☆正直、凄かった。
マジで「衝撃」を受けた・・・。
◇
今、一番ホットな「組織」と言ったら、<なでしこジャパン>…、そして、うん、<自衛隊>であろう^^
その、自衛隊の、一年に一度の大イベント<総合火力演習(の予行)>に行った。
知り合いの自衛隊3佐より観覧券を頂いたのだ。
私は、職場の数人に声を掛けるも、多くの人が、この、<富士総合火力演習>を見に行ける幸運を理解していなかった。
私が、なんか買い物にでも誘っているぐらいにしか感じていないようだった。
二つ返事で「行く。たとえ出勤日でも休んで行く」と応じてくれたのは岡部氏だけであった。
岡部さんは、特に軍事に興味があるわけではないが、この大イベントを見られる価値は分かっていたのだ。
最終的に、私は券を無駄にしたくなかったので、甥っ子や母親(70歳)まで連れて行くことにした^^
前日に、3佐からメールが入った。
「・・・なお、小さ過ぎるお子様は、戦車の発砲音と言うか衝撃波がトラウマになりかねませんので、やめた方が良いと思います・・・」
特に、甥っ子を連れて行くとは言ってなかったのだが・・・^^;
・・・、・・・。
指摘もさることながら、何よりも、
「衝撃波」と言う言葉に驚いた。
でも、「ままよ!」と甥っ子も連れて行った。
まあ、会場には幼女もいっぱいいて、妊婦さんもいましたよ。
衝撃波で破水したらどうすんの!?
駐車場から会場までの歩く道のり(登り道)が長くて、私は、甥っ子よりも、母親の身体が一番心配でした^^;
◇
で、見終えて戻り、本日、私の誘いを断った職場の野郎どもにまくし立てた口上を載せます。
私は岡部氏に、「奴らに損した気分を味あわせる為に、すげぇ面白かったように言います^^」と告げました。
すると、岡部氏は、「いや、本当に面白かったから、私もそう伝えます^^」とのこと。
では!
◇
『いやぁ、こりゃ、本当に凄かったですよ。
行って良かったぁ。
何しろ、本番の観覧は30倍の倍率で(本当^^)、ヤフーオークションでは数万円の価値があるイベントですからねぇ(嘘^^;)。
今回は予行で、そのチケットは自衛隊関係者にしか入手できない代物ですが、会場には一万人近くは来ていたと思いますよ。
想像して下さい。
まず、スタジアムのようなひな壇の席が設えられていまして、目の前には、視界いっぱいの広大なバトルフィールドが広がっているんですよ。
霧は濃かったんだけど、演習が始まると晴れて、富士の裾野が広がっています。
遠くは、2キロほど向こうにまで、標的の丘が望めます。
・・・一番に凄かったのは、戦車の砲塔からの発射の際の、まさに「衝撃波」です。
これには驚いた。
「バンッ!!!」と、本当に大きな音が辺りを席巻し、空圧がビシーッと広大な空間を圧倒するんですよ。
これぞ、文字通りの「一大ページェント(宗教的野外劇)」!!!
戦車には、装甲車両を含めて大きさのヴァリエーションがあって、やはり、大きな車両のほうが口径も大きくて、音も凄まじくて、演習も後半になると、こっちも、「この大きさの戦車は音がヤバイ」と分かってきて、耳を押さえるんですよ^^
それから、逐次、状況を説明するアナウンスが入るんですが、「テッコウ(鉄甲弾?)」っちゅうのが、やたらと大音響で、私たちは「テッコウ、撃てッ!」が聞こえると、甥っ子と耳を塞ぐのです^^
普通の弾薬は速くて目視できないんだけど、
やっぱ、ロケット弾は良いですよ。
まず、「シュバッ!」と発射すると、スローペースで飛ぶんですが、ロケット自体が発火すると、そこから目標に一直線です。
目視できるギリギリのスピードで、突き進みます。
思わず、「ウォーッ!」「ウワーッ!」と感嘆の声が出ちゃいます。
で、「時差」もあるんですよ。
発射してから目標に当たるまでも数秒の時間がありますし、かなたで、目標が爆発しているのを見ているのに、音がこちらに届くまで、これまた数秒かかる。
大きなスクリーンもあるんだけど、そちらからの音声・映像のほうが、リアルよりも先に音が届いて、私は最初、その時間差に、一種の音声のヤラセ(口パク)みたいなものを考えてしまうほどだった。
目に見える範囲で、音が届くのに時差があるというのが信じられなかったんですよ。
演習場の広さ(大パノラマ)が分かるってもんです^^
また、それぞれの戦車の能力や、弾薬の種類で、その射出スピードも違うんだけど、
その数両の戦車で、時間をずらして発射して、目標への着弾を同時に行なうという「荒技」も見せてくれた。
また、空中で破裂する弾もあって、やっぱり、それぞれの戦車から撃ち出して、空中で、「富士山」の形を描くという「荒技」も見せてくれた。
輸送ヘリは、戦車の砲撃で敵を払った後の「戦場」に強行着陸し、積んでいた装甲車を降ろしたりもした。
狭い輸送ヘリからギリギリのスペースで車両を発車させるのは地味に面白かった。
偵察のバイクは、丘をジャンプで飛び越えて、私は映画「大脱走」のスティーブ・マックィーンを思い出しました^^
また、戦車なんだけど、攻撃し、戻るときも、砲塔だけは、敵に向け続けているんだよね。
曲がっても、砲塔の角度が調整されて、常に一点に向いている。
これって凄かったよ。
奥に列になって去っていく戦車たちも、砲塔は横の敵に向いていて、道の高低差で戦車は上下するんだけど、なんか、それが九十九折りでおもむきがある。
「ヱヴァンゲリヲン:序」で、このようなシーンがあったなぁ。
私が好きな戦車は、レーダー付きのだ。
カブトムシのツノみたいのが、エレキングの目のように、ゆっくりと回っているのだ。
メチャ格好いい。
カラーリングも、茶系でなく黒くて、悪魔みたいでいい^^
稜線からツノだけ出しているのもいいね。
四角いロケットポッドを抱えている戦車も、私が見たかった姿だ。
そこから、大きなミサイルが発射され、それが「パカッ!」と空中で開くと、「南京玉簾」みたいな、大きな長い割り箸を繋げたみたいな爆薬が広がり、地上に落ちて爆発する。
これは、地上の地雷を広範囲に誘爆し、戦車の経路をつくるのだそうだ。
アパッチもコブラも拝めました^^
偵察ヘリが「無人」と聞くと、不気味さが募って良かった。
これ、客席上空を煽りまくった。
映画「ブルーサンダー」のクライマックスみたいに、客席上空で一回転しそうになるほど反り返り、私たちはやや恐怖を感じた^^;
前半は、それぞれの兵器の個別の紹介で、後半は、登場車両の複合演習だった。
クライマックスのこれでもかの見せ方は、私を圧倒してくれた^^
おっと、機銃掃射だが、目標の風船の一つを割り損ねていましたぞ^^;
では、状況終了!!! ・・・』
◇
てな感じで、私は、みんなに言って回って、行かなかった者に「億劫がらずに一緒に行けば良かったな」と思わせるのだった^^v
(2011/08/24)