「2重螺旋の恋人」
原因不明の腹痛に悩むクロエは、精神科医ポールのカウンセリングを受ける。優しく穏やかなポールに癒され、やがて彼と恋に落ちるクロエだったが、ある日ポールと瓜二つの男を目撃する。それはポールの双子の兄ルイだった…
フランソワ・オゾン監督の新作です。オゾン監督って、もったいぶらずコンスタントに新作を発表するので、ファンには嬉しいですね。最近のオゾン姐さんの作品は、奇怪で不可解な初期の作品に比べてわかりやすくなったというか、万人向けになってきてるというか、良くも悪くも通俗化してるような気がします。この新作も、美女とイケメンがエロティックに絡むサイコサスペンスといった、かなり大衆迎合的な映画になってます。ちょっとポール・ヴァーホーヴェン監督っぽくなってるというか。魅惑的なヒロインの歪んだ性欲、暴力的な変態セックス、怪しげな脇役、そして猫…「エル ELLE」とカブるところが多々あったし。エルは不謹慎で不埒なコメディでしたが、この映画はいたって真面目、なようで、やっぱ意地悪なコメディなのかな?と思ったり。毒と皮肉がエッセンスになって、それが笑いを誘うというのがオゾン監督の映画。この新作は、ヴァーホーヴェン監督とはまた違うテイストの変態コメディとも受け取れました。
ハリウッドの凡百なサイコサスペンスとは違って、演出と映像に一癖も二癖もあるところが、やはりオゾン監督らしかったです。わかりやすくなった、一般向けになってきてるとはいえ、ハリウッド映画やアメドラしか観ない人が観たら、絶対に戸惑い突き離される独特さ、異色さは失われておらず、往年のオゾンファンとしては安堵。クロエの妄想や幻覚、悪夢のシーンの特異なスタイリッシュさ、妖しい美しさなどは、いつものオゾン節でした。
女性の性の深淵、そして双子、をネタにしてるのですが。クロエの病的すぎる性の苦悩には、こんな女いくらなんでもいないだろ~と呆気にとられました。彼女の旺盛な性的チャレンジには、気持ち悪さと同時に羨ましさも覚えた。セックスまみれも異常ですが、私のように性的にはカラッカラのゴビ砂漠なのも不健全だし。おかしなことをするたびに、どんどん美しくなっていくクロエを見ていて、エクスタシーこそが美の源なのかとも思ってしまった。大真面目に双子のどっちともヤリまくり、とんでもないことをしまくるクロエですが、ペニス型の性具でポールのア◯ルを犯すシーンとか、もう笑っちゃったわ~。
もうひとつの題材である双子。クローネンバーグ監督の「戦慄の絆」や、あだち充の「タッチ」など、映画や小説、漫画など、双子を扱った作品はあまたありますが、どれも怪奇で異様な生物扱いされていますよね~(タッチは違いますが)。ヘンなイメージを持たれて、実際の双子さんたちが気の毒。でもやっぱ、興味深い生命の神秘ではあります。双子の遺伝子は同じだからどっちの子どもを産んでも違いはないとか、優性が劣性を吸収するとか、へえ~な豆知識をこの映画で得ました。
現実的に考えて、いくらなんでもありえんだろ~な展開なのですが、ラスト近くになって衝撃の大ドンデン返しが。ほとんど反則な夢オチみたいでしたが、まあそーいうことならクロエの支離滅裂な言動や人間関係も…と納得もできました。
クロエ役は、オゾン監督の「17歳」でもヒロインを演じたマリーヌ・ヴァクト。美人!ちょっとナタリー・ポートマン+ジュリエット・ビノシュ、みたいな見た目?ナタポーをデリケートにし、ビノシュをクールに洗練させた風貌?男装の麗人っぽく、モノトーンでマニッシュなファッション、ショートヘアが似合っててカッコよかった。脱ぎっぷりもアッパレ。
ポール/ルイ役は、大好きなジェレミー・レニエ
オゾン監督の映画出演は久々となるジェレミー、いい感じに可愛いおじさんになってきてますね~。優しく頼りがいのあるポールと、傲慢でサディスティックなルイ、両極端な役をチャーミングに演じ分けてます。どっちにも抱かれたい~と思わせる好演。小柄だけどムチムチマッチョなジェレミー、マリーヌ・ヴァクト以上に脱ぎまくってます。セックスシーンやシャワシーンなどで、不必要なほどすっぽんぽんに。丸だしなお尻をガンガン動かして、性演に励んでおりました。日本の俳優も、ジェレミーを見習ってほしいものです。70年代最高の美女と謳われたジャクリーン・ビセットが、なかなかトリッキーな役で終盤になって登場。すっかりおばあさんになったけど、美しい老婦人です。
↑ジェレミーの新作は、イザベル・ユペール共演の“A Family Vacation”です。エリオ・ジェルマーノと共演した“L'ami”が観たいんだよな~
原因不明の腹痛に悩むクロエは、精神科医ポールのカウンセリングを受ける。優しく穏やかなポールに癒され、やがて彼と恋に落ちるクロエだったが、ある日ポールと瓜二つの男を目撃する。それはポールの双子の兄ルイだった…
フランソワ・オゾン監督の新作です。オゾン監督って、もったいぶらずコンスタントに新作を発表するので、ファンには嬉しいですね。最近のオゾン姐さんの作品は、奇怪で不可解な初期の作品に比べてわかりやすくなったというか、万人向けになってきてるというか、良くも悪くも通俗化してるような気がします。この新作も、美女とイケメンがエロティックに絡むサイコサスペンスといった、かなり大衆迎合的な映画になってます。ちょっとポール・ヴァーホーヴェン監督っぽくなってるというか。魅惑的なヒロインの歪んだ性欲、暴力的な変態セックス、怪しげな脇役、そして猫…「エル ELLE」とカブるところが多々あったし。エルは不謹慎で不埒なコメディでしたが、この映画はいたって真面目、なようで、やっぱ意地悪なコメディなのかな?と思ったり。毒と皮肉がエッセンスになって、それが笑いを誘うというのがオゾン監督の映画。この新作は、ヴァーホーヴェン監督とはまた違うテイストの変態コメディとも受け取れました。
ハリウッドの凡百なサイコサスペンスとは違って、演出と映像に一癖も二癖もあるところが、やはりオゾン監督らしかったです。わかりやすくなった、一般向けになってきてるとはいえ、ハリウッド映画やアメドラしか観ない人が観たら、絶対に戸惑い突き離される独特さ、異色さは失われておらず、往年のオゾンファンとしては安堵。クロエの妄想や幻覚、悪夢のシーンの特異なスタイリッシュさ、妖しい美しさなどは、いつものオゾン節でした。
女性の性の深淵、そして双子、をネタにしてるのですが。クロエの病的すぎる性の苦悩には、こんな女いくらなんでもいないだろ~と呆気にとられました。彼女の旺盛な性的チャレンジには、気持ち悪さと同時に羨ましさも覚えた。セックスまみれも異常ですが、私のように性的にはカラッカラのゴビ砂漠なのも不健全だし。おかしなことをするたびに、どんどん美しくなっていくクロエを見ていて、エクスタシーこそが美の源なのかとも思ってしまった。大真面目に双子のどっちともヤリまくり、とんでもないことをしまくるクロエですが、ペニス型の性具でポールのア◯ルを犯すシーンとか、もう笑っちゃったわ~。
もうひとつの題材である双子。クローネンバーグ監督の「戦慄の絆」や、あだち充の「タッチ」など、映画や小説、漫画など、双子を扱った作品はあまたありますが、どれも怪奇で異様な生物扱いされていますよね~(タッチは違いますが)。ヘンなイメージを持たれて、実際の双子さんたちが気の毒。でもやっぱ、興味深い生命の神秘ではあります。双子の遺伝子は同じだからどっちの子どもを産んでも違いはないとか、優性が劣性を吸収するとか、へえ~な豆知識をこの映画で得ました。
現実的に考えて、いくらなんでもありえんだろ~な展開なのですが、ラスト近くになって衝撃の大ドンデン返しが。ほとんど反則な夢オチみたいでしたが、まあそーいうことならクロエの支離滅裂な言動や人間関係も…と納得もできました。
クロエ役は、オゾン監督の「17歳」でもヒロインを演じたマリーヌ・ヴァクト。美人!ちょっとナタリー・ポートマン+ジュリエット・ビノシュ、みたいな見た目?ナタポーをデリケートにし、ビノシュをクールに洗練させた風貌?男装の麗人っぽく、モノトーンでマニッシュなファッション、ショートヘアが似合っててカッコよかった。脱ぎっぷりもアッパレ。
ポール/ルイ役は、大好きなジェレミー・レニエ
オゾン監督の映画出演は久々となるジェレミー、いい感じに可愛いおじさんになってきてますね~。優しく頼りがいのあるポールと、傲慢でサディスティックなルイ、両極端な役をチャーミングに演じ分けてます。どっちにも抱かれたい~と思わせる好演。小柄だけどムチムチマッチョなジェレミー、マリーヌ・ヴァクト以上に脱ぎまくってます。セックスシーンやシャワシーンなどで、不必要なほどすっぽんぽんに。丸だしなお尻をガンガン動かして、性演に励んでおりました。日本の俳優も、ジェレミーを見習ってほしいものです。70年代最高の美女と謳われたジャクリーン・ビセットが、なかなかトリッキーな役で終盤になって登場。すっかりおばあさんになったけど、美しい老婦人です。
↑ジェレミーの新作は、イザベル・ユペール共演の“A Family Vacation”です。エリオ・ジェルマーノと共演した“L'ami”が観たいんだよな~
そうか、俗っぽくなったのか!
ずーっと、オゾンらしからぬ、いやオゾンっぽい…、とモヤモヤしてたんですが、そうですね、俗っぽくなったのかも。
初期の『海をみる』とか、あまりにも衝撃的だったので、そのオゾンと同一人物と思えなかったのが、ちょこっと寂しかったんですよね〜。
また、海を〜みたいな意地悪で毒まみれな映画作って欲しいっす(^^)
ところで。
菅野、マジで憎ったらしいです。あのふてぶてしい顔と態度。この期に及んで、ノーノーなんて。嫌がらせとしか思えにゃいわぁ
ま、カープにはそういう調子こいてる巨人をこそ木っ端微塵に粉砕し、日本シリーズに進んで欲しいものです。
やっと観ることができました~♪
俗っぽいというのは、ちょっと語弊があるでしょうか。わかりやすくなったのは確かですよね~。「海を見る」未見なので、観たいんですよね~。作風、やっぱかなり変わってるんですね。映画もドラマもポリコレでつまんない。女優も俳優も善い人ぶりっこ、かわいこぶりっこばかりで気持ち悪い。猛毒な作品や演技が観たいですよね~。
菅野!どんどんブサイクになっていってるけど、どんどん凄みも増していってますね~。憎たらしいけど、敵ながらアッパレですわ~。ノーノーなんて、カープの投手には絶対不可能ですし。いよいよ明日からCSファイナルですが…Gのこの期に及んでの小癪な悪あがき。ヤクルト、弱すぎるやろ!あっさり負けやがって。Gなんかペナント同様にボッコボコに粉砕したいけど、短期決戦に弱いカープなので、去年の悪夢againもありえる…3連覇しても弱気は骨の髄まで沁みついてるカープファンです💦すねこすりさん、CSもカープを応援してくだいね!優勝チーム同士の戦いじゃない日本シリーズなんて、意味ないわ!