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口は災いの元 タイでは命懸け?

2012年09月06日 06時00分00秒 | タイで子育て
息子が手に包帯を巻いて帰った。どうしたのか尋ねると、理科の課題提出が4人の班の連帯責任になっており、一人やってこないので班のリーダーである息子が注意したらカッターナイフを取り出し、危ないので取り上げようとして揉み合い手を切ったそうだ。日曜に宿題を忘れるなと電話を入れたが、それでもやって来なかったそうだ。
タイはプライドが高い人が多い。自分の失敗を同級生から指摘されたのが我慢できなかったのだろう。私は息子へプライドとは他人から馬鹿と言われる行為をしない事と教えているが、他人へ馬鹿と言わせないのがプライドの人も居るのだ。自分が他人へ迷惑を掛けておいて指摘されると逆切れする人を、私はこの国で何人も見てきた。大人でもやるのだから子供も当然やるだろう。もちろんそんな人ばかりではないが、日本人的にはちょっと酷く感じるのが現状だ。
私は息子へ「加害者の生徒は宿題をやらなかったのではない、能力が無くて出来なかったのだ。出来ない人へ何を言っても無駄だから言うな」と教えた。出来る物をやらないと思うと腹が立つが、出来ないと思えば腹は立たないのだ。
それと注意や指導する権限も無いのに言えないとも教えた。これは自宅を建てる時に気が付いたのだが、作業員の仕事に不具合があっても、作業員へ直接言うと何も改善されないのだ。強く言うと機嫌が悪くなる。現場へ居る建築士や見回りに来た建設会社の経営者へ言って、ようやく手直しがされる。息子はこれからも同じ班構成なので繰り返さないように注意したかったらしいが、この国で先の話をしても異様に思う人が多いだろう。実際に宿題の未提出を繰り返してから先生へ相談して注意してもらうのが正解だ。今回のように先生が役割放棄して生徒へ連帯責任を負わせるなら、班の他のメンバーと一緒に困るのだけどやってくれないかなと頼む程度だ。これ以上言っても何の意味も無い。出来ない人はやらないのが普通なのだ。だから本人の面子を潰してはいけないが、出来なければ出来る者がやってやれば良いのだ。そうやって実利を取った者の勝ちだろう。
日本では一部の人を除いて価値観は近いと思うのだが、タイの価値観は多様性がある。階級社会とも言われるが、人によって本当に考え方が違い、それぞれに各自の考えが一番正しいと思っている。最初はこの国へ正義が無いと私は感じたが、最近は正解が無いと思っている。そんなところで、自分の考えを他人へ押し付けてもトラブルにしかならないのだ。実現したい事があれば他人を動かそうとせず、自分が動いて解決しろと息子へ教えた。
ワタナ病院へ救急車で搬送されたそうだが、幸い怪我は浅く2mm程度。包帯でグルグル巻だと傷が乾かないので、私が消毒した後は、何も巻くな張るなと命令。1日数回消毒するだけで大丈夫だ。
相手の生徒は息子が病院から学校へ帰ったらすぐ謝りに来たそうだ。誰にも言われず謝りに来ただけ良いだろう。翌日クラス担任から双方へ指導もあった。息子は文句を言ったのが悪い、相手は宿題を提出せず迷惑を掛けた事とカーターナイフを出したのが悪いと言われたそうだ。まあそんなところだろう。
息子は半年前にも口喧嘩が原因で怪我をさせられている。誰に似たのか喧嘩が弱いくせに口だけ達者だからこうなる。口は災いの元 最近の日本も同じかもしれないが、タイでは命懸けの可能性もある。気を付けて欲しい。

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