ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

25才のボク

2010年01月21日 | 家族とわたし
Tは23才。タイソンは25才。ふたりともに若く、これからの自分の人生をどう生きていきたいのか、自分はいったい何者なのかを模索中。
そのふたりを眺めながら、どんどん過熱していく話を目を細めて聞いていたわたし。
今日はそのことを思い出して、ふふっと笑みがこぼれた時、急に思い出した!旦那はあの時25才だった!ひゃ~!

有名大学を出たものの、専攻していたのがヨーロッパの歴史で、就職のことはまるで考えていなくて、なんになりたいのかも全然わからなくて、
自分の周りにいる、おなじような輩と一緒に、あっちこっちのペンキ塗りをしながら食いつないでいた旦那。
付き合っていたガールフレンドが建築を専攻していて、彼女が興味を持っていた東洋の建築物を見て回る旅行に暇つぶしについて行った旦那。
タイ、マレーシアなどを回り、お金が尽きたら日本。なんせ日本は、そういう風来坊な英語人の若者にとっては都合のいい稼ぎ所だった。
英会話の講師になる場所は山ほどあって選び放題。講師になったら、ケラケラ笑えるほど簡単にお金が入ってきた。バブル崩壊の直前の頃。

日本は旦那にとっては全くの未知の国、だった。
「チャイニーズ、ジャパニーズ、ダーティニーズ」と言って、子供の頃は東洋人を小馬鹿にしていたガキだった。
仁王立ちに立って、両手の人差し指を目尻に置いて、チャイニーズと言う時は上げ、ジャパニーズと言う時は下げ、その後膝小僧を指差してダーティニーズ。汚れた膝小僧という具合。今でもたまに見せられた時はいつも、瞬間、こいつ、ボコボコにしたる!と思ってしまう。
幼少の頃、『ウルトラマン』や『鉄腕アトム』、それから『マッハゴーゴーゴー』なんかを白黒で見てたらしいけれど、それが日本からだなんて全然知らなかったらしい……なんでやねん?科学特捜隊の隊員の人ら、思いっきり日本人(東洋人)ばっかやんか!

ということで、全くなんの予備知識もなく、ただ暇だったのと、ガールフレンドと一緒にいたかったのと、親友が京大に編入していたのとで日本に行った彼。
なんの予定も、野望も、希望もなく、フウテンを続けられるだけ続けて、なんとなくふ~わふ~わ生きていたかった25才の旦那。

気がついたら、なんか知らんけどねっとりとした糸に絡まれて、動きがとれんともがいてたら、2人の、しかも幼児持ちの、バツイチにこれからなる予定の、えらい年上の、わけのわからん言葉をしゃべる女がどんどん近づいてきて……あわわわわ~!!

ほんまになんも知らん、まだどう生きていきたいんかも全然決めてない、ふにゃふにゃの25才をつかまえて、わたしはなんという無謀なことを迫ったのか。

息子があの頃の旦那の年になり、わたしがあの頃の旦那の母親の年になって、やっと初めて気がつきました。
っていうか、わかってたつもりがわかってなくて、今やっとほんまにわかったような気がしました。
えらいこっちゃやったんや……。
ごめん!かんにん!なかったことにしといて!あ、ちゃうわ、なかったことにはしたらあかんけど、まあ、これでよかってんって思といて!

コメント (12)
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偏差値がなんでぃ!!改め、GPAがなんでぃ!!

2010年01月21日 | ひとりごと
昨日の記事のわたしの書き方が、みなさんの誤解を招いてしまいました。
言いたいことは間違っていなかったのだけど、一番大事な言葉を変なふうに翻訳してしまって、少しニュアンスがずれていることに、コメントのお返事をさせてもらっている時に気がつきました。

わたしが偏差値と表現したのは、こちらではGPAと呼ばれているもので、偏差値同様、学生の評価値には違いないのですが、評価の仕方が全く違っていました。
なので、簡単に、というか、ウィキペディアからの丸写しですが、ここに載せておきます。興味がおありの方はどうぞ。


『GPA(Grade Point Average、グレード・ポイント・アベレージ)は、各科目の成績から特定の方式によって算出された学生の成績評価値のこと、あるいはその成績評価方式のことをいう。
欧米の大学や高校などで一般的に使われており、留学の際など学力を測る指標となる。
日本においても、成績評価指標として導入する大学が増えてきている。

概要

例えば、まず、各科目の5段階評価を、以下のように換算し合計する。

* 優もしくは秀(90 - 100点)・A - 4
* 良もしくは優(80 - 89点)・B - 3
* 可もしくは良(70 - 79点)・C - 2
* 準可もしくは可(60 - 69点)・D - 1
* 不可(59点以下)・F - 0

それに各単位数を掛けて足した合計点を総単位数(履修登録単位の総数)で割ってスコア化するものである。
この場合、オールAなら4.00、オールF なら0.00となる。
(注意:国によって一般的な計算方式や値が違う。
また、4.00が通常の最高値であっても、たとえば高校でのGPAの場合、大学相当の内容の講義を受けている場合には、その科目のAを4以上として算出する場合もある)
大学において導入される場合、国や各大学によって違いはあるものの、入学者の選抜に用いられるほか、それまでの学期の累計のスコアの合計点によって次学期に履修できる単位の上限が変動したり、あるいは次の学年への進級の可否が決まる制度が導入されることが多い。
とくに卒業条件としてGPAが使われる場合(たとえば平均2以上など)、不用意にいくつもの講義を履修しFを取るとそれを上回る量のAやBでカバーしなければならない。
あるいは留年、退学勧告となる。
そのため、GPA制度導入に際しては、履修後に自分に合わない場合や単位取得が難しい講義を途中で履修を取り消す措置(履修中止制度)を同時に導入する場合も多い。
高いスコアを継続して取り、1学期あたりの科目数を増やしてそれらを高成績でクリアすれば、3年間で大学を卒業できると言うメリットを用意する大学もある。


とまあ、ごちゃごちゃと言うてはりますが、簡潔に、誤解を恐れずに言えば、学校でマジメに勉強してたかどうかがはっきりわかる数値やということです。
飛び級もなんでできるのか、これを読んで初めてわかりました。
こっちの高校も大学も、入るのは簡単だけど、出るのは難しい。特に大学はナメてたらえらい目に遭うというので有名ですが、
そりゃまあ、授業も出ずに、勉強もせずに、適当に通ってる学生のGPAは悲惨なのだからしょうがないですよね。
ちなみに、GPAの数値が一年半続けて2ポイント以下だと、学校は生徒を退学にできるという恐ろしい規定もあるそうで、
もちろん退学を勧告する前には、いろいろと警告が段階に応じてあるそうですが……Tの学部も、かなりの数の学生が追い出されたそうな……。
Tも、最初の年のGPAはものすごく高くて、それがゲームにハマった(というか、あまりのしんどさに音を上げかけていた彼の逃げ場だったんでしょう)二回生はどん底の数値、そこから2年かけて這い上がったものの、戻りきれなかったというのが現状です。
まあ、もともとメチャクチャ難しいことで有名な大学の授業を受けていて、そこでAやBをスルスルっと取る実力も無かったのかもしれませんが……。
 
高校生が大学に入る時も、大学生が就職する時も、そりゃそうとあんた、4年間どないしてたん?と、きっぱりと問われる数値。

ということで、日本の偏差値とはかなり意味合いの違う(ですよね?)数値なのでした。
でも、それでもやはり、人を数値で評価するということとしては同じですけれど……。
コメント (6)
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