地元(郷土)に有る土を使い、作品を作ってみたい方も、多いと思います。
例え、その土が、陶芸に不向きであっても、木節粘土や、他の土と、ブレンドして、使える様にする事も、
可能かも知れません。
粘土はどの様に、探したら良いかを、参考までに、述べたいと思います。
1) 粘土の採取は、土の取れる場所を、知ることから、始めます。
それには、以下の方法が、考えられます。
① その土地で、過去に、屋根瓦や、レンガが作られていたか。又炭焼きが、行われていたかを、
調べます。瓦やレンガは勿論、粘土が原料であり、炭焼きの窯も、粘土で造りますので、
近くに粘土は、ある(あった)はずです。
・ 郷土の歴史書、博物館(郷土館)の展示、図書館や、土地の人の、言い伝え、噂などで、
情報を得ます。
② 縄文土器や、弥生時代の集落があった地域なら、その近辺の、博物館や学校、社会教育施設
等に、何らかの、手が掛かりが、見つかるかも知れません。
又、遺跡の発掘調査も、しているはずです。その調査結果の報告書が、あると思われる、
教育委員会などに、問い合わせてみるのも、一つの方法です。
③ 足で歩いて、粘土層が露出している場所を、探します。
関東の場合は、関東ローム層が、広がっていて、「板橋粘土層」、「川口粘土層」、「常総粘土層」
などの粘土層が、あちこちにあり、実際に昔は、土器作りに、使われていました。
具体的な方法としては、
) 川沿いを探す
流れる川は、土地を削る作用(浸食作用)が有りますので、川沿い(上流近く)には、
地層の観察できる露頭が、多くみられます。
護岸工事が、行われている場所などで、観察したり、下流の水の淀んでいる、川底などで、
見つかる可能性も、あります。
) 崖や切通しを探す
崖になっている場所も、土が露出していますし、山間部や丘陵部には、道を切り開く時に
切通しができ、地層が露出しているのが、観察できます。
) 採石場や工事現場を探す
工事現場や採石(粘土)場などでも、地層は観察できます。
見学する際には、見学できるか、事前に連絡をいれ、承諾を受けましょう。
又、大規模なトンネル工事などで、粘土が大量に、産出される場合も、有ります。
) ハイキングや、森林浴などで、野山を歩き回る時に、偶然見つける場合も、有ります。
あたりを、見回して、注意しながら、歩きます。
④ その他
) 良い粘土がある土地は、そこに生える木を、見るだけで、わかるそうです。
即ち、草は、生い茂っているが、大きい木が育たない所、木が真っ直ぐに、生えず、斜めに
傾いた所には、粘土質の土が有る、とのことです。
粘土質の為、水を透さ無ず、根を十分に広げられずに、大きく育ず、傾いたりするとの事です。
) 更に、カタツムリが多く、生息する場所にも、粘土質の土が、有るとの、説もあります。
その根拠は、カタツムリは、陸に上がった、巻貝の仲間ですので、貝殻の原料の、カルシウムが
必要です。粘土には、多少なりとも、石灰(炭酸カルシウム)を含みます。
それ故、カタツムリが生息する場所には、粘土が存在するとの説です。
2) 採取した土は、そのまま使える事は、ほとんどありません。
不純物を取り除いたり、可塑性を持たせたり、耐火温度を調る、焼成テストなど、やるべき事は
多いですが、ここでは述べません。
その気に成れば、幾らでも資料(情報)は、集められます。
尚、公共の土地や、私有地の土を、無断で掘り出す事は、禁じられています。
大量に、掘る時は、必ず、許可を得るようにした方が、良いでしょう。
以下次回に続きます。
粘土を探す
例え、その土が、陶芸に不向きであっても、木節粘土や、他の土と、ブレンドして、使える様にする事も、
可能かも知れません。
粘土はどの様に、探したら良いかを、参考までに、述べたいと思います。
1) 粘土の採取は、土の取れる場所を、知ることから、始めます。
それには、以下の方法が、考えられます。
① その土地で、過去に、屋根瓦や、レンガが作られていたか。又炭焼きが、行われていたかを、
調べます。瓦やレンガは勿論、粘土が原料であり、炭焼きの窯も、粘土で造りますので、
近くに粘土は、ある(あった)はずです。
・ 郷土の歴史書、博物館(郷土館)の展示、図書館や、土地の人の、言い伝え、噂などで、
情報を得ます。
② 縄文土器や、弥生時代の集落があった地域なら、その近辺の、博物館や学校、社会教育施設
等に、何らかの、手が掛かりが、見つかるかも知れません。
又、遺跡の発掘調査も、しているはずです。その調査結果の報告書が、あると思われる、
教育委員会などに、問い合わせてみるのも、一つの方法です。
③ 足で歩いて、粘土層が露出している場所を、探します。
関東の場合は、関東ローム層が、広がっていて、「板橋粘土層」、「川口粘土層」、「常総粘土層」
などの粘土層が、あちこちにあり、実際に昔は、土器作りに、使われていました。
具体的な方法としては、
) 川沿いを探す
流れる川は、土地を削る作用(浸食作用)が有りますので、川沿い(上流近く)には、
地層の観察できる露頭が、多くみられます。
護岸工事が、行われている場所などで、観察したり、下流の水の淀んでいる、川底などで、
見つかる可能性も、あります。
) 崖や切通しを探す
崖になっている場所も、土が露出していますし、山間部や丘陵部には、道を切り開く時に
切通しができ、地層が露出しているのが、観察できます。
) 採石場や工事現場を探す
工事現場や採石(粘土)場などでも、地層は観察できます。
見学する際には、見学できるか、事前に連絡をいれ、承諾を受けましょう。
又、大規模なトンネル工事などで、粘土が大量に、産出される場合も、有ります。
) ハイキングや、森林浴などで、野山を歩き回る時に、偶然見つける場合も、有ります。
あたりを、見回して、注意しながら、歩きます。
④ その他
) 良い粘土がある土地は、そこに生える木を、見るだけで、わかるそうです。
即ち、草は、生い茂っているが、大きい木が育たない所、木が真っ直ぐに、生えず、斜めに
傾いた所には、粘土質の土が有る、とのことです。
粘土質の為、水を透さ無ず、根を十分に広げられずに、大きく育ず、傾いたりするとの事です。
) 更に、カタツムリが多く、生息する場所にも、粘土質の土が、有るとの、説もあります。
その根拠は、カタツムリは、陸に上がった、巻貝の仲間ですので、貝殻の原料の、カルシウムが
必要です。粘土には、多少なりとも、石灰(炭酸カルシウム)を含みます。
それ故、カタツムリが生息する場所には、粘土が存在するとの説です。
2) 採取した土は、そのまま使える事は、ほとんどありません。
不純物を取り除いたり、可塑性を持たせたり、耐火温度を調る、焼成テストなど、やるべき事は
多いですが、ここでは述べません。
その気に成れば、幾らでも資料(情報)は、集められます。
尚、公共の土地や、私有地の土を、無断で掘り出す事は、禁じられています。
大量に、掘る時は、必ず、許可を得るようにした方が、良いでしょう。
以下次回に続きます。
粘土を探す
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