わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ろくろを、始める年齢 1

2010-07-27 21:20:23 | 轆轤の上達方法
粘土で作品を、作る方法には、幾つかの方法がありますが、大きく分けて、手捻りと、

電動轆轤(ろくろ)が、有ります。

  (他に、鋳込みや、機械ろくろ等がありますが、やや工業的、量産方式なので、

   一般的では、ありません。)

 1) 手捻りの場合

  小さな幼稚園生から、90歳のお年寄りでも、作品を作る事は、可能です。

  実際に、3~4歳の子供は、喜んで粘土遊びをしますし、お年寄りの施設でも、積極的に、土で

  作品を作っている所も、近頃は多いです。

  作品も、それなりの、個性ある物が、出来上がっています。

 2) 電動轆轤(ろくろ)の場合

   電動轆轤は、見ていても大変興味の湧くもので、一度は体験したいと、思っている人も、多いです。

   但し、轆轤と言う機械を、操作しますので、それなりの、体力と気力及び記憶力が、必要になります。

   足(又は手)による回転のコントロールと、回転している土を、手で形を作る操作を、同時に行う

   必要が有ります。 

   先日も小学一年生の、電動轆轤の体験を、希望されましたが、お断りしたしだいです。 

  ① 幼稚園生は勿論、小学生の低、中学年の人も、向いていません。

    少なくても、小学生の高学年か、中学生で無ければなりません。なぜならば

   ) 電動轆轤はメーカーによって、幾つかの種類が有りますが、一般的な物は、かなり大きいです。

      それ故、小さなお子さんでは、手や足が短い為、轆轤のペダルや、土に手が届かないのが

      現状です。即ち、基本的な姿勢が、取れない事に成ります。

   ) 轆轤作業は、体力が必要です。

      轆轤作業前には、土を練る(菊練)準備段階があり、更に轆轤上での、

      土殺し(土の上げさげ)が、必要に成ります。

     ・ テレビ等で、タレントさんが、電動轆轤体験で、作品を作っている光景を、度々見ます

       けれども、前記土練と、土殺しが終わった段階から、スタートが殆どです。

       一番基本的な事は、指導者が行い、美味しい作品造りの所だけを、視聴者に見せています。

   ) 体力と共に気力も、必要です。

      轆轤では、どんなに良い指導を受けても、最初から自分一人では、作品を作る事は、

      出来ません。形に成るのさえ、難しいです。必ず失敗が付き物です。

      度重なる、その失敗に負けない程度の、気力を持つには、小さい子には、無理が有ります。

      どうしても、初めての作品は、「自分で作った感じがしない」と言う人も、多いです。

     それだけ、助けられながら、作っている事に成ります。

    ) 電動轆轤で作品を作る事は、見ている程簡単ではありません。

      前述した様に、電動轆轤で、作品を作っている光景を、テレビ等で、良く見る機会が、

      多くなりました。苦労しながらも、どうにか、形に成った物が、出来上がっています。

      あの程度なら、自分にも出来るのではないかと、思われる方も、多いでしょうが、

      実際は、かなり難しい作業です。特に小さい子には、先ず不可能と、思って頂きたいです。

  ② 電動轆轤に、向いている年齢について

以下次回に続来ます。

 電動轆轤と年齢
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