『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『2012』を観た(幼女万歳!)]

2009-11-30 21:26:23 | 物語の感想
☆面白かった^^

 これは、「いいエメリッヒ」監督作品ですね。

 「いいエメリッヒ」を、私は今まで『ID4』でしか知らなかった^^

 『デイ・アフター・トゥモロー』や『GODZILLA』は、「ちょい、いいエメリッヒ」であったね。

 『紀元前1万年』は、「悪いエメリッヒ」であった。

 ・・・では、「いいエメリッヒ」とはいかなるものか?

 彼は、大規模破壊作品専属の監督である。

 ・・・これは、松竹専属女優や宇宙企画専属女優、ソフト・オン・デマンド専属女優と同義である^^;

   ◇

 地球的規模の破壊の物語に際して一番大事なこととは何か?

 それは、限られた上映時間の中で、いかに、多くのあらゆる階層・広域・多種の人間を配置し「世界」の広がりを表現するかにある。

 私は、若い頃、筒井康隆の『霊長類、南へ』と言う、核による人類滅亡の物語を読んで、自分もこのような作品を書いてみたいと思った。

 しかし、若い自分の経験では、ある一定のカテゴリーまでの人物しか描けないことに気づき断念した。

 『ID4』はこれが出来たから傑作だった。

 飲んだくれから大統領まで揃っていた。

 そして、今回の『2012』も、それがうまく機能していた。

 各国首脳からオムツ美幼女、ジャズ奏者からインドの地質科学者、ラマ僧からアラブの富豪、ロシアのマフィアから中国人労働者と「世界」をうまく抽出していた。

 それらの人物が、売れない考古学ライター兼リムジン運転手の主人公ジャクソンとうまく絡む。

 ジャクソンには、新しい恋人を持つ別れた妻がいて、子供もいて、そこでの元夫婦関係や親子関係も、マイナスの状況からの復活として描かれる。

 世界的規模の物語であるが故に世界を移動しまわらなくちゃならないのだが、、考古学ライター兼リムジン運転手と言う属性を与えられた主人公には、さすがにそれ以上の属性は与えられない。

 そこで、うまい具合に元妻の新しい恋人の整形外科医が飛行機パイロットのアマチュア免許を持っているのだ。

 その整形外科医は、ジャンボをチャーターし、「箱舟」のある中国に逃げようとするロシアのマフィアの情婦が顧客であったために、ともあれジャンボに乗れる。

 だが、現地に着くと、「箱舟」チケットを持たない主人公たちは、ロシアのマフィアの親分に見捨てられる。

 その冷酷さ。

 だが、自分の乗る「箱舟」が故障だから乗れないと分かるや、「フォロー・ミー!」と、ダミ声ながらもジャンヌ・ダルクさながら(^^;)、セレブ民衆を煽動し、他の船になだれ込む。

 しかし、その桟橋は切り離されており、みんな、バラバラと下に落ちていく・・・、 ムスカ大佐大喜びの「ほぉ…ははっ!見ろぉ!人がゴミのようだ!!」状態の阿鼻叫喚。

 で、色々あって、ロシアのマフィアは、自分の双子のドラ息子を「箱舟」に投げ入れ、落下していく。

 このロシアのマフィアの複雑な人格形成こそ、「世界」のリアルを構築してくれている。

 もう一人の主人公の黒人科学者は、アメリカの中枢に入って行き、上層部の物語を主導する。

 普通のディザスタームービーならば、この黒人科学者のサイドしか描けないのである。

 ・・・やっぱエメリッヒは非凡な監督と言えよう。

   ◇

 また、アクション描写も徹底的であった。

 車は、リムジンからキャンピングカーへと変わり、都合2回、大災害から逃げ切る。

 飛行機は、セスナからジャンボへと変わり、都合3回、大災害から逃げ切る。

 やっているのは逃げ切ることなので、文字で記すとそんなのものかと思うのだが、なにぶん、圧倒的な大スペクタクル映像が凄い。

 いつも、ギリチョンで逃げおおせる。

 普通なら、そんな同じパターンには「またか・・・」と覚めた目が向けられそうだが、

 その前のシーンに倍する破壊物量のインフレ状態に唖然とするしかない。

 「地球まるごと超決戦」とか「とびっきりの最強対最強」、「激突!!100億パワーの戦士たち」とか「極限バトル!!三大超サイヤ人」、「燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」、「銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴」だとか、ドラゴンボールの映画のタイトルを、まんま実写映像にしたかのような凄まじさである。

 予告編で何度も見せられたシーンなのに、見惚れた。

 火山爆発がきのこ雲で、衝撃波が二重に現われているって何やねん。

 世界最高峰のエベレストを遥かに覆い尽くす「津波」って何やねん。

 冒頭の、空に飛び立ったはずの飛行機が、いつの間にやら、ひっくり返った地球の地盤のプレートの陰に入ってしまうヴィジュアルにも驚かされた。

 地面は揺らぎまくり、どこが上かもわからない。

 数々の斬新なカタストロフイメージに溢れている。

   ◇

 しかし、この作品は、ジャクソンの娘のリリーの可愛さに尽きる。

 お目目が大きくて、顔はこまっしゃくれている。

 肌は白く、血管がうっすらと見える可憐さ。

 ちんくしゃで可愛い7歳児。

 でも、家庭の不和の教育的な影響か、その歳になって、夜はオムツだ。

 これはもう、内山亜紀の世界である^^

     

 世界崩壊の恐怖に怯える顔も可愛い。

 私は、予告編で見てから、この子を愛でたくて愛でたくて。

 その体は虫のように華奢で、可愛いったらない。

 両親にスッポリとおさまって抱かれるちっこさ。

 火山弾に追われて逃げるキャンピングカーの中での、「怖がるな! お父さんが怖がっているように見えるか?」のジャクソンの問いに、「うん!」と、怯え顔で素直に答える、その子犬のような声!

 可愛いのである。

      ・・・左の男はいらない!

 このリリー役の娘は、モーガン・リリーと言う子役だそうだ。

 芸名のリリーをそのまま役名にしているのは、エメリッヒが、この物語の要(かなめ)として、この幼女を意識していることを示していよう(そうなのか?^^;)。

 しかも、リリーは被り物が大好きで、作中、色んな帽子を被る。

 私はパイロットレザーを被ったリリーが、『小さな泥棒』のシャルロット・ゲンズブールが被ったときよりも可愛いと思ったし、

 ラストシーンの、スチュワーデスさんのような帽子を被ったリリーも凛々しかった。

 おそらく、エメリッヒも幼女好きなのだと思う(そうなのか?^^;)。

 ドイツ出身監督のエメリッヒは、当然に『ワルキューレ』も見たはずだ(そうなのか?^^;)。

 『ワルキューレ』には、映画史上に残る美幼女が出てくる。

 その寝巻きワンピースの子が、父親のドイツ軍の帽子をはすに被り(ブカブカなので)、父親(トム・クルーズ)に敬礼の真似事をする名シーンがある。

 ロリコンのエメリッヒは、それに負けてたまるかと、リリーに色んな帽子をデコレイトしたのである(そうなのか?^^;)。

 エメリッヒ・・・、男気のある奴である!

 俺は、世界を滅亡させても、「愛・少女(「愛・地球博」のノリで^^;)」を救ったエメリッヒに快哉を送りたい。

   ◇

 それから、この監督の大災厄の「予兆」の描き方も非凡だと思うぞ。

 『ID4』、『GODZILLA』、『デイ・アフター・トゥモロー』と、そして、この作品の序盤の風雲急を告げるような展開は、物語の始まりとしては最高の幕開けだ。

                                     (2009/11/30)
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[映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』を観た]

2009-11-30 00:36:02 | 物語の感想
☆・・・う~ん、きついですね。

 とりあえず、前作の感想との重複を避けるために前作についてのエントリーを読んでくれ!

          [映画『トワイライト~初恋~』を観た](クリック!)

 正直、一作目も私にはややたるい展開だった。

 でも、新たなシリーズの幕開けだったので、期待値を込めた感想だった。

 しかし、今回の続編も、ずーっと「鬱」な展開が続くので、観ていて、気が滅入った。

   ◇

 問題は、エドワードにある。

 こいつ、鼻は曲がっているし、エラは張っているし、フランケンだし、ヴァンパイアメイクの白塗りも「志村けんのバカ殿様」みたいだ。

 何よりも、その感情表現が分からない。

 これは、彼がヴァンパイアなので、私たちと異なる感情表現なので理解が難しいのかなと思っていた。

 だが、一緒に観に行った人が、「他のヴァンパイアの気持ちは分かる。エドワードだけが分からない」と端的に指摘した。

 つまり、エドワードを演じるロバート・パティンソンの演技の履き違えか、演出家の勘違いなのだろう。

 だから、そんな変な男と好き合っているベラが異様に見える。

 私は、この二人に「バカップル」説を唱えずにはいられない。

 自分たち二人の間の「好き」って言い合える状況だけで安心しきっているのだ。

 「恋は盲目」以前の問題だよ。

 あんたらのそれは「恋」なのか? と、聞きたいのだ。

   ◇

 今回は、そのエドワードとヒロイン・ベラの別離が描かれ、エドワードはあまり物語に出てこない。

 エドワードを失ったベラの喪失感の日々が描かれる。

 エドワードが異常なので、それに狂わされたベラにも、異常性が伝染している。

 だから、ベラに気のある優しい人狼族のジェイコブとのつきあいが、欝な物語の清涼剤になり得るのに、そこさえも暗い展開のままなのだ。

 ベラ役のクリステン・スチュワートの演技はうまいと思うが、こんなにも暗い表情を続けられると、見ているこちらにストレスを押し付けていることにしかならない。

 女の子たちは、そのストレスを、ベラの苦悩への同調と思うのだろうが、それは少なくとも、この作品においてはちょっと違うと思う。

 原作からしてそうなのかも知れないが、恋には輝く部分もあり、そして暗い部分もある。

 人は、光の部分に歓喜し、暗闇の部分にも新鮮さを感じる。

 そのダークサイドの新鮮さに心を奪われるも、苦悩だけの恋物語は、やはり歪なのである。

 だから、エドワードの苦悩に取り込まれているベラ、そのベラの異常性に取り込まれているジェイコブには同情を禁じ得ない。

 ベラのお父さんや、楽しいクラスメイトたちにも同情せざるを得ない。

 ベラは、自分の不幸を他人に撒き散らし過ぎだ。

 うざい!

   ◇

 アリスは相変わらず可愛かった。

 この子、ヴァンパイア族として、非常に「人間」臭い。

 ベラの安否を気遣い戻ってきたり、再会したときの自然な抱擁、その表情も豊かだ。

 特に、死を覚悟しイタリアに向かったエドワードを追って行こうとするベラに、ジェイコブが、「行くな、一生のお願いだ」と言うときの、間に挟まれたアリスの無表情も、非常にいい。

   ◇

 人狼族の仲間たちが、全員、いつも上半身裸なのは、なんか面白かった^^

 ジェイコブは、「恋の当て馬」以上に魅力がある役柄だと思う。

 これからも、物語に絡んでくるだろう。

          

 いっそのこと、『いちご100%』の主人公が、東城でなく西野と結ばれたように、

 『超時空要塞マクロス』の主人公が、ミンメイでなく早瀬中尉と結ばれたように、

 シリーズの最後には、まさかのベラ&ジェイコブカップルが誕生すれば面白いのになぁ^^v

   ◇

 ダコタ・ファニングは、私の「ロリ」興味的にはもう終了かな~^^;

                                     (2009/11/29)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑭<トンネル>』]

2009-11-29 23:25:16 | みちのく西松建設ダム巡り
☆・・・11/10(火曜)…小雨

 ・・・<霧迷宮>から抜けた私は、半ば脱力し、でも、気力を振り絞り、次のダムを目指した。

 しかし・・・、「ダム・ファッカー」稼業、・・・辛いのである。

 ダム巡りを始めて、私は、すぐに、この作業、「地獄だな」と思った。

 一日に500㌔近くを車で移動し、何かにせき立てられる様に、強迫観念で幾つものダムを巡る。

 楽しいのは、ダムを発見したときの一瞬だけだ。

 その一瞬の「ときめき」だけが、私を突き動かしている。

 夕方にもなると疲労で睡魔が襲ってくる。

 インターネットカフェ(マンガ喫茶)に到着すると、そのままズブズブと眠りにつくのだ。

 私は、今回の旅行で、インターネットカフェに何泊もしたが、マンガなどは一冊も読む余裕がなかった。

 いや、唯一読んだマンガがあった。

     ・・・『外道坊&マーダーライセンス牙』^^;

   ◇

 私は、霧の中、主要道と思われる道を進んでいた。

 何人ものおばちゃんに道を聞いたが、埒が明かなかった。

 作業者風のつなぎを着た男がいた。

 道を聞くと、「ここはただの農道だ」と言う。

 その人は、口を開けると前歯が二本なかった。

 ダムに行きやすい45号線はどこか、と聞くも、キョトンとしている。

 日頃の生活で、道を地図上の番号で認識することがないのか。

 私は、ならばと、<四和防災ダム>の位置を聞く。

「それはある」

 と、つなぎ男は答える。

「どう行けばいいですかね?」

「この道を行けば分かる」

「有難う御座います^^」

 私は、車を走らせた。

「頑張ってね」

 と、つなぎ男は、前歯の位置の奥に空ろを垣間見せながら言った。

 何で、つなぎ男は、私が「頑張って」いると知っているんだろう。

 私にとっては、それもまた、<不気味リスト>に書き込むべき事象であった。

 ・・・しかし、<四和防災ダム>は見つからなかった。

 てゆーか、精神的に疲れがマックスになって、もうどうでも良くなっていた。

 とりあえず、食い物にありつきたかった。

 周囲は山々で、店などはなく、舗装の良い道路を、トリニティ(三台一組)で行動するダンプが行き交うだけであった。

     <四・和・防・災・ダ・ム> 訪・問・断・念・!

 だが、無数のトリニティ・ダンプの湧いて出る場所「<指久保ダム>建設工事現場」出入り口は発見した。

     

 かくして、私は、<霧迷宮>を後にした・・・。

 ・・・と、<指久保ダム>についてネット検索すると、以下のブログを発見した。

          指久保ダム<ダム番号215>(クリック!)

 このブログによると、建設中の<指久保ダム>は見学可能のようだ。

 しかも、私が、<霧迷宮>をさ迷っているときに渡った、田舎にそぐわない近代的なエクストラドーズド形式の指久保橋の上からでも、建設現場が見えるのだそうだ。

 が、私は、霧で見ることが叶わなかった・・・。

   ◇

 十和田市外に入る。

 ここも、シャッター商店街だ。

 寂しい思いを抱きつつ、北上する。

 そろそろ、腹ごしらえをしなくてはならないところだ。

 しかし、ここでも、私の食に対する優柔不断さが出て、なかなかいい場所が見つけられなかった。

 マクドナルドもあるが、旅先でのマックは避けたかった。

 私は、ローカルかつ庶民的な食事を所望なのだ!

 進行方向と逆サイドにあるうまそうな定食屋や、駐車場の入り難い食堂を何度もやり過ごした。

「よし、次に発見した店には、必ず入るぞ!」

 と、決心するのだが、それでもグダグダと二,三軒やり過ごした。

 <ラーメンの里・るんるん>の駐車場に滑り込む。

 メルヘンな名前とは違って、ドライバー御用達風の店だ。

 ラーメンと餃子を頼んだら、マスターが「だったら、定食にしたほうが、ご飯がついててお得だよ」と言うので、そうした。

     
              これは安い! 850円!!

 写真中央の赤いのは、トラウトサーモンの刺身であり、これが定食の付け合せである。

 嬉しい^^

 ラーメンは、支那ソバ風の上品な味で、餃子は、肉がたっぷり! この肉厚さは、私に紅虎餃子房を思い出させた。

 餃子の包み方も、その両サイドが独特で個性的、実がこぼれないように折り返しているんだな^^

 貪り食う。

   ◇

 この旅では、結局、十和田湖には行かなかったのだが、十和田の市内は抜けて、国道4号線から国道394号線を西に、第20のダムへ。

     
          <和田ダム>・・・ロックフィルダム

 前の職場で、パートの奥さんで和田さんという濃い顔の方がいた。

 私は、「次は和田ダムかぁ」と思いつつ向かっていたら、和田さんの顔ばかり思い出してしまった^^;

 続いて、近くの<作田ダム>へ。

 東八甲田家族旅行村と言う、冬に訪れると寂しいキャンプ場風や、牧場を突っ切りダムに向かうと、採石場があった。

     

 この看板には、一日2回の発破をかける時間が記されています。

 でも、採掘場のほうは静かで、今日は誰もいないようだ。

 更に進むが、誰もいない。

 雨はシトシトと降っている。

 静かで怖い。

 ・・・と、もっと怖いものがあった。

          
              作田隧道

 この誰もいない空間での、暗いトンネルの怖いこと怖いこと^^;

 もし、トンネル内の走行中に、四方八方から手がニュニュニュと出てきたら、どうすればいいのか?

 いや、それでもいい。

 車を猛スピードで飛ばして、やり過ごせばいいのだから・・・。

 でも、行きにオバケに遭遇した場合、帰りにもう一度、このトンネルを通る勇気は私にゃ、ない。

 でも、この道がダムを経由してどこかの他の道に通じているのならば、この「恐怖トンネル」も一度だけ通れば済むだろう。

 ・・・いや、しかし、この道がどこかに抜けられるとしたら、オバケも、一度きりのチャンスを逃さないであろう。

 何にしても、この一回が、勝負どころだった。

 などと考えつつ、

 私は、ただひたすらに、出口の光だけを見て、車を飛ばした。

 天井から水滴が落ちてきても気にしない。

 内壁の染みも気にしない。

 内部のコンクリの継ぎ目も気にしない。

 気にしない、気にしない~^^;

      
       第21のダム<作田ダム>・・・ロックフィルダム

 そして、ここは、西松建設施工のダムであった。

   ◇

 西松建設会長室では、衛星映像会議が行われていた。

「ふはははははは^^ ミッドナイト・蘭は、我が社が建設した作田ダムのトンネルで恐怖を感じておるようだぞ」

「我々の、恐怖でミッドナイト・蘭の精神を徐々に削いでいく作戦は功を奏していると思われるな」

「確かに、宮城の後に、一気に青森に逃げられたのは、我々も驚いたが、下北半島辺りから、完全に、我々の監視に置かれている・・・^^;」

「私の硫黄ガス作戦で、ミド蘭の喉を焼いています^^」

「俺は、中国共産党から拝借した霧発生装置で、ミド蘭の視界を奪っています」

「僕は、雇ったおばさんたちに、ミド蘭に聞かれたら、間違った道順を教えるように仕込んでおきました^^」

「おう、みんな、よくやってくれているな!」とリーダー。

 ・・・と、そこまでみんなの話を黙って聞いていた西松建設社長が言った。

「お前ら、揃いも揃って、何で、そんな回りくどい作戦を行なっているのだ? さっさと殺っちまえよ! おい、お前、おばさんを雇ったって、何人雇ったんだ?」

「なにぶん、ミド蘭の細かい移動経路が分からないので、新郷村から十和田市にかけて、200人のおばさんを配置しました」

「・・・200人? おばさん一人に幾ら払っているんだ」

「それは任せてください^^ 青森県の最低賃金時給630円で雇っていますから^^」

「200人のおばさんを何時間づつ雇っているんだよ! 一時間づつだとしても、12万6千円の人件費がかかるぞ」

「そ、それは、大丈夫です^^; ちゃんと昼休憩の一時間は引いていますから^^;」

「だから、何時間雇ったんだって聞いているんだ!」

「・・・ブツブツ・・・、・・・時間です。ちゃんと定時で上がらせましたから」

「だから、何時間雇ったんだって聞いているんだ!」

「・・・、・・・一人づつ、8時から17時まで雇いました・・・、・・・」

「・・・12万6千円×8時間・・・、う、うわっ、100万8千円!!!」

「お前の下らない作戦で、経費が100万もかかってしまったのかあああぁ!!」

 西松建設社長ウサチャンは卒倒した。

     

                                     (2009/11/29)
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[映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』を観た]

2009-11-27 14:04:14 | 物語の感想
☆面白かった^^

 「電車男」的に<2ちゃんねる>で話題になった、コテハンによるスレッド・エピソードの映画化だそうだ。

 内容は、タイトルから大体推察できる。

 ・・・と、簡単には括っていけなくて、人の行動にはそれぞれ個々の深い理由がある。

 それこそ、ブラックコメディかと思いきや、この作品は、なかなかのビルドゥングスロマンであった。
 
 主人公・マ男(勝男の、会社内での誤植に由来)は、引きこもりのニートであったが、優しく接してくれていた母親の死去に伴い、一念発起、就職する。

 が、その就職先のプログラミング会社が、とんでもなくブラックだった。

 ブラックと言うと、ヤクザ絡みと思われようが、然にあらず、駄目人間ばかりが屯する会社だった。

 かくして、<マ男>は、会社内で多くの責任を押しつけられ、ネバー・エンディング・フルマラソンで限界を迎え、

 そして更に、その「限界」の向こうを見ることになる。

   ◇

 私が今働いている会社は、仕事がなかなか辛い(もっとも、マンガ『ワンピース』の如く、戦いの後には「宴」があり、三日にいっぺんはドンチャン騒ぎであるが)。

 だから、<マ男>の体力的な辛さがちょっとだけ分かる。

 しかし、<マ男>が巡り合う、会社内の非常識な人間の数々は、傍から見ていても面白い。

 映画表現的にも、仕事に挑む自分のイメージを、軍隊の行軍に例えたり、

 会社内の小さな権力争いを三国志に例えたりと、ビジュアルでも楽しめる。

 <マ男>と言うからには、会社内の奇矯な人物を見つめる心の中のツッコミの「間(ま)」も見事である。

 私は、主役を演じる小池徹平の見事な「間」に、何度も「ブフッ!」と吹き出した。

 しかし、物語は、会社内にいても、そうして他者を客観的に見つめていた<マ男>が、客観的でいられなくなった頃(会社と言う共同体への愛着)から、ネタ映画ではなく、一つの一大青春作品の様相を示す。

   ◇

 私、夜勤明けで眠いので短く語るが、

 腐った会社にいて、唯一の良心と言える先輩がいて、

 田辺誠一演じる藤田さんは、横暴なリーダーの理不尽な要求に困っている<マ男>を助けてくれ続ける。

 その藤田さんが、一身上の理由で退社することになり、それこそがまさに、<マ男>の限界に至る道だった。

 先輩の理不尽な仕打ちでもなく、会社のシステムの問題でもなく、倒れた父親への心配でもなく、それまでの引きこもりの自分になかった先輩との深い人間関係が「限界」を感じさせたのだ。

 会社の屋上で、二人は心のうちをさらけ出す。

 この物語のクライマックスで、私は、なかなか感動したのだが、ただ、その先輩とのつながりが、物語の中で繰り返されてきて、その二人の思いも察しがついてしまっていたので、このシーンがテーマ的な繰り返しになり、新鮮さがなかったのが痛いかな。

   ◇

 無能な、「ジャイアニズム」リーダーを演じた品川裕は、いかにも薄っぺらでうまかった。

 更に薄っぺらい人間の池田鉄洋の軽さも凄かった^^;

 派遣社員を演じたマイコは相変わらず可愛かった。

 私は、「常識のベールを被った非常識人」とされた役柄を演じるマイコが、それでも美しいゆえに、たまらなかった^^

   ◇

 作品中、何度も、引きこもりであった頃の自分の幻影が現われ、主人公に状況からの逃避を促す。

 しかし、最後、「俺は、お前でいたときも、限界だったんだよ」と言い、誘惑を払いのけ、

 <マ男>は、それまでの「限界(殻)」を打ち破るのだった。

                                     (2009/11/27)
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[与党民主党考・14 「既に末期状態」]

2009-11-26 08:03:20 | 保守の一考
☆毎朝、新聞の一面を読むのが楽しい(私は産経)。

 日々、民主党の致命的な問題が記事になっているからだ。

 でも、与党であった自民党の一挙手一投足を微に入り細に穿って槍玉に挙げていたテレビメディアは、

 今もって、そんな民主党の、広義での「売国」行為の数々には沈黙している。

 さすがに、左翼的な新聞さえも、民主党の欠陥を指摘し始めたのに、だ。

 これは、民主党の幼稚なやり方が、利するはずの左翼陣営さえも苦境に陥らせ始めていることを意味している。

   ◇

 新聞は中立な存在だ、の建前はあるが、そこには厳然と、思想による「傾向」がある。

 その傾向の個々には、内容による是非があるのだが、思想があることは悪いことではない。

 何がしかの「考える人間」の行動に、思想・哲学が付随するのはあたり前のことだ。

 が、つくづく思うのが、テレビには思想がない。

 節操がない。

 民主党政権の誕生は、面白おかしく自民党「権威」を貶めたテレビメディアの帰結にある。

 かくして、「テレビ界 本日モ 反省ノ色ナシ」ってな感じで、民主党を野放しにしている。

 民主党ってのは、思想のない報道も受け持つ「テレビ」システムと双子のような存在だ。

 日曜の朝に、たまにテレビをつけると目に入ってしまう『サンデー・ジャポン』と言う辟易番組の政治的具現化が民主党であると言えよう。

   ◇

 さて、夜勤を終えて、朝風呂に入りながら、新聞を見る。

 産経の一面に、民主党の不具がハットトリックで記事になっていた。

  1.
   実母から首相に十数億円 実母の参考人聴取も検討(11.26 01:45)
  2・
   【事業仕分け】GXロケット廃止、財務省が事実誤認の資料 過大な税金投入額…ミスリードか(2009.11.26 01:13)
  3.
   学力テスト大幅縮小 仕分け 教育現場に影響懸念(ネット上にアップされていないので似た記事をリンクします)

   ◇

 1.

 鳩山も、死人名義で献金受けたり、ママンから献金受けたり、お金に対して非常にダーティーですな。

 昨日の<産経抄>の一文。

 《・・・鳩山首相は6年前のメールマガジンで、こう発信している。「政治家は基本的に金銭に関わる部分は秘書に任せており、秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきなのです」と。・・・》

 ・・・私は、個人的には、賄賂も不適切献金も選挙地盤への利益誘導も構わないと考えている。

 しかし!

 自分たちが、これまで、自民党のやり方を小汚く罵ってきたのなら、自分が糾弾していた事例に自分が置かれたときの身の振り方は、鳩山さん、あんた分かるだろ?

 うん? 辞任じゃないよ・・・、「切腹」だよ。

 2.

 これは、民主党のケアレスミスだが、ケアレスミスで済まないような問題で、いとも簡単にケアレスミスを犯してしまうのが民主党で、

 それを報道しないのがテレビメディアである。

 いや、そもそも、税金投入額が倍に誤記されたからといって、それが訂正されても、「廃止ありき」なのだから、結果は変わらないだろう。

 エリートたちの研究が地に堕ちるのを楽しむのがテレビ視聴者である。

 この問題とは直接に関係ないが、「事業仕分け」の科学技術予算削減については、ノーベル賞学者たちが共同で記者会見し批判の声明を出している。

 民主党の、短絡的な予算削減には、「被害者」は憤懣やるかたなく、当然の抗議であろう。

 しかし、一つ言いたい.

 あんたらの中で、誰も、先の選挙で民主党に投票していないだろうなあ?

 もし投票していたら、学者さんと言えども(学者だからこそ)、過失であり、

 自分に降りかかった災難は「自業自得」である。

 3.

 これが一番恐ろしい。

 日教組主導で、教師たちが、生徒の学力低下の責任を取らされるのを避けるべく、

 子供の学力確認のテストをなくして行こうとしているのだ。

 学力の指針のなくなる生徒や学生たちは、じきに脳みそがメルトダウンを開始するだろう。

 数行前に、「教師たちが、生徒の学力低下の責任を取らされるのを避けるべく」と書いたが、そんな理由でさえないのかも知れない。

 日教組は、北朝鮮の共産主義「主体思想」を信奉する集団でもある。

 日本の子女の学力低下は、ひいては、特定アジアを利することになる。

 民主党・日教組の「売国行為」であると、それは突飛な空想ではなく、確信として断言さえ出来る。

 日教組は、建前は、「学力よりも情操を重視した教育」などと言うのだろうが、

 その情操の基礎となる道徳を学ばせるために作った「心のノート」と言う道徳教本を廃止させようとさえしている。

 社会のなかでの「自分」を知るための、学力判断も、道徳さえも取り上げられた日本の子供たちに待つのは、「自由」と言う言葉に酔い痴れた、野蛮な無法地帯である。

 ・・・各々方、民主党のやり方を、自分のこれまでの人生で得たものをフル動員させて、見つめてみてくれ!

                                     (2009/11/26)
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[映画『マイマイ新子と千年の魔法』を観た(少女万歳!^^v)]

2009-11-25 09:34:52 | 物語の感想
☆休みがないと言いつつも、本日は雨で現場作業は中止、現場監督の私は、事務所に数時間、顔を出すだけでOKの日だった。

 故に、夜勤前にMOVIX昭島に行き、『マイマイ新子と千年の魔法』を観ました。

   ◇

 全くノーマークの作品であったが、そして、それほどに派手さのない物語であったが、終盤には、昭和三十年代の奔放な女の子の日常の断片が、私の心に蓄積されていき、私は涙を流してしまった。

 良作である。

 イメージ的には、女の子同士の『スタンド・バイ・ミー』的でもあり、ゲーム『僕の夏休み2』風でもあり、夢見がちな女の子の主人公に『テラビシアにかける橋』を想った。

 歴史を持つ山口県防府市・国衙を舞台に、少女少年たちの日常を自然描写たっぷりに、過去の歴史をカットインさせながら展開される物語であった。

   ◇

 私は、「生半な自然描写」や、「ジブリ作品の呪縛から逃れられないキャラクター」と言う偏見で見ていたのだが、

 段々と、それが、「丹念な自然描写」「素朴な色艶のある少女たち」と変わっていき、夢中になってしまった。

 特に、主演の二人が可愛らしい。

 ボーイッシュな新子と、女の子らしい貴伊子は、全く正反対のタイプながらも、それぞれの魅力を発散させている。

 二人の、作品中での魅力の表わし方、その拮抗具合が絶妙である。

 うん、『ふたりはプリキュア』なんですね^^

 二人とも、私の大好きな短髪娘なのも良い!!

   ◇

 国衙の自然に、二人は、往時の都を夢想する。

 本来は、空想属性とは思えない新子のイメージに、メルヘン属性の貴伊子が引っ張られる展開も面白い。

 また、そんな児童読み物が好きな貴伊子に、控え目にだが、母親の死の影という「現実」を背負わせている。

 この貴伊子が、次第に、これまでの殻を打ち破って変身していく様が、そのコスプレ的な面白味とともに、少女の成長を思わせ、いいんだわ^^

   ◇

 その、かつての都の繁栄の中で生きる孤独な姫と、現在の新子たちを、あまりきっちりとではなく、

 花びらや用水路、小川を流れる切った折り紙などを通し、控えめにオーバーラップさせているのも上品だ。

 ただ、この過去パートは、たまに、物語のテンポを停滞させていたような気もする。

 また、非常に抑制された展開で、奇を衒った展開は排し、昭和30年代のリアルを淡々と積み上げた作品であり、

 新子と貴伊子が仲良くなっていく過程も静かに流れるのだが、

 それ故に、そのシークエンスが、作り手の意図とは別の、妙な味わいを生んでしまってもいた。

 私は転校生の貴伊子に秘密めいたものを感じ、自由奔放な新子に戸惑いを感じられたのが良かったが。

   ◇

 物語の終わりで、国衙の象徴であった新子は引っ越していく、

 それを、新たに、「少女視点の世界」としての国衙を背負うことになる貴伊子が、屈託なく草笛を力強く吹いて見送る。

 その、受け継がれていく物語に、私は感動した。

                                     (2009/11/25)
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[与党民主党考・13 「言葉に意味なし田中優子」]

2009-11-24 08:36:28 | 保守の一考
☆前々から、この人物の語りが、何か胡散臭く、気になっていたのだが、

 私の母校の教授だし、女性なので、見逃していた。

 しかし、どうにも、その言葉の空虚さに腹が立ってきた。

 そんな無意味な言葉の羅列を、産経新聞が一面に載せているのもイラつく。

 こちらを読んでくれ。

     【ちょっと江戸まで】法政大学教授・田中優子 無駄とは何か (産経 2009.11.24 02:40)

 
 こんな書き出しだ。

<国の事業仕分けが始まった。際限なく富を求めるより、まずは節約、という考え方こそまっとうだ。「殿堂」を作ろうとしたり、国民全員に現金をばらまいたり、省庁のお金の使い方もチェックしないことに辟易(へきえき)していたから、民主党は地に足のついた党であることがわかってほっとした。>

 変でしょ?

「際限なく富を求めるより、まずは節約、という考え方こそまっとうだ。」

 「まずは節約」の箇所はいい。

 でも、国の事業に「際限なく富を求めるより」と偏見を冠しているのが、こりゃもう理屈が滅茶苦茶である。

 この田中優子も、「女の悪いパターン」であるな(もちろん、「女のいいパターン」もあるでよ^^;)。

 物腰は穏やかだが、そこには、凝り固まった明後日(あさって)を向いた固定観念がある。

 私の穿った見方ではないよ。

 その証拠として、さらに「地に足のついた党であることがわかってほっとした」と言う表現も、いかにも、田中優子の心には用意されていたのだろうが、多少は文章を書いている者ならば「???」と、唐突に感じられる表現であり、文脈である。

 これは、田中優子が民主党に対して褒めて言っているから、私が気に喰わないわけではなく(それもあるが^^;)、文脈的に通らない表現だから、気に喰わないのである。

 更に、

<事業仕分けという手法は、非営利団体の構想日本(代表・加藤秀樹氏)が、すでに7年にわたって地方自治体で行ってきた活動である。その積み重ねがあるからこそ国の仕分けにすぐ着手できた。非営利団体の地道な活動が政府の重要な仕事を担い協力できる時代が、やっと来たのだ。政権交代がなければこのように迅速な実施や全面公開はあり得なかった。>

 と、続く。

 ・・・いや、テレビで、その公開された事業仕分けの査問みたいな風景を見れば、まともな神経を持つ人間の為せる会合でないのは見て取れたよ。

 「その積み重ねがあるからこそ国の仕分けにすぐ着手できた」とは、

 あの人民裁判のようなおぞましい風景のことなのか?

 あれで攻撃されている者の多くに、左翼がいる。

 左翼は、法律で保障されている権利を行使しまくっている。

 無駄(と民主党が言う)に作られた物理的・法的システムを、左翼は十全に利用している。

 民主党は、自分の党のような存在・左翼を切り捨てて、あたかも、それまでの「保守」を痛めつけているような幻想を、マスコミと組んで披瀝している。

 いや、仮に、攻撃されているのが左翼だとしても、あの「蓮舫」に代表できる攻撃側の有無を言わせぬ詰問調は、社民党の女性議員に対して感じるような、「人格嫌悪」を私に抱かせる。

 あの仕分け査問風景を見て、鳩山政権の支持率をアップさせるような人間は、自分の悪趣味を恥じよ!

    ◇

 ちょっと話を戻す。

 田中優子は、次の段落から、「・・・質素倹約は江戸時代の価値観の柱だ」と、自分の研究分野に話を我田引水していく。

 自分の得意分野にあった理屈を語りがたいが為に、こいつは、その前段・前々段で、おかしい言葉使いをしたのである。

 その後も、浅はかな理屈を展開させるのだが、私のほうこそ、「辟易(へきえき)」し、反吐が出る。

   ◇

 結果的に、民主党の仕分けが機能するのは、無駄を享受している左翼だけなのである。

 一例を挙げると、左翼な人々は、異常な頻度で地域や国の公共施設を使用しているので分かろう。

 つまり、民主党は、自分の身内を切り、あたかも、悪を放逐しているかのような幻想を国民に植え付けている。

 何やら、昨日のニュースによると、「次世代スーパーコンピューターに代表される先端科学予算」の凍結判定も見直されるとのこと。

 当たり前である。

 お子様軍団の民主党の目から見れば、一見、スパコン費用などは無駄なようなものに見えよう。

 でも、国が為すべき仕事と言うのは、無駄であり、無駄に見えるものであり、無駄であるにこした事のないことが多いのである。
 
 そんなものに金を使えるのは、国という、国民個人でありつつも、国民個人でない存在でしか出来得ないのである。

 国政が、個人が推し量れる是非にないことを、民主党及び、バカ国民は認識すべきだ。

 もし、個人が理解し得たとき、それは国政で論ずべき問題ではなくなるんだよ。

   ◇

 それよりも、もっともっと、自分の「一票」を大事にして欲しい。

 その一票こそが、あなたの理解し得ない「国政」レベルを、良き方向に導ける「武器」なのですよ・・・。

                                     (2009/11/24)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑬<霧迷宮>』]

2009-11-23 12:26:48 | みちのく西松建設ダム巡り
☆旅は続いていた。

 私は、恐山の硫黄の臭いがきっかけとなり、東北の冬の始まりの寒さも手伝い、いささか喉に痛みを感じつつ、<ダム・ファッカー>稼業を続けていた。

     

   ◇

 キリスト日本訪問の由来の地・戸来村を後にした私は、国道454号線を西に進み、第18のダム<二の倉ダム>へ。

     

 国道沿いなのに、木立に囲まれて、よく見えません^^;

 アスファルトフェイシングフィルと言う形式だそうですが、写真だけを見ると、土手ダムですな^^;

 大成建設施工です。

 しかし、朝から、距離の割には、調子良くダムを巡れています。

 私はいつも、一時間1ダムを目標にしています^^

 ホクホクしながら、次のダムへ。

 地図上では、「通行不能」と書かれている国道から北へ伸びる地方主要道45号線を進む。

 何となく、地図上の記載と、現実の工事状況とのタイムラグを予想出来ているときもあり、この時は、脇に出来た迂回路で、目的地への最短距離を進めた。

 もっとも、かなりの斜度を登り切る愛車の頑張りもある^^

   ◇

 しかし、ここで大幅に時間を食った。

 地図上で、次のダムは近くにあるのである。

 ・・・ないのである。

 色んな人に道を聞く。

 農家のおばちゃんに聞いた。

 草刈シルバー人材グループに聞いた。

 一巡りして、また、農家のおばちゃんに聞いた^^;

 みんな丁寧に教えてくれるのだが、いかんせん、それでも遠いので、説明が追いつかないのだ。

「行けば分かるさ!」などとアントニオ・猪木の引退のときのセリフみたいなことを言ってきたおばちゃんもいるが、全ては、森林と田畑の風景の中に消えていた。

 視界のかなたに、横一文字が現われて、「ああ、ダムだ」と近づくと、ビニールハウスの屋根だったりする。

 同じトコをグルグル回った。

 とにかく、ここらの道をしらみつぶしに走れば、いつかは辿り着くと思うのだが、ない。

 弥栄神社(と思しき神社)が、道の要の場所にあるのだが、違う道を選ぶも、いつの間にやら、その神社の交差に舞い戻ってしまうので、恐ろしかった^^;

 しょうがないので、その神社でお参りしてみるのだが、その神社、かろうじて形は残っているが、朽ちているようだった。

 どこにも神社の表記がない。

 ここらは、違うダムの建設現場が近いらしく、ダンプが行き交っていた。

 そのダンプは、必ず、三台一組である。

 その意味は分からないが、ダンプと言う「荒くれ者」の象徴みたいな存在が、きちんとスリーマンセルで行動するさまは不気味である。

 ・・・最終的には、「通行禁止」のわき道に入っていったら、ダムがあった。

     
        第19のダム<又木戸ダム>・・・アース土手ダム

 ここも、大成建設施工だった。

 続いて、<四和防災ダム>と、建設中の<指久保ダム>を目指したのだが、

 山の中、迷いに迷った。

 三台のダンプの連なりとすれ違い、何度も、弥栄神社の交差点に戻った。

 霧は濃い。

 ここは、<クノッソスの迷宮>だ。

 皆がイメージする四角い迷路ではなく、緩やかな曲線の迷路。

 だから、私には、直線道路を進んでいる感覚しかない。

 その中心には、ミノタウルスが刃を研いでいるのか?

     

   ◇

 霧の中に、自動の車椅子に乗った老婆がいた。

 ガンタンクのようで、東北の村には、これで移動しているおばあちゃんが多い。

 道を聞くと、丁寧に教えてくれるのだが、何を言っているか方言でよく分からない^^;

 「右」「左」をちゃんと記憶する^^;

 でも、その「右」「左」には、「三つ目の角を」や「表示のある角は通り越して」だとかがくっついている訳で、それを聞き逃している私は、結局は迷う。

 ただ、私は、霧の中、人もいない、舗装だけはされた道を進み、その舗装もなくなった。

 横には、林の中、<頂内川源流の碑>が立っていた。

 私は、それを最初は、「須内(すない)川」と読んだ。

 すると、シナイ半島を思い出した。

 ここは戸来村近郊、キリスト由来の地・・・。

 思えば、ダンプ三台一組は、キリスト教の「三位一体(トリニティ)」を意味するのか・・・。

 私は、なんか怖くなって、元の道を戻った。

 しかし、霧は、そんな私を逃がしてはくれない・・・。

     

                                     (2009/11/23)
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[映画『イングロリアス・バスターズ』を観た]

2009-11-22 17:05:45 | 物語の感想
☆私は転職したのだが、今度の会社は、「イングロリアス」な職場で、ボカスカと稼げるのだが、とにかく忙しい。

 休みも、確定は日曜だけで、映画も、その一日で観まくるしかない。

 でも、貴重な休日も、社長や専務セッティングの合コンである^^;

 ・・・しかし、私ってのは、一年ごとにどこかの企業に正社員として入社し、すぐ辞める男であるなぁ^^;

 でも、今の、この、「ルフィ海賊団」のような職場は、もういい年だし、続けねばならない。

 で、皆に、私が言いたいのは、映画のレビューも短くなるぞ、ってこと。

 本日は、夜勤明けで、午前中寝て、昼から映画見て、夕方から合コンと言う運びです。

 合コンの誘いは、専務から、『イングロリアス・バスターズ』の第二章を観ているときに携帯に掛かってきました。

 見ている途中で、映画館を中座したのは、あの「マダガスカル2」事件以来である。

   ◇

 主役の一人、ブラッド・ピット(バカの神妙な顔が最高!)が、物語の最後に、「これはおれの最高傑作だ!」と言いますが、

 そのセリフ通り、クエンティン・タランティーノの「傑作」の一つとなる出来栄えでした。

   ◇

 私は、もう何度も語っているが、タランティーノ監督には、そのデビュー作から「新しい感性」を感じ、『レザボア・ドッグス』なども公開直後に観にいったものだが、

 その「こけおどし」に幻滅させられて、その後も何作品か見たのだが、ことごとく駄目だった。

 でも、久し振りに見たこの作品は、見事だった。

 タランティーノ監督の、「映画」トリビアに代表できるような「こだわり」が、物語と有機的に絡んでいた。

 初期の作品では、登場人物の世間話として、そのこだわりが浮いていて(まあ、それが魅力的だったのだが)、作品を散漫にさせていたのだが、今回は、物語構造の土台の一因子として、映画薀蓄が機能していた。

 また、女優に対しての上品な「エロ」や、ナチに対しての「グロ」も、非常に合理的だった。

 クライマックスの、煙に映る画像の女の高笑いなんて、かつてのタランティーノ監督ならば、ただの「こけおどし」にしかならなかったはずだ。

 それが、物語のクライマックスに相応しい、オペラ歌手の歌いのような格調が感じられた。

   ◇

 第五章からなる物語は、それぞれが舞台劇的に場を限定し、そこでの会話は、タランティーノの真骨頂で、会話劇のように面白い。

 主人公たちは、何がしかの「ナチ討伐」と言う秘密を持っているので、ナチ政権下のパリでの物語は、主人公たちの何気ない動きにも緊迫感があった。

   ◇

 何よりも、主演の一人、メラニー・ロランが美しかった。

 総じて、出てくる女のほとんどが美しいのだが、メラニー・ロランの瞳には、見惚れた。

 私は、映画『バロン』に出てきたサラ・ポリーと言い、このような「高貴」な瞳を持った女には魅かれる。

 女ゆえに力もなく、財力もなく、「イングロリアス」なのであるが、

 その美しさは、何ものにも代え難く「強い」のである。


 PS.悪役・ランダ親衛隊大佐役のクリストフ・ヴァルツのうまさについて語るのを忘れていた^^;

                                     (2009/11/22)
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[皆の衆! 日本教育再生機構の「江戸文明シンポジウム」へ集え!]

2009-11-20 08:41:23 | 保守の一考
☆昨日から新しい職場で働いているのだが、東北旅行の疲れも残っていて、非常にしんどかった。

 でも、給料も25%も上がったし、6月にタイへ社員旅行もあるし、頑張るぞい!

 ・・・で、疲労もあるので、宣伝コピペ更新ですいません^^;

   ◇

 日本教育再生機構事務局です。
 これまでご縁を頂いた皆様に、『教育再生メールニュース』をお送り致します。
 このメールは日本教育再生機構に関係されている方に、教育再生関連の情報をお送りするものです。

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 教 育 再 生 メールニュース
 【第93号】平成21年11月16日(月)
 発行:一般財団法人日本教育再生機構 事務局

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 11月22日(日)「江戸文明シンポジウム」開催迫る!            

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 ◆第3回日本文明論シンポジウム
   「世界史のなかの江戸文明〜“日本の自画像”再構築へ向けて〜」

  江戸は豊かで安定した先進社会だった!
  エコロジー的な環境、ムダのない循環型社会、
  寺子屋教育、浮世絵や俳句などの文化芸術。
  現代を救う江戸文明の魅力に迫る!
  皆様お誘いあわせの上お越しくださいませ。

 ★≪パネリストおよびテーマ≫
  芳賀徹 氏(東京大学名誉教授・京都造形芸術大学名誉学長)
  「『徳川の平和』再考」

  石川英輔 氏(作家)
  「世界一の大都市・江戸に学ぶ生活の知恵」

  金森敦子 氏(ノンフィクション作家)
  「旅日記にみる江戸庶民の実情」

  鬼頭宏 氏(上智大学教授)
  「環境先進国・江戸の文明システムに学ぶ」

 ≪特別報告テーマ≫
  田中英道 氏(東北大学名誉教授)
  「江戸美術が世界に与えた影響」

 ≪コーディネーター≫
  伊藤隆 氏(東京大学名誉教授、育鵬社歴史教科書編集会議座長)

  ※ その他、屋山太郎氏、八木秀次氏も登壇します。
   
 ◆日時◆
   11月22日(日)  
   13時30分開会(13時開場)17時00分閉会予定

 ◆会場◆
 帝京平成大学 冲永記念ホール
   (東京都豊島区東池袋2‐51‐4)
   http://www.thu.ac.jp/okinaga/access.html
   JR池袋東口より徒歩12分
   有楽町線東池袋駅より徒歩10分

 ◆定員◆
   800名(先着順)

 ◆参加費◆
   2,000円(当日会場受付にて、お支払いください)
     (学生割引 1,000円)

   ※なお、日本教育再生機構の会員特典としまして、
     法人サポーター・個人サポーターの方は「ご招待」、
     準サポーターの方は「1500円に割引」とさせていただきます。
  
   (サポーター制度について詳しくは、こちらをご覧ください)
    ⇒ http://www.kyoiku-saisei.jp/support/support.html

 ※ 当日受付もいたします 

 ◆ご予約方法◆
    ご参加希望の方は、下記項目をご記入の上、このメールをご返信ください。
  
    ○郵便番号
    ○ご住所
    ○お名前
    ○お電話番号
    ○参加人数
    ○備考
    (複数人で参加される方は、代表者様のお名前と参加人数をご明記ください。)

    FAX・郵送をご利用の方は、下記へお送り下さい。
    【FAX】 03−3835−2436 
    【郵送】 郵便番号 110−0015
          東京都台東区上野1−17−1 大湖堂ビル4階
          教科書改善の会 シンポジウム係
    【お問合せ電話番号】 03−3831−7620
 
  ◆主催◆
    教科書改善の会
  ◆共催◆
    一般財団法人日本教育再生機構

  ――――――――――――――――――――――――――――

 教育再生メールニュース
 ◇発行元   : 一般財団法人日本教育再生機構 事務局
 ◇ホームページ : http://www.kyoiku-saisei.jp/
 ◇サポーター登録申込: http://www.kyoiku-saisei.jp/support/support.html
 ◇ご意見、ご感想、ニュース申込:
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 ★このメールニュースは転送歓迎です。
  教育再生の同志の皆さんに、ぜひおススメ下さい

   ◇

 かくして、私は、皆さんを「同士」と見込んで誘うのです^^v

 私は何度か、芳賀徹先生の登壇するシンポジウムを拝聴したことあるのだが、

 私は、芳賀先生のお顔を見ると、『不思議の国のアリス』の<チェシャ猫>を思い出すのです^^;

                                     (2009/11/20)
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[『ダム・ファッカー(みちのく水谷建設ダム巡り)〔21〕<小沢・五千万・賄賂・胆沢ダム>』]

2009-11-19 11:25:58 | みちのく西松建設ダム巡り
☆やはり、私は、飄々と事件の中心に出現しますな^^v

     
     「よっ! 色男ッ!!」

 以下のニュースを読んで欲しい。

     水谷建設元会長「小沢氏側に5000万円」 ダム工事受注、裏金か(産経新聞) - goo ニュース(クリック!)

《民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題で、法人税法違反罪で実刑判決を受け、服役中の中堅ゼネコン「水谷建設」元会長の水谷功受刑者(64)が東京地検特捜部の事情聴取に対し、「平成16年に小沢氏側に少なくとも5千万円を持っていった」と供述していることが18日、関係者への取材で分かった。当時の陸山会の収支報告書にはこの献金の記載がなく、政治資金規正法違反(不記載)にあたる疑いもある。
 16年当時、国土交通省発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県)工事を水谷建設が下請けで受注しており、特捜部はその見返りだった可能性もあるとみて、慎重に捜査しているもようだ。関係者によると、問題の工事は、国交省東北地方整備局が16年10月に発注した胆沢ダム堤体盛立第1期工事で、大手ゼネコンの「鹿島」が、ほかのゼネコン2社と共同企業体(JV)を組み、約203億円で受注。水谷建設は、ほか4社とJVを組み、下請け工事を受注していた。
 水谷受刑者は、特捜部の複数回にわたる事情聴取に対し、「小沢氏側に5千万円を持っていった。ほかに(水谷建設)社長に5千万円を持っていくように指示した」と供述したという。
 ただ、水谷建設社長は小沢氏側に5千万円を持っていったことを否認しているという。特捜部は西松建設の違法献金事件で、3月に小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)と国沢幹雄元社長(70)=政治資金規正法違反罪などで有罪判決確定=を起訴した後も小沢氏周辺の捜査を継続。ゼネコン関係者から事情聴取を進めてきた。
 胆沢ダムをめぐっては、国沢元社長が特捜部の調べに対し、ダム工事受注が献金の動機のひとつだったとする供述をしたとされる。
 ゼネコン関係者によると、小沢氏側は地元・岩手を中心に東北地方の公共工事受注に強い影響力を持つとされ、国沢元社長の公判でも検察側は、談合組織への影響力を背景に、西松が小沢氏側から「天の声」を得る目的で違法献金を続けたと主張している。(産経 2009年11月19日(木)08:05)》

   ◇

 私、11/13、雨の中、この<胆沢ダム>を訪れています。

 ここは、民主党が凍結した、建設中(であった)の西松ダムの一つである。

 でも、凄まじい勢いで、ダンプが行き交い、重機が動いています。

     
             第46のダム<胆沢ダム>

 今回巡った中でも、超巨大なものの一つです。

 なんたって、それまであった、これまた巨大な<石淵ダム>を湖底に没させてしまうほどの大きさだ。

     
             第47のダム<石淵ダム>
   ◇

 これらのダムの報告は、後でもうちょい詳しく記すが、

 私に理解できないのは、

 民主党は、このダム工事を凍結し、その経費を国家予算に返還するも、

 でも、ダム工事は着々と進んでおり、おそらく完成するわけで、

 ならば、国家予算に上乗せ返還し、子供手当ての経費3兆円の一部にするという算用はどうなっちゃうのだろう、って問題だ。

 これまた、凍結予定の、秋田の<森吉山ダム>もほとんど完成していますよ・・・。

   ◇

 これはあくまでも、速報です!

 私、今日から仕事開始なので、短くてすいません。

                                     (2009/11/19)
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[映画『リミッツ・オブ・コントロール』を観た]

2009-11-19 01:31:46 | 物語の感想
☆観たい映画だったが、都内でやっていたので、西多摩住みの私は不精していたのだが、

 <ワーナーマイカル・村山ミュー>でやっていたので、観に行く。

 客は、私と、カップルと、映画好きそうな若い会社員の4人だけだった^^;

 映画が始まると、カップルの男のほうが、いびきをかいて寝はじめた。

 ・・・うん、この作品は、そんな、評価の極端になる映画であった。

   ◇

 物語は、とある黒人の殺し屋が、ある要人一人を殺す物語である。

 しかし、ベテラン監督のジム・ジャームッシュは、そこに、多くのイメージを持ち込んでいる。

 それは激しいものでなく、おそらく、監督の意図としては「アート」を志向している。

 それ故に、物語の「アート」への「逃げ」をいけ好かないと考えている者や、「アート」に退屈さを感じる者には、批判の対象や子守唄となってしまう。

 私などは、「おっ、ジム・ジャームッシュ、相変わらず、新しいものに挑戦しているんだな」と一口乗ってみるのである。

 名もなき殺し屋は、軽快なスーツで身を固めて、無骨な皮のバッグを提げて、暗殺依頼主の与えてくる条件を一つ一つクリアーしていく。

 それは、物語的に理屈で理解できるものの時もあり、過剰に無駄なものもある。

 そして、幻想の世界のようにも展開し、形而上学的な逸脱も見せる。

 符丁は、「スペイン語は話せるか?」で、殺し屋が「いや」と答えると、情報屋はグラサンを外し、用件を切り出す。

 何人もの人物を仲介し、殺し屋は、今度の仕事のターゲットに迫っていく。

 殺し屋は、待ち合わせの場所のカフェに、行動様式の如く、スーツのボタンを外し座り、エスプレッソのシングルを二つ注文する。

 ダブルで持ってきたウェイターには、きつく交換を要求する。

 これは単なるこだわりか、それとも、片方は飲む用で、もう片方は、交換するマッチ箱の中に入っている情報メモを記憶したら嚥下するためなのか?

 空には、敵のヘリコプターらしきものが、どこの町でも飛んでいる。

 情報屋や協力者たち・・・、

 女は、芸術や映画や科学について語り(ヒッチコックの『断崖』の話はいいね^^)、

 男たちは、意味ありげな標語や歌詞や劇の有名なセリフを吐いていく。

   ◇

 いい女が3人も出てくる。

   やらかそうな新鮮なヌード女・・・パス・デ・ラ・ウエルタ

   シャープな銀髪女     ・・・ティルダ・スウィントン

   洋画では可愛く撮られている・・・工藤夕貴

 特に、メガネっ娘のパス・デ・ラ・ウエルタの容姿の「ロリータ・セックス・アピール」は、犯罪ギリギリの淫靡さだ。

 それを見るだけでも、この作品に金を払う価値があり、

 ストーリーではなく、孤独な殺し屋の歩き続けるスペインの町並みの、その変わった撮り方や、音楽による暗喩、そんな細部を心ゆくまで楽しむ作品だと思う。

                                     (2009/11/19)
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[映画『ゼロの焦点』を観た]

2009-11-18 19:04:21 | 物語の感想
☆面白かった。

 『ALWAYS』以降、日本のVFX技術は、作品の中で、本当に違和感なく、物語の回想シーンの戦後直後から、昭和30年代までの風景を見事に再現している。

 その中で、割とオーソドックスなシナリオで役者が熱演している。

 これまでの邦画(日本の黄金期以降)は、役者が頑張っても、セットがちゃちく、しかも、舞台と舞台の展開上の継ぎ目に粗も見えていて、全く世界に通用できるレベルになかった。

 だが、今回の金沢の雰囲気なんて、とても見事だと思った。

   ◇

 結婚後七日目の出張で金沢に行き失踪した夫を求めて、妻が旅立つ。

 妻・禎子の役を広末涼子が演じている。

 私は彼女の大ファンである。

 だが、彼女には、演技の幅がない。

 しかし、健気で古風な「妻」像の中にも、消えた夫の謎を何としても解き明かしたいと言う静かなる情念は、そのシナリオから充分に感じられた。

 故に、クライマックスで真犯人を糾弾する禎子の叫びに、私は、憎悪を込めて欲しかった。

 あれでは、戸惑いしか感じられない。

 あの後に、真犯人との対面が残されているのだから、そこで何がしかの心のつながりを得るも良しで、あのシーンは、夫を奪われた憎悪を込めなくてはならなかった。

   ◇

 かつて、松本清張の原作を読んだことがあるが、四半世紀ほど前なので、ほとんど覚えていない。

 妻・禎子の金沢の究明行は、「不思議の国の涼子」って感じで実に面白かった。

 私が犯人と睨んだ男が、次々と殺されていくのもエキサイティングだ。

   ◇

 中谷美紀は異常な怪演だった。

 私は、『ジョジョの奇妙な冒険』第二部のカーズ様をずっと思い出していた。

          

 だが、中谷美紀の陰に隠れつつ、私は、この作品のテーマは、

 夫の愛人であった久子(木村多江)に収斂すると思った。

 あの、どこの方言か分からないが、おっとりした口調での語りは、私の心にグッときた。

 作品中、女が多く涙を流すが、その涙の意味も理解できる。

   ◇

 夫(西島秀俊)の人生に秘密があったわけだが、

 私は、自分の人生において、誰かの過去を知らせることが、いいのか、悪いのか、今、とても悩んでいるので、この作品は、そういった意味でも考えさせられた。

                                     (2009/11/18)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑥<福島の勝負どころ>』]

2009-11-18 08:00:56 | みちのく西松建設ダム巡り
☆上記は、初めて見た「熊注意!」の立て看板である。

 この後、東北各地で、各種の「熊注意!」を見るが、初めて見たので、この時の衝撃は大きかった。

 でも、ネタのために車を降りて、ちゃんと写真に収める私のプロ根性^^

 ・・・実は、私、大槻のインター近くのセブンイレブンで『ジョジョの奇妙な冒険』の最新刊を買っていた。

 暇なときに読もうと思ったのだが、結局、読むのは東京に帰ってきてからになった。

 それには、アメリカ横断レースをしているジョジョ達が、「熊注意!」の看板のそばを通るシーンがある。

 その絵が以下である。

     

 『ジョジョ』の作者・荒木飛呂彦が東北の都市出身なのは有名であるが、こういう時に、出身地スピリッツが発揮されているのですね。

   ◇

 国道114号線を突き進み、トンネルを幾つか抜け、ダムのあると思われる箇所に道がないので素通りし、長い橋を渡り、そして、わき道を左に入り、ヘアピンでカーブ、すぐに、先ほど渡った橋をくぐり、来た方向に戻る。

「うわっ! デカッ!!」

 第4のダム<大柿ダム>であった(ロックフィルダム)。

     

 ここは、これ以上進入禁止であった。

 国道を戻った先にある管理所敷地にも入れない。

 故に、先を急ぐことにした。

 下流には、以下のような「放流警報」についての看板があった。

   

 旅の間に、一度でいいから、この放流の警報を聞きたかったが、その季節ではないようで、それは叶わなかった。

   ◇

 国道を少々戻り、地方道49号線へ。

 途中でふいに道が細くなったりで、稀ではあるが、対向車との兼ね合いがスリリングであった。

 続いて、<横川ダム>に向かったのだが、途中に、<横川ダム>のサブのようなダムがあった。

 第5のダム<鉄山ダム>・・・。

     

 この通り、工事中で進入禁止でしたが、堤防みたいで、絵的には寂しいものでした(アース式ダム)。

 実は、当初、この鉄山ダムが見つけられず、私は、ちょい下流から、車を停めて、河原を遡ってみたのですが、途中で行き止まりで断念しました^^;

 でも、今こうして記すと、そのときの空気の肌合いが蘇って来ます^^

   ◇

 第6のダム<横川ダム>・・・重力式コンクリートダム。

     

 規模は大きいのですが、水の溜りの少なさや、湖面の落ち葉が、寂しいダムに感じさせる。

 ここも、季節的なものなのか、進入禁止である。

   ◇

 朝から、ダム巡りに夢中になっていて、食事を摂っていなかった。

 二本松城の頃から、何かを食べたくて、でも、せっかくの旅行なので、どこか、ちゃんとした郷土レストランで、現地のものを食したいと思ったので我慢していた。

 6つのダムをクリアーし、私は、そろそろどこかで何かを食おうと考えていた。

 しかし、ここは山の中、ドライブインさえもなかった。

 地方道34号線には、地図上でセブンイレブンがあったが、コンビニで食を満たすのは、どうも嫌だった。

 これは、小規模ながらも、嫁さん探しと似ている。

 私は優柔不断で、この旅行の中で、後にも同じような状況になるのだが、優柔不断にも、もっと上があるだろうと、なかなか食欲を満たせないのだ。

 しかし、この南相馬市の郊外には、食堂さえもなかった。

 農道の中を進むのだが、前方を、トラクターが我が物顔で進んでいた。

 道が広いところで、そのトラクターを追い越すのであった。

 問題の34号線と62号線の角には、セブンイレブンがあった。

 やや触手が動いたが、おそらく食堂も商店さえもない62号線に左折した。

 ただ、次の目的地には、ダム公園があるので、売店があることを希望した。

 ・・・そんなものはなかった。

 しかも、遠目にしかダムが見られなかった。

 ・・・第7のダム<高の倉ダム>・・・(重力式コンクリートダムだろう)。

   

   ◇

 そして、ここから、「ダム・ファッカー」の福島篇のクライマックス「峠越え」が始まる。

     

 地図にも載っている地方道62号線は、山道であった。

 旅を終えた今となっては、東北の各県で同じような状況に陥ったが、この時点では衝撃であった。

 最初こそは、以下のような、「伐採予定樹」などを見て、何か珍しくて喜んでいたのだが、すぐに悪夢のような状況になった。

 雨が降っていたらしく、道の落ち葉は湿っていて、木々の陰で暗かった。

 落ち葉舞い散る狭い未舗装の山道の片側は、断崖なのである・・・。

          

 写真では、伝わらないかもしれないが、その断崖のプレッシャーは大きい。

 今、ネット検索していたら、以下のようなブログで62号線が報告されていたので、読んで欲しい。

          魔の県道62号線”恐怖の峠越え”(クリック!)

 でも、上記のブログの方は多人数で、カーナビもついているし、おそらく4WDだろう。

 私は、一人で、地図のページを捲りながらの普通車である^^;

 怖かった。

 途中、一人の男とすれ違った。

 ハイキングをしているらしい。

「この道、62号線でいいんですよね?」

「はい」

「野手上ダムに行けますか」

「ええ^^ でも、山登りでですか?」

 と、その男の人は、車全体を眺めてきた。

 私の車の後部座席は、シーツや羽毛布団で盛り上がっている。

 私は、「死体遺棄」を疑われているような感じがして、慌てて言った。

「車でです。東京からダム巡りに来てましてね^^ 車中泊も覚悟しての旅行です^^;」

 言い訳がましい。

「そうですか^^ 野手上ダムは、車だと遠回りになりますが、行けますので御安心下さい^^」

「は、ありがとうございます^^」

 かくして、私は、細い斜面を進む。

 私は、せっかちなので、どうしても、ある程度進むと、道が開ける想像をして走るのだが、山道は続いた。

 そもそも、まだ下りにさえなっていない。

   ◇

 この後、このような山道林道を通るときには、人っ子一人いないのが常であるが、先ほどのハイキングの男もそうだが、道を整備している夫婦がいた。

 奥さんが、私が車で上って来るのを見て、「あんれまあ」と言う表情をしていた^^;

「ここは、なかなか険しいですね^^;」

 私は、「死体遺棄」容疑の引け目があるので、僻地で人に会うと、フレンドリーに声をかける事にしていた。

「ああ、もうちょい続くよ」と旦那さん。

 向こうで奥さんも優しく頷く。

「この道、二本松方面に行きますかね?」

「ああ、行くよ」

 あんなにも二本松から出たがっていたのに、今は、二本松に戻りたいのである。

   ◇

 下りになって、しばらくしてから、常に右足は、ブレーキペダル上に浮かせていたので、次第に右足及び、それに伴い、右のお尻ぺたが痛くなってきた。

 しかし、ここでは、一度のハンドル操作・ブレーキ操作の誤りが、命取りである。

 細心の注意で進んだ。

 腹も減った。

 頑張るしかなかった。

   ◇

 

   ◇

 村に出た。

 名もなき道だが、舗装されている。

 この峠道の途中の右手に、次の目的地があるはずだった。

 しかし、少なくとも、車で入れる道はなかった。

 故に、私は、村道を右に向かった。

 ここから、第8のダム<野手上ダム>に向かうのだ。

 途中、夫婦の乗った車と狭い道をすれ違った。

 私は、スルスルと窓を開けて、この道がダムに行く道でよいのかと聞いた。

 すると、旦那が笑顔で頷いた。

 助手席では、ショートカットをきっちりセットしている上品そうな奥さんが微笑んでいた。

 ・・・美少女欠乏症にかかった私は、美熟女にもときめくのだった^^;

   ◇

     
      遥か彼方に、<野手上ダム(風兼)ダム>を望む。

 ここは、アースフィル・・・、土手ダムであるな^^;

 ここ、写真の場所で、私は立ちションをしたのだが、湖の対岸に誰かがいたらしく、私は辱めを受けた^^;

   ◇

 舗装された62号線を進み、続いて、第9のダム<岩部ダム>に到着!

     ・・・アースフィルダムです。

 ここは、湖面に水質調査の塔が立っていて、絵的に趣がある。

 私は、下流の橋の上から撮ったのだが、舗装された道に車を停めておくことに躊躇の思いも起こるのだが、実際には、他の車は通らない^^;

 人も通らない^^;

 ただ、鳥のさえずりが、時折、耳に心地いい。

   ◇

 腹が減った。

 もう何でもいいから、食べるしかない。

 62号線から国道144号線に出る交差点に名も知らぬコンビニ風があった。

 私は、そこで郷土料理とは全く関係ない食べ物を買った。

 美味しいものを食べようと、我慢して耐えて、このザマである^^;

 以下の画像は全て、ネット上で拾ったものです。

   ・・・ラッパーズ ハム&チーズ

   ・・・ランチパック たまごとツナ

   ・・・ピザポテト

   ・・・午後の紅茶

 国道114号線を北上しつつ、貪り食った^^

 うまかったー!!

 途中、<UFOふれあい館>と言う興味深い施設があったが、素通りする・・・。

   ◇

 さて、暗くなってきた。

 私は高速に乗り、青森に行くつもりであった。

 が、宮城の<黄身ちゃん>からメールがあり、「今夜は、うちに泊まりなさい」とのこと。

 親戚の黄身ちゃんの豪邸の、遠刈田温泉から直引きの風呂は最高なのだ。

「宗ちゃん(黄身の旦那)が、今夜はカレーを作ってくれるから」とのこと。

 何で、そこで「カレー」を殺し文句に使うのだろう?

 黄身ちゃんの中での、私の思い出は子供の姿なのだろうか、と思いつつ、国道4号線を北上し、宮城に突入する。

 通り過ぎた福島市内の街は明るかった。

 ヨークベニマルもあった^^;

   ◇

 宮城に入り、途中から山の舗装道路に入る(国道457号線)。

 他に車もない。

 が、暗がりの中に、<なかよし産業>と言う建物が浮かび上がった。

 「暗闇」と「なかよし」のミスマッチが無気味であった^^;

 ・・・かくして、その夜のヤサは決まり、温泉・ビール・カレー^^;に、ありつくのであった。

   ◇

 その頃、福島に集結した<西松9栄神>たちは地団太を踏んでいた。

 メンバーの一人が、青森から駆けつけた女に文句を言った。

「お前が遅いから、ミッドナイト・蘭を取り逃がしたんだぞ!」

「しょうがないじゃない! 青森は一番遠いんだから!」

「ともあれ、宮城に行ったと思われるミッドナイト・蘭を追うぞ!」

「ラー!!」

 ・・・危うし、ミッドナイト・蘭ッ!!!

                                     (2009/11/18)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑤<二本松から抜け出たい>』]

2009-11-17 11:06:57 | みちのく西松建設ダム巡り
☆東京に帰ってきている。

 かつての親友の死は、私の心に、何とも多重の影響を与え続けている。

 ・・・不思議なものである。

 今回記す内容は、親友の死を知らない時のものなのだが、記述している今は、親友の死を知っている。

 旅をノホホンと続けていた時のことを、悩んでいる私が書かなくてはならないのである・・・。

 しかし、そこが、私の人生の真骨頂なのである。

   ◇

 11/07(土) 晴れ ・・・福島

 私は、県道354号の、ちょいと気になる神社を散策していた。

 ここ<塩澤神社>は、機織の神様が祭られており、私の女好きは、対象が神様にも及んでいた^^;

 県道に面した鳥居を抜けると、落ち葉の舞い散る参堂が続いており、それはそのまま、下りの起伏の小道へ。

     

 小道は、小川と交差する。

 小さな橋を渡りつつ上流を眺めると、小さな渓谷庭園とでも言う情景が見えた。

 更に進むと、山中に続く階段がある。

     

「見せ場の多い神社ですな^^;」

 私は、階段を上る。

 シートに座りっ放しの足に石の階段はきつい。

 だが、目の前に、真新しい本社が現われた。

     

「ほお・・・^^」

   ◇

 今回の旅では、こうして興味の出来たポイントは見て行くことにしているのだが、その方針は、後に、あまりにものダムの多さに立ち消えていった・・・。

   

   ◇

 さて、次に目指すダムは、これまでの東北自動車道を挟んだ西側に対し、東面にある。

 私は地図をにらみつつ、目的地までの経路を考える。

 とにかく、この地では迷うことが分かった。

 だから、二本松インターを降りたトコにあった<ヨークベニマル(『「イトーヨーカドー」のバッタモン』byドレミちゃん)>を起点として、一からコースを考えることにした。

           
            <ヨークベニマル>

 たった一色の違いなのに、イトーヨーカ堂のマークと比べたときの違和感たるや凄まじいものがある^^;

     緑色のヨーカドー・ヨークベニマルの噂(クリック!)

   ◇

 県道129号を進み、いつしかそれが地方道39号に変わり一本道で、第三のダム<飯野ダム>に到着のはずだった。

 が、いつの間にやら、県道117号線を進んでいた^^;

 でも、こんなことでめげていられない。

 新舟橋を渡り、阿武隈川沿いに下る。

 途中、阿武隈川をカヌーで遡る方たちがいた。

     

   ◇

 更に下ると、山道に入った。

「道を間違えたか?」

 と、思うのだが、とりあえず進む。

     
   「猟銃禁止」の看板

 東北から帰ってきた今となっては、この程度の道で「山道」と呼ぶのはチャンチャラおかしい^^;

 ものの五分で道は開け、ダムに到着した。



 改修工事中で近寄れなかったが、重力式のダムの垂直性に、各区画の上に司令塔のような個室が付随している。

 「要塞」みたいで格好いい。

 建物の風合いにも、前時代的な味わいがある(昭和13年竣工・大林組施工)。

   ◇

 そこから、西の相馬市を目指したのだが、大変だった。

 どうしても、二本松の東和地区を抜け出せないのだ。

 地方道の62号線(だと思う^^;)が工事で通行止めになっていて、そこからわき道に入らされたのが始まりで、

 工事責任社の迂回路の表示などはなく、彷徨うしかなかった。

 村の中に、網の目のように張り巡らされた道は、当然ながら、平安京のように東西南北の碁盤目のようであるはずはなく、
 
 自分では確実だと思っていた方向が、いつの間にやら90度方向違っていて、

 青看板の表示が「二本松」とされていることが続いた。

「また、二本松かよ! 俺は二本松から出たいんだよ!」

 私は叫びつつ、いつの間にやら民家に入ってしまい、犬に吠えられるのだった^^;

 こんな田舎でも、ニュータウンとしての再開発が進められていた。

     
       大規模な宅地造成が行われています。

 でも、こんな鉄塔が建っていて、

     

 部外者(私)が迷い込もうものなら、鐘を鳴らして追い払う腹だろう^^;

   ◇

 村には、歩行者がほとんどいない。

 私としては、村のかしこで、子供たちが遊んでいるような風景を期待していたのだが、そんな風景は全くない。

 女子学生の登下校風景もほとんどない。

 これは、今回の東北旅行全般を通しての感想でもある。

 たまあに、厚着をしたおばちゃんが歩いているくらいである。

 おばちゃんが畑仕事をしていた。

 私は自分のいる場所から、次の目的地の端緒になるであろう地名を言った。

「ここを先に行くと、百目木(どめき)でしょうか?」

 すると、とても彫りの深い、と言うか、厚いシワのおばちゃんが訛りのある口調で丁寧に教えてくれた。

 だが、私は、その芸術的なシワをまじまじと見てしまい、あまりおばちゃんの言うことが耳に入らなかった^^

 車を出しながら、私は言った。

「この先、ドメキ! あのおばちゃんも、ドメキ!」

   ◇

 しかし、ドメキおばちゃんのアドバイス通りに進むと、どうにか国道459線に辿りつき、その先に進めることになった^^

 で、ここでコスモ石油を発見したので、コスモ会員の私は給油することにした。

 スタンドのおじさんにコスモカードを差し出す。

 が、「カードは使えないんだよ」と断られる。

 おじさんは動作がトロいので、支払いのためについて行ったら、カウンターに「カード使えます」の表示・・・。

「すいません。ここ、カード使えるって書いてありますが・・・」

 すると、おじさん。

「俺は、やり方が分からねぇんだよぉ」

 私は「この、ドメキ野郎・・・」と思いつつ、現金払いする。

 ・・・ったく、何のための会員だよ。

 おっと、言い忘れていたが、このドメキおじさんは、近所の人と立ち話をしていたのだが、

 その近所のツル禿のおじさんの頭が、波打っていたので、私は驚いた。

 何と言えばいいか、巨大な鉄のフォークで頭を叩かれたら、頭に三筋、凹みが出来た・・・、そんな感じであった。

 私は、「このおじさん、よく生きているなあ」と思った・・・。

   ◇

 ・・・西松建設本社会長室・・・。

 定時連絡会は終盤に入っていた。

 西松会長<ウサチャン>の前には、九つのディスプレイが置かれていた。

 それは東北各地にいる西松暗殺組織<エジプト9栄神>との通信機器であった。

 それぞれのディスプレイに<9栄神>の顔が映っている。

 一人が言った。

「今、<ミッドナイト・蘭>は、福島を移動中との報告が入りました」

「では、9栄神全員、福島に集結せよ!」

 と、<ウサチャン>。

「すいません。私もでしょうか?」

 と、最北の青森担当の女。

「私は、『全員』と言ったはずだ・・・」

「は、はっ、分かりました」

「では、諸君、<ミッドナイト・蘭>を福島から出してはならぬぞ!」

「ラー!」と9人が答えた。

 「ラー」とは、エジプトの太陽神を意味する。

 そして、閉幕の唱和が始まった。

「我ら、悠久のナイルの流れを母とし、その芳醇なる水を蓄えしアスワンハイダムを父とし、全力を尽くす!!」

     
               ・・・アスワン・ハイ・ダム

 ・・・危うし、風前の灯、ミッドナイト・蘭・・・。

                                     (2009/11/17)
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