がんを退治！？ タイの民間療法

最近タイ人の間で話題になっている「がんの民間療法」を紹介しよう。
写真の男性は首に大きな腫瘍が出来ており、医師から治療が難しいと言われたそうだ。そんな時に知ったのがドリアンテーの葉を乾燥させて煎じて飲むタイの民間療法。ドリアンテーのお茶を１日２回完治するまで飲み続けるのだそうだ。注意事項として乾燥させない生の葉を決して使ってはならないと言われている。それと腎臓へ負担がかかるのが知られている。この男性は右上の写真のように治っている。
ドリアンテーは日本でトゲバンレイシ（サワーソップ）と呼ばれており、ノイナー（バンレイシ、シュガーアップル、釈迦頭）と同じバンレイシ属。Wikipediaのバンレイシ属のページには「バンレイシ科バンレイシ属のアルカロイドやポリケトン鎖を経由して生合成された化合物であるポリケチドは、抗HIV及び抗がん作用があると考えられている。 がん治療への利用のため多くの製品が開発され利用されている。 この分野の研究は進行中であり、前途有望な結果が幾つか報告されているが、更なる研究が必要である。」と記載されているので、全く根拠の無い話でも無いようだ。同じくWikipediaのサワーソップのページには「カリブ諸島での研究によると、高濃度のアンノナシンが原因で、サワーソップの摂取と非典型的なパーキンソン病様症状の発症に関連があることが示唆されている」とも書いてある。またまたWikipediaのアンノナシンのページによるとサワーソップへ含まれるアンノナシンはNADHデヒドロゲナーゼを阻害し、これにより酸化的経路を通じて細胞のATP生産が止まり、究極的には細胞にアポトーシスまたはネクローシスを強いるのだそうだ。ATPとは細胞が活動するエネルギーであり、この生産が止まることにより細胞が死んでしまうのだ。これで癌細胞が死んでしまうのかと思って喜んだが、癌細胞は酸化的経路ではなく嫌気性解糖系経路でATPを産生しているのだそうだ。なぜがんに効くのか？全て解明されるには時間が掛かりそうだ。
ドリアンテーも果物なので苗は流通しているが、ネットで話題になっているからかウドンタニの某園芸店では相場の数倍の数百バーツの価格が付いているらしい。コンケンでは数十バーツらしいので、何本か買っていざという時のために敷地へ植えておこうかと思っている。

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