福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

竹皮草履をいただく、履き心地に満足

2006年07月09日 11時12分16秒 | 近況・報告
 素足にスリッパというのが子供の頃から私の標準的なスタイルであったが、同僚医師から厳しい批判があってからは可能な限り靴下を着用するようにした。足が温まると私自身が機能低下するから、TPOを考えながらやっぱり靴と靴下を脱ぐ。外来ではズボンの裾を膝下まで巻き上げる。更にスリッパも脱いでひんやりした床の感触を足底で確かめながら外来をすすめる・・・。6月にこんな事を書いたら、ある患者さんから「先生、そんな格好で診察なさっていては患者の血圧が上がります!!・・・」等とメールをいただいた。その中に、「のちほど竹皮草履をお送りします。とても履き心地が良いものです」とあった。

 私は自分で使うものにはかなりこだわる方だから、物品をいただくのはあまり好みではない。でも、せっかくのお申し出だし、草履なら興味もあるし、と思っていたら、数週前にわざわざ届けてくださった。
 民芸品として所々でみられる素朴な、わら草履まがいの草履を予想していたが、それと全く異なる、民芸調ながら格調の高い高知県産の草履が2足入っていた。壁に吊しても絵になるような鼻緒は美しさも、素朴さも兼ね添えた立派な製品である。

 一足は病院の室内履きに、もう一足は自宅の居間で履いている。最初は鼻緒が足に痛くどうなることかと思ったが数日履いた後は足になじんで来た。足底を竹皮が微妙に刺戟してくれるし、ややきつめの鼻緒が足の趾間を心地よく刺戟してくれる。ただ、フローリングや病院の床面ではやや滑りやすく、絨毯の床から移動するときは注意が必要である。

 小学生の時はゴム草履を履いていたし、高校生の時は下駄履きで過ごしていた。今も桐下駄を一足持っているが30年ほど殆ど使っていない。和風の、鼻緒のついた履き物の味を忘れ、スリッパこそ我が履き物、と長く思いこんでしまっていたが、鼻緒のついた履き物の味わいを十分に思い出した。
 昨日はほぼ12時間、殆どを机に向かって過ごしたが、足下のジメジメ感が無く、爽やかでとても心地よかった。こんな製品があったとは、と自分の視野のせまさも併せて再確認した。
 ○○さん、大変有り難うございました。
コメント
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