福田の雑記帖

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2022おせち料理雑感 今年はおせち料理をほぼ完食した

2022年01月13日 09時13分24秒 | 季節の話題

 おせち料理は、種々の節目に供される特別な料理のことであるが、今では節目の風習の大部分が廃れてしまい、おせち料理は正月料理を指すようになった。


 おせち料理の基本は地方により異なるが、味を濃くしたり焼いたり、酢を用いて日持ちするように工夫されている。正月の間、「神聖な火」を使う煮炊きをできるだけ避けるという風習が背景になっているらしい。

 私は、正月の間女性を家事から一時解放するための保存食、と教わって納得していた。だから、ワンパターンなちょっと食傷気味のおせち料理を有り難くおし頂いていたものである。



 おせち料理はかつては各家庭で作られ、年末は大変多忙であった。子供であった私もキントン作りなどで芋の裏ごしなどで手伝わされた。
ただ、我が家ではおせち料理を作ったのは母の世代までであった。



 家内との生活の中で私の食生活はかなり変わった。
 今は賄いの石井さんが夕食作りを担ってくれる。日常から多忙のため料理をすることの少ない家内が、たまに主役となって夕食を用意するが、その際のメインとなる食事はいわゆるデパ地下食材が並ぶ。時に北海道名産展などがデパートで開催されるときは名物弁当が中心となる。私はこのような食生活になんら不満はない。恵まれすぎていると思っている。

 家内はおせちに対するこだわりなど全く無いと思っていたが、そうではなかった。年末になると子供たちも来るので毎年市内の有名料亭からおせち料理を購入していた。多かったときには3-4箇所から取り寄せていた。1セット3-4万円ほどと安くはなかった。ケチな私はかならずしも納得していなかったが、家内は自分が采配して購入するおせちに強い思い入れと誇りを持っているので、その気持ちを踏み躙ってはならないと、私が口を挟むことはなかった。

 ここ2年間は長女一家が来れず寂しい正月になった。おせち料理もにも変化が現れた。今回は初めて1セットのみの購入となった。おかげでいつもなら10日過ぎには食べられず廃棄され、私の心が傷つくのであるが今年はほぼ完食できた。



(今年のおせち1セット4段の一部を示した)


 現在ではおせちの内容も多様化し、伝統的な和食、中華料理、西洋料理など多種多様な料理で供されている。最近のおせち料理は早いものは9月頃から作り、冷凍保存されているらしい。

 おせち料理は贅沢ではあるが、質的にも味としても私は満足できない。どんなに高価であっても内容がワンパターン、見た目は素晴らしいが、決しておいしいわけではない。コストパフォーマンスが良くない。だから、ついついおいしいと無理やり自分を納得させながら食べている。


 私としては、単品を買い揃えて自分で好きなようにセッティングする方が満足できるのではないか、と思うが、その準備をする気はないので今のままで納得しよう。


 様々な気分が交錯する正月、おせちを用意する家内、それをありがたく押いただく私。何10年も続けて来たが、それぞれ思うことにズレがあるということだけは、互いにわかつていた方がいいと思う。
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