わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

緊急時の対応 1

2011-03-22 22:45:54 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
本来なら、「陶芸に関する本」について、述べる所ですが、東北関東大地震と関係ある、緊急時の

対処方法について、お話します。(本に関する話は、この話が終わってから、述べます。)

1) 緊急時とは何か?

  今回の大地震は、緊急事態です。又、停電や、小さな地震や、落雷、窯の中の爆発などの他、

  燃料の突然の停止などが、やや規模の小さい、緊急時とも言えます。

2) 特に問題になるのは、運悪く、焼成中にこの様な、出来事に遭遇した場合で、その対応の仕方

   によっては、事態を悪化させる事に成ります。

   焼成中でなくとも、作品が棚等から、落下したり、棚自体が倒れたりして、作り途中の作品を

   含めて、多くの作品が、壊れるかも知れませんし、最悪、家が崩壊する場合も、考えられます。

3) 大地震の対応

   地震の長さは、長くても1~2分で、終わります。しかし大地震では、何度も規模の大きい

   余震が続きます。この様な事態に遭遇した場合の、対処方法を、考えたいと思います。

 ① 燃料の供給を断つ

  a) 電気の場合は、即停電になります。ならない時は、電源のスイッチを切ります。

    又、都市ガスは、自動的に、供給停止するとしても、電気の様に、直ぐに供給が止まる訳

    では有りません。

    (大元は停止しても、ガスに圧が掛かっていますので、直ぐ火が消える訳ではありません。)

   b) 個別にプロパンガスを、使用している場合には、緊急遮断装置が付いていれば、自動的に、

    ガスの供給が、停止されますが、付いていない場合には、手動で停止する必要があります。

    又、強制燃焼の場合は、自然燃焼よりも、強いガス圧で、送風機(ブロアー)を使いガスが、

    供給されています。送風機は停電で停止しますが、ガスは勢い良く吹き出て来ますので、

    早急の停止が、必要になります。

   c) 灯油の場合ですと、送風機の付いたバーナーで、燃焼させますが、送風機も停電で止まり、

     灯油だけが、流れ出ている状態になります。

   d) 薪窯の場合ですと、瞬時に燃料の供給を、停止する事は、出来ません。

     薪の供給を止めても、直ぐには役立ちません。この場合は、別に考える必要があります。

  以上の様に、窯の種類によって違いが有りますが、燃料の供給を、止める事が、第一になります。

  常に窯の傍に居るとは、限りません。燃料の(元)栓は、複数個付いているのが普通です。

  それ故、自分の位置から、一番近い栓を閉めてから、全部の栓を止めます。

 ② 点検作業

   まず、燃料の供給が停止できれば、次に、全ての部分を点検し、被害を確認する必要が、
   有ります。

以下次回に続きます。

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