わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

窯詰め(棚板の組方1)

2009-06-09 22:35:11 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
窯詰めは、人により、又窯の種類により、色々な方法が有ると思います。

窯の種類も、燃料を使用する物、燃料を使用しない窯(即ち、電気窯)に分かれ、

更に燃料も、薪、灯油、ガス(都市ガス、プロパンガス)と、多彩です。

ここでは、電気、灯油、ガスを使った窯に付いて、一般的な事を、述べます。

窯の大きさによって、棚板の大きさ、枚数(何枚敷きか)も、違いが有るのは当然です。

 棚板の形状も、正方形、長方形、丸(円盤)形(窯の内側が円形の物)と色々有ります。

又 棚板を支える、支柱の高さも、数種類揃える必要が有ります。

 例として、私の窯(手作り、プロパンガス、容積0.33立方米)に付いて記しますと、

 棚板: 33cmX33cm、4枚敷き

 支柱の高さ: 3、4.5、6、7.5、9、12、15、18、21cm

 バーナー数: 6、  倒炎式、横扉構造です。

1) 棚板の組み方

 ① 棚板1枚に、3個の支柱(L字型)を使うのが、一般的です。(4個を使う人もいます)

   2個は、棚板の角に、他の1個は、反対側の辺の中央に、置きます。

  3個は、棚板を安定に保持すると同時に、棚板の広さを、有効に使う事が出来ます。

  (4個の場合、支柱1本が、浮き上がり、調整する場合も有ります。)

 ② 支柱の位置は、下から上まで、同じ位置にします。

   (支柱が、1本の様に見える様にします)

   支える強度を、強くする為です。

 ③ 窯の構造に関係なく、下から上へと、作品を、順次積み上げていきます。

  ) 窯の内側の底面より、3~5cm浮かせた位置に、最下部の棚板を敷きます。

    浮かせるのに、「さいころ」状の支柱を使います。

  ) 複数枚を敷く場合、指1本分、隙間を開けて、並べます。

  ) 1段目の作品を、置いていきます。

    奥の方から、作品間に、指1本ほどの間隔を取り、並べて置いて行きます。

    「行き当たりばったり」だと、何度も作品の位置を、変えなければ、ならなく成ります。

    当然、塗った釉に、悪影響を与えますので、なるべく、移動が少ない様に、

    予め予想を立ててから、行動して下さい。

 ④ 上下の棚板の間隔について

   炎や、熱を窯全体に、均一に伝える為、棚板の上下の隙間も、重要な要素です。

   ) 下部を密にし、上部を粗く、して行く方法

      下部に背の低い作品を置き、上に行くに従い、段々背の高い作品を置いて行く方法

      即ち、下部には、短い支柱を使い、上に行くに従い、徐々に長い支柱を使います。

   ) 下部を粗にし、上に行くに従い、密にする方法

      下部に、やや背の高い作品を置き、上に行くに従い、段々背を低くして行く方法

      (但し天井にアーチの有る窯の、アーチ部を除きます)

    尚 一番大きな作品は、最上段に置き、アーチを有効に、使います。

  上記2種類の、詰め方が有りますが、窯の状態、燃焼の仕方、燃料の差、その他経験により、

  決めて下さい。

  (ちなみに、私は、)の方法を取っています。)

以下 次回に続きます。

陶芸の窯詰め 

棚板の組み方

  

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