福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

服装は相手に対する礼儀だよ!!(3)スーツ、値段見て目が飛び出た、

2006年07月23日 08時01分32秒 | コラム、エッセイ
 私の何100倍も投資して来たであろう、現市医師会長の着こなしは確かにスマートである。型くずれしたり生地が疲れたりしたスーツ等を身につけているのを見た記憶はない。私とは別世界の価値観だと感心していたが、彼のお勧めの店とは言え、そこにぶら下がっているスーツ、私の目から見てそれほど良いものとは思えなかった。ただ、値段表は上手に織り込まれており簡単には確認できないようになっているのが不気味である。2,3着の値段表を開けてチラリと見てみたが確かに安くはない。私が平成10年頃に人生2着目のスーツとして仕立てたのと同じ程度、10分ほど前に入った洋品店のそれと比べると2-3倍である。最近は既製品も高級化して仕立てと優劣は付けられなくなった、と聞いてはいたが、私には判断力が無く違いが全く分からない。

 社長風の出で立ちの方が私の腹囲を計り、なにやら話していたが、もう一人の社長風の方が奥の方から、何故か奥の方から、一着のスーツを持ってきた。色の好みを聞くわけでも無し、予算を確かめるわけでも無し、「これがよろしいでしょう。」の雰囲気である。黒に近い紺色で、かすかに縞模様が入っている、すっきりしたデザインであるが、それ以上のことは私には判断できない。

 試着したら何故かぴったしである。「マア、こんなところで良いか」程度が私の印象で、あれこれ迷いながら試着するのは嫌だからこれに決めた。そばで家内が「ズボンを追加して作っていただく事は出来ますか?」等と言っている。「生地はありますが、あまりお勧めできません」という。その意味はその時には分からなかった。

 ネクタイを1本サービスするというので、勧められるとおり黄色系にした。私は今まで無地のグレーや紺以外のを着用したことは一切ないが、私も老けたし、発想の転換も必要であろう、と考えたからである。会計は家内が済ましたが、伝票を見て目が飛び出た。漫画で表現すれば、かけていたメガネを飛ばすほど、であった。この瞬間、市の医師会長は予想以上にスゴイ人なんだ、と思ってしまった。

 もしかしたら、今回はすごく良い買い物をしたのかもしれない。しかし、私にはまだ真価はよく分からない。先々のことは分からないが、次にまたスーツを購入するような機会が来たとき、多分無いかもしれないが、果たしてその時もこの店を利用するだろうか?等と考えながら、軽く落ち込んだ気持ちと共にその日は帰路についた。
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