引き続き、轆轤作業で、作品が、振れる原因と対策を、述べます。
一般に、轆轤で何かの作業をする際、手の位置が、しっかり固定されている事が、大切です。
・ 余談ですが、先日テレビで、「こけし」作りを実況していました。ちなみに、「こけし」を作る
機械もロクロと言うそうです。「カンナ」と言う、やや長めの鉄棒で、材料の木を、回転させながら、
削っていました。その鉄棒の操作は、梃子の原理によるもので、特に頑丈な支点を、上手に使い、
名人芸を、披露していました。
鉄棒を、好みの位置と、角度を持たせるのは、丈夫な支点があるからです。
・ 同様に、陶芸の轆轤でも、手の位置が、しっかり固定できる事が、重要になります。
固定する為には、片手のみで作業せず、必ず他の手を添えて作業する事と、手(腕)の支点即ち肘を、
しっかり、太ももや体に、密着させる事です。
前置きが、長くなりましたが、本日のテーマについてお話します。
⑥ センターに穴を掘り込む際の問題
土殺しが、完了すると、次に土の中央に、穴を掘り込みます。
) 土取り: 「数挽き」の場合、土の上部より、必要な土の量の下に、溝を付け、土の量を決めます。
当然、作品の大きさによって、土の量は変化します。
尚、溝は上下を、区別する物ですから、深く掘る必要は、ありません。径を細くし過ぎると、
溝から上が、振れ易くなります。
) 穴を掘る場合には、作品の大きさにより、片手の親指を使う場合と、両手の親指を、揃えて真下に
掘り込む方法があります。
当然、土の頂上の径は、親指の径よりも、大きくなければ、なりません。さもないと、穴の縁に、
割れが生じます。
) 両手の親指を、土の中央に置き、真下に掘り込み、口もやや広げます。
やや掘り込んだら、穴の中に、手ですくった、水を流し込みます。この作業がないと、指は、
滑らかに中へ、入って行きませんし、指で土を剥ぎ取る事になります。
) その際、親指以外の8本の指は、土を抱える様にして、土の外形を、押さえます。
手を「じゃんけんのパー」の様に、開いて使いますと、土の中央から、親指が「ズレ」易く
なります。 又、穴の縁に、割れが発生する事があります。必ず指10本を使います。
轆轤挽きの方法は、各自、自分の方法で行いますので、掘り込む方法も、決まりはありませんので、
詳しくは述べませんが、以下基本的な事を、述べます。
) 穴は常に轆轤の中心にあり、真下へ擂鉢(すりばち)状に、掘り込みます。
中心から「ズレ」ない様に、しっかり、手の肘を固定します。
) 大きな作品では、親指のみでは、届かなくなりますので、右中指を、中心に置き、更に掘り込み
ます。 重要な事は、穴の周囲の壁の肉厚を、一定にする事です。肉厚に差があると、轆
轤挽きは、上手く出来ませんし、必ず振れを、発生させます。
) 穴の深さ(底の厚さ)は、高台の形、大きさ、高さによって決まります。
底の肉厚は、作品全体の重さに、大きな影響を与えます。この件に関しては、別の項で述べる
予定です。
以下次回に続きます。
一般に、轆轤で何かの作業をする際、手の位置が、しっかり固定されている事が、大切です。
・ 余談ですが、先日テレビで、「こけし」作りを実況していました。ちなみに、「こけし」を作る
機械もロクロと言うそうです。「カンナ」と言う、やや長めの鉄棒で、材料の木を、回転させながら、
削っていました。その鉄棒の操作は、梃子の原理によるもので、特に頑丈な支点を、上手に使い、
名人芸を、披露していました。
鉄棒を、好みの位置と、角度を持たせるのは、丈夫な支点があるからです。
・ 同様に、陶芸の轆轤でも、手の位置が、しっかり固定できる事が、重要になります。
固定する為には、片手のみで作業せず、必ず他の手を添えて作業する事と、手(腕)の支点即ち肘を、
しっかり、太ももや体に、密着させる事です。
前置きが、長くなりましたが、本日のテーマについてお話します。
⑥ センターに穴を掘り込む際の問題
土殺しが、完了すると、次に土の中央に、穴を掘り込みます。
) 土取り: 「数挽き」の場合、土の上部より、必要な土の量の下に、溝を付け、土の量を決めます。
当然、作品の大きさによって、土の量は変化します。
尚、溝は上下を、区別する物ですから、深く掘る必要は、ありません。径を細くし過ぎると、
溝から上が、振れ易くなります。
) 穴を掘る場合には、作品の大きさにより、片手の親指を使う場合と、両手の親指を、揃えて真下に
掘り込む方法があります。
当然、土の頂上の径は、親指の径よりも、大きくなければ、なりません。さもないと、穴の縁に、
割れが生じます。
) 両手の親指を、土の中央に置き、真下に掘り込み、口もやや広げます。
やや掘り込んだら、穴の中に、手ですくった、水を流し込みます。この作業がないと、指は、
滑らかに中へ、入って行きませんし、指で土を剥ぎ取る事になります。
) その際、親指以外の8本の指は、土を抱える様にして、土の外形を、押さえます。
手を「じゃんけんのパー」の様に、開いて使いますと、土の中央から、親指が「ズレ」易く
なります。 又、穴の縁に、割れが発生する事があります。必ず指10本を使います。
轆轤挽きの方法は、各自、自分の方法で行いますので、掘り込む方法も、決まりはありませんので、
詳しくは述べませんが、以下基本的な事を、述べます。
) 穴は常に轆轤の中心にあり、真下へ擂鉢(すりばち)状に、掘り込みます。
中心から「ズレ」ない様に、しっかり、手の肘を固定します。
) 大きな作品では、親指のみでは、届かなくなりますので、右中指を、中心に置き、更に掘り込み
ます。 重要な事は、穴の周囲の壁の肉厚を、一定にする事です。肉厚に差があると、轆
轤挽きは、上手く出来ませんし、必ず振れを、発生させます。
) 穴の深さ(底の厚さ)は、高台の形、大きさ、高さによって決まります。
底の肉厚は、作品全体の重さに、大きな影響を与えます。この件に関しては、別の項で述べる
予定です。
以下次回に続きます。
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