3/24(金)、雨の日は、映画に限ると、難波へ。
「なんば パークス シネマ」で、“マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙”を鑑賞した。
マーガレット・サッチャー
監 督 フィリダ・ロイド
主な出演者 メルリ・ストリープ(マーガレット・サッチャー)、ジム・ブロードベント(デニム・サッチャーの夫)、オリヴィア・コールマン(キャロル・サッチャー・娘)ほか
あらすじ(概略の概略)
マーガレット・サッチャーは、その名も高き、イギリス初の女性首相。食料品店の娘で、オックスホード大学卒。 父は、食料品店を経営しながら市長を務めた人。
若くして(独身の時)、下院議員に立候補するも落選。 デニスと結婚し、再度立候補して圧勝。 その歯に衣を着せぬ演説が、人々を魅了し、教育相から、首相に上り詰める。
その間、フォークランド紛争を武力で解決。 国営炭鉱閉山。経済改革を成し遂げ、疲弊したイギリスを立て直す。 しかし、「人頭税」でつまづき、首相の座を降りることに。
10年間に渡って首相を務めたのは、チャーチルとサッチャーだけ。
夫デニスは、影になり日向になりサッチャーを支えるが、二人の間には、絶える事のない愛があった。
この映画は、以上のような栄光の物語でもない。
挫折の物語でもない。
鉄の女といわれて、栄光の極に達した人でも、やがて老いは忍び寄る。
娘の回顧録によってサッチャーが“認知症”を患っていることが明らかになり、世界に衝撃をもたらしたが、この映画は、サッチャーが認知症を患う中で、過去を思い出す場面がかなりの部分を占めている。 ある種暗い物語でもある。
イギリス人の中には、何故こうまで、暗部を描き出すのか、そっとしておいて上げたらいいのにと思う人も多いだろう。
正直、私もそう思ったが、しかし現実は現実として受け止めざるを得ない面もある。