『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[『機動戦士ガンダム THE ORIZIN ⑮』を買って読んだ]

2007-05-26 18:41:05 | 物語の感想
[『機動戦士ガンダム THE ORIZIN ⑮』を買って読んだ]

▼今、いわゆる「ファースト」で呼ばれる『機動戦士ガンダム』の一作目をビデオ等で見ても、あまり面白くない。

 と言うか、あまり見る気も起きない。

 どうしても、最近の、「ガンダム」シリーズの面白いエッセンスを抽出し、グレードの高い画質で作られた『SEED』シリーズには見劣りする。

 だけども、「ファースト」を忠実に描いた、安彦良和によって描かれたマンガ版『THE ORIZIN』は面白い。

 「忠実に描いた」と書いたが、このマンガ版を読み始めたときは、かなりの肉付けをしている、だから面白いのだ、などと思ったものなのだが、後からテレビ版の方を見て確認したりすると、その物語の「深み」がちゃんとテレビ版のほうにも語られていたりするのだ。

 私は、一方的な時間で支配されている映像版よりも、ゆっくり吟味できるからこそマンガだからこその面白さの再発見なのかも知れないと思っている。

 (蘭注)・・・マンガ版では、マンガ版オリジナルの「エピソード0」も丁寧に描かれているが、それがなくてもマンガ版の「深み」は損なわない。

▼最新の15巻では、戦争の停滞期の中で、軍に完全に組み込まれていく主人公達の宇宙戦艦ホワイトベースと、小規模ながらも敵・ジオン軍との戦いが描かれるが、それと寄り添うように、ホワイトベースのメンバーである皮肉屋・カイと、素人スパイ・ミハルの悲恋が描かれる。

 テレビ版でも有名なエピソードだ。

 戦災孤児のミハルは、幼い妹弟と暮らしていくために、ジオン軍に、連邦軍の動向の情報を売って生計を立てていた。

 顔はそんなに美人じゃない。

 性格も良くは見えない。

 でも、体つきはしなやかだ。

 私は、テレビ版を見た小学生の頃から、人物設定が複雑だなあ、と思ったものだ。

 アイルランド、ベルファスト・・・。

 突然に軍に組み込まれて、組織に属すタイプではないと感じているカイは退艦する。

 ミハルは、カイに、町の物売り娘として近づく。

 余談だが、かごを下げて、かごの中の物を売る売り子は、いそうでいて、近年の日本にはいない。

 私は、東南アジアを旅していて、近づいてくる売り子に対し、いつも、「ミハルみたいだなあ^^」と思うのだった・・・。

 さて、カイは、ミハルのたどたどしさに、すぐに「素人スパイ」であることを見抜く。

 だが、同時に、ミハルの妹弟への優しさに複雑な気持ちを感じさせられもするのだった。

 ・・・カイも、ひねくれた皮肉屋である。

 簡単には、ミハルへの好感をあらわにしない。

 カイは、結局、敵から攻撃を受けたホワイトベースの苦境を見て、艦に戻るのだった・・・。

 次の目的地は、はるか彼方のジブラルタル・・・。

 艦にはスパイとして、ミハルも乗り込んでいた。

 ベルファストに幼い妹弟を残しての密航だった。

 艦内で戸惑うミハルを見つけ、カイは自室にかくまう。

 ミハルは、無線で、ジオン軍に連絡し、ホワイトベースの行き先などを知らせる。

 ・・・と、ジオン軍、大西洋上でホワイトベースに攻撃を仕掛ける・・・。

   何故、自分が乗っているのに、ホワイトベースを攻撃するの・・・?

 ミハルは戸惑い、揺れる艦内を右往左往し、そこに、自分の妹弟と同じくらいの子供が消火活動をする姿をみる。

      ・・・私、騙されていた・・・。

 そして、戦闘態勢に入っているカイに、「手伝わせて、カイさんっ! 私、悔しいんだっ! 私も一緒に戦わせて」と懇願するのだ。

 ジオンの潜水艦部隊にふいを突かれたホワイトベースは混乱する。

 海上なので、ガンダムも容易には活躍できない。

 ジオン軍は、執拗に攻めてくる。

 しかし、戦況は次第にホワイトベースに有利になる・・・。

 カイも、ミサイル搭載の輸送船で奮闘する。

 だが、ミハルははじめての戦場において何も出来ない。

 ・・・調子良かった攻撃だが、接触不良で発射できなくなった・・・。

「発射台の安全レバーを引けたなら・・・」

「直るのかい?」

 喋り方がハスッパなミハルは、「下に行けば、安全レバーがあるんだろ?」と、自分にも出来る仕事ができたので、笑顔でミサイル発射台に向かうのだった。

 ・・・そして、爆風に吹っ飛ばされるのだった・・・。

▼・・・全く戦場が不似合いなミハルは、兵器や機械を前にすると、普通の母親が最新の携帯の使用にもたつくかのような所作を見せる。

 それが、ミハルの持つ母性を感じさせ、残されることになる幼い妹や弟の姿をクローズアップさせる。

 外界を斜に構えて見て、大人ぶっているカイであったが、ミハルを失い、子供のように泣きじゃくるのだった・・・。

▼私も、電車の中で、泣きそうになった、・・・と言いましょうか、ちょっと泣いた。

                              (2007/05/26)
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[超人タッグマッチ(『スパイダーマン3』を観る)]

2007-05-03 14:10:27 | 物語の感想
▼そこに描かれた「テーマの深み」なんてのは語らないで、超人バトルについて語りたい。

今回、スパイダーマンは、三人の悪行超人と戦う。

一人は、一作目で倒したグリーンゴブリンの二代目。

続いて、砂のモンスター・サンドマン。

更に、宇宙からの悪意の増殖者・ヴェノム。

初っ端から、因縁のグリーンゴブリンとのバトルが激しく始まる。

ニューヨークのダウンタウン、それでも立ち並ぶビル群の間隙を、超スピーディーに、両者は激突する。

「おいおい、最初からこんなに飛ばして平気なのかよ・・・。尻すぼみの物語は堪忍してくれよ」

私は思ったものだ。

この、グリーンゴブリン二代目の凄いところは、数いるスパイダーマン世界のモンスターの中で、唯一、精神異常ではあるが、「生身」の人間であることだ。

スパイダーマンもサンドマンもドク・オク(二作目)も、化学実験に巻き込まれた結果、超人としての力を得た。

ヴェノムは、宇宙生命体に寄生による超能力の発揮である。

しかし、グリーンゴブリン二代目だけは、ハイテク技術は駆使しているが、生身で戦うところが凄い(『ドラゴンボール』世界のクリリン的な存在^^;)。

最後に、頭を鉄管に打ちつけて、ノックアウトされる。

再出のモンスターは、初出のモンスターに比べ、影が薄いものだが、グリーンゴブリンは、力のこもったバトル演出で、楽しめた。

▼そもそも、グリーンゴブリン二代目のハリーは、スパイダーマンことパーカーの親友である。

一代目である父親の仇として、スパイダーマンをつけ狙うに至っていた。

こうして見始めると、きっちり終わっていたと思われた二作目が、三作目に繋がる問題点を幾つか残していたことに気づく。

一つは、このハリーとの因縁であり、

二つ目としては、彼女であるメリージェーン(MJ)が、パーカー=スパイダーマンを認識していると言う点だ。

物語は、クライマックスに向けて、ハリーとの物語的絡み、MJとの物語的起伏を丹念に描いていく。

それが、少々、かったるい^^;

スーパーヒーロー物なのだから、そこらの人間関係をもうちょい記号的に描き、スーパーバトルだけを痛快に見せて欲しい気もした。

その点、『X-MEN3』はよく出来ていた。

それに輪を掛けて、サンドマンの存在も、スパイダーマンの育て親との情愛に深く絡んでくる。

これは、一作目との繋がりだ。

育て親への愛ゆえに、スパイダーマンは、サンドマンに憎悪を燃やす。

そして、更に、寄生生物ヴェノムにつけ込まれ、ブラック・スパイダーマンと言う暗黒面へと足を踏み入れる。

ここらへんの物語の積み重ねは、クライマックスに向けて、必要なのだろうが、見ている私達には、いささかのストレスを貯めさせられる。

いまいち魅力的に思えないヒロインとの恋愛模様も丹念に描かれ、少々たるい^^;

このヒロイン役のキルステイン・ダンスト、数々の映評で「不細工」と言われる。

でも、私は、このスパイダーマンの世界では、これでいいのだと思う。

パーカー役のトビー・マグワイアも、けしてイケメンではない。

そこに、物語の「リアリティ」を見出すも良かろう。

▼さて、クライマックス!

ヴェノムとサンドマンは共闘し、MJを人質にし、スパイダーマンと決着をつけようと、摩天楼に罠を張り巡らす。

しかし、つくづく、「摩天楼」は使える舞台である。

作中で何度も繰り広げられる「超高層ビルからの自由落下中の戦闘」がある。

これが何度見ても、心地良く楽しいバトルなのである。

超高速の中で、スパイダーマンは、瞬間瞬間に決断し、窮地を乗り越える。

・・・しかし、ヴェノムに羽交い絞めにされ、巨大怪獣のようなサンドマンの鉄拳を何度も受ける。

スパイダーマン、最後の日か・・・。

そこへ、助っ人が現われる・・・。

かくして、1vs2の変則マッチは、2vs2のタッグマッチへ移行する。

まさか、私は、憎み合っていた「彼」が、スパイダーマンを助けるなどとは考えてもいなかったので、興奮した。

このような展開は大好きだ^^

『キン肉マン』の<超人バトルタッグトーナメント>篇での、ザ・マシンガンズ(キン肉マン・テリーマン)VS悪魔超人コンビ(アシュラマン・サンシャイン)戦を髣髴とさせるのだった^^

「彼」は、スパイダーマンへの憎悪を消し(許し)、

スパイダーマンも、サンドマンへの憎悪を消す(許す)。

憎悪を消す(許す)ことの出来なかったヴェノムは、自壊してゆくのだった。

PS.三作目で完結と言う噂だが、サンドマンが、良い退場をしていたことを考えると、まだ続編が出来そうだ。

グリーンゴブリン三代目は、「執事」に決まりでしょう^^

PS・2.一緒に行った二十歳の娘は、凄く喜んでいた。

私にとって退屈だった恋愛パートを、なかなか楽しんでいた^^

                       (2007/04/03)
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