まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

光の国から僕らのために来たぞ

2022-06-17 | 日本映画
 「シン・ウルトラマン」
 巨大不明生物(禍威獣)が常態化している現代の日本。そんな中、人間の形をした巨人が突如現れ禍威獣を倒す。禍威獣特設対策室(科特対)によってウルトラマンと名付けられた巨人は、禍威獣から子どもを救出しようとし命を落とした禍特対の一員、神永と同化するが…
 ウルトラマン大好き!特にウルトラマンレオが好きで、主題歌はカラオケに行くと必ず熱唱します。怪獣の本とかおもちゃも、子どもの頃に集めてました。なので、この令和版の映画を楽しみ(+ちょっと不安)にしていました。甥のジミーを連れて、先日ようやく観に行きました。すごく面白かったです!円谷プロ特撮の懐かしさに、エヴァンゲリオン(この映画の総監修はエヴァの庵野秀明監督)のテイストをブレンドさせた、みたいなユニークさと斬新さでした。オールドファンに、こんなのウルトラマンじゃない!と思わせないようにしつつ、新たなる変容で驚かせる映像と演出が秀逸でした。怪獣は禍威獣、宇宙人は外星人と表記、呼称されていたのも新時代でした。

 シンウ,ルトラマンことウルトラマンリピア、旧ウルトラ戦士たちに比べるとすごいスマート、細い!動きも静かで速い感じ。カラータイマーがない!時間が来たら体の線の色が変わるのが画期的でした。スペシウム光線や八つ裂き光輪などおなじみの必殺技には、おー!っと歓喜。驚いたのは、リピアが空中で棒みたいにクルクル回って禍威獣にキックする攻撃。すごいシュールでした。禍威獣や外星人も、昭和な特撮感を出しつつ最新のCGを駆使してる様相や動き。巨大化したザラブやメフィラスは、何だかエヴァンゲリオンの使徒みたいだった。リピアとザラブの戦闘での、夜の横浜の街を飛行するシーンが美しくて好きです。

 細かいことにいちいちツッコミを入れるのは野暮というものですが、私が幼い頃に唯一気になってたこと、なぜウルトラマンや怪獣、宇宙人は日本だけに?という疑問。この映画でちょこっとそのことについて説明がありましたが、いまいち???でした。外星人や科特対の人たちがいろいろ説明してくれるのですが、ほとんど理解できなかったあれ、理解できる人いるの?私にとってはまさに宇宙語みたいでしたが、その中二病的な意味不明さも笑えて楽しかったです。リピアに憑依?された神永の台詞とか喋り方とか、ちょっと日常で使いたいかも

 大真面目にやってるようで、結構笑えるシーンや台詞が多かったです。その最たるが、巨大化した長澤まさみ。タイトスカート姿の彼女の、パンツが見えそで見えないポーズとアングルが笑えた。巨大化した美女がネット上で人気拡散するのも現代的。やたらとヒップがアップになったり、体臭を男にクンクン嗅がれたり、青少年のリビドーを軽く刺激するようなことをさせられてたまちゃみさん、一部のお堅い人たちから女性蔑視的だと非難されそうな扱いでしたが、まちゃみ氏のキャラと見た目が明るく強靭そうなおかげで、卑猥さは全然ないです。

 神永役の斎藤工、久々に見たけどやっぱいい男ですね。濃ゆいので東南アジアのイケメンみたい。もっと色っぽい大人の映画や役をしてほしい俳優ですが。科特隊のリーダー役は西島秀俊。売れてもあまり仕事を選ばないスタンスに好感。美声で棒読みは、もはや西島さんの魅力。いちばん美味しいとこもってったのは、外星人メフィラス役の山本耕史。胡散臭いけど紳士な風貌、言動が素敵でした。メフィラスと神永の、ブランコや居酒屋での対談が微笑ましかった。政府の役人役で、竹野内豊がちょこっとゲスト出演してます。
 それにしても。人類最大の敵は禍威獣や侵略外星人ではなく、あのゾフィー(この映画ではゾーフィ)だったのが衝撃的でした。地球を取るに足らぬ無用な星と見なし殲滅しようとするゾーフィ、旧ウルトラマンシリーズでは頼れる兄貴的な存在だったのに、この映画では恐怖の破壊神!ゾーフィがスタンバイさせる天体制圧用最終兵器が、何とゼットン!怪獣じゃないゼットン、で、でかっ!リピアの地球人への愛、献身がなかなか感動的なラストでした。

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