9) 歩留まりに付いて
「歩留まり」とは、最初に有った、エネルギーや、物質がその完成時に、どの位残っているかと
言う事です。その間に、何らかの事情により、失われたエネルギーや物は、「ロス」となります。
この「ロス」が少ない程、「歩留まり」が良いと、言う事になります。
轆轤技術が上達するとは、この「歩留まり」が、良くなる事とも言えます。
(尚、エネルギーでは、一般に、「歩留まり」は、効率と言う言葉を、使います。)
① 陶芸の場合で言いますと、最初に用意した、土の量が、轆轤挽きや、底削りが終った段階で、
正味どの位、残っているかと言う事に、なります。
例えば、500gの土を用意して、轆轤作業を始めたとして、底削りが終わった段階で、
300gの作品に、出来上がっていれば、歩留まりは6割(60%)と、言う事になります。
4割(40%)が、「ロス」となります。
② 轆轤作業では、歩留まりが、100%と言う事は、有り得ません。
逆に言うと、轆轤作業では、無駄な土が必要と、言う事です。
色々な作業過程で、土は目減りして行きます。
③ 轆轤作業に於ける、土の目減り量
) 土殺しの際の目減り
土殺しをする前に、土の表面を水で濡らし、必ず泥(どべ)を出す必要があります。
この泥は、作品にくっつく事は出来ません。それ故、必ず「ロス」になる物です。
a) 土殺しの最中にも、どんどん泥が発生します。手を滑らせる為には、必要な物とも言え
ます。しかし、泥を次々に発生させる事は、「ロス」をどんどん、増やす事になります。
b) 出来るだけ、泥を出さない様にするには、出た泥を、本体に塗りつける事です。
出た泥を、水桶などで剥ぎ取り、泥を落してから、新たに水を付けて、更に、轆轤作業を
する人を、見掛けますが、これでは、泥を量産する事になります。
c) 水を使うよりも、泥を使う利点は、水よりも、手が滑る事と、土本体の水の吸収量が、
少なくなる事です。轆轤作業では、時間が掛かるほど、土が水を吸収し、弱くなる事です
それ故、積極的に泥を、使う事を薦めます。
d) この段階での目減りは、人にもよりますが、5%以内でしょう。
) 上部を切る事による目減り
轆轤作業をしていると、上部に凹凸が発生したり、所定の寸法より、大きくなった為、
上部を切り取る事があります。これも、大きな目減りとなります。
a) 前者は、なるべくなら、避けたい目減りですが、後者は、必要な目減りです。
但し、後者の場合、最初の土の量が、多過ぎたのが問題で、少ない量ならば、切り取る
必要のない土、とも言えます。
b) 当然、初心者では、多くの量となり、上級者では、少ない量か、皆無の事も多いです。
) 底の外周の土を取り除く
以下次回に続きます。
「歩留まり」とは、最初に有った、エネルギーや、物質がその完成時に、どの位残っているかと
言う事です。その間に、何らかの事情により、失われたエネルギーや物は、「ロス」となります。
この「ロス」が少ない程、「歩留まり」が良いと、言う事になります。
轆轤技術が上達するとは、この「歩留まり」が、良くなる事とも言えます。
(尚、エネルギーでは、一般に、「歩留まり」は、効率と言う言葉を、使います。)
① 陶芸の場合で言いますと、最初に用意した、土の量が、轆轤挽きや、底削りが終った段階で、
正味どの位、残っているかと言う事に、なります。
例えば、500gの土を用意して、轆轤作業を始めたとして、底削りが終わった段階で、
300gの作品に、出来上がっていれば、歩留まりは6割(60%)と、言う事になります。
4割(40%)が、「ロス」となります。
② 轆轤作業では、歩留まりが、100%と言う事は、有り得ません。
逆に言うと、轆轤作業では、無駄な土が必要と、言う事です。
色々な作業過程で、土は目減りして行きます。
③ 轆轤作業に於ける、土の目減り量
) 土殺しの際の目減り
土殺しをする前に、土の表面を水で濡らし、必ず泥(どべ)を出す必要があります。
この泥は、作品にくっつく事は出来ません。それ故、必ず「ロス」になる物です。
a) 土殺しの最中にも、どんどん泥が発生します。手を滑らせる為には、必要な物とも言え
ます。しかし、泥を次々に発生させる事は、「ロス」をどんどん、増やす事になります。
b) 出来るだけ、泥を出さない様にするには、出た泥を、本体に塗りつける事です。
出た泥を、水桶などで剥ぎ取り、泥を落してから、新たに水を付けて、更に、轆轤作業を
する人を、見掛けますが、これでは、泥を量産する事になります。
c) 水を使うよりも、泥を使う利点は、水よりも、手が滑る事と、土本体の水の吸収量が、
少なくなる事です。轆轤作業では、時間が掛かるほど、土が水を吸収し、弱くなる事です
それ故、積極的に泥を、使う事を薦めます。
d) この段階での目減りは、人にもよりますが、5%以内でしょう。
) 上部を切る事による目減り
轆轤作業をしていると、上部に凹凸が発生したり、所定の寸法より、大きくなった為、
上部を切り取る事があります。これも、大きな目減りとなります。
a) 前者は、なるべくなら、避けたい目減りですが、後者は、必要な目減りです。
但し、後者の場合、最初の土の量が、多過ぎたのが問題で、少ない量ならば、切り取る
必要のない土、とも言えます。
b) 当然、初心者では、多くの量となり、上級者では、少ない量か、皆無の事も多いです。
) 底の外周の土を取り除く
以下次回に続きます。
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