「ナイトクローラー」
その日暮らしのコソ泥ルーは、事件や事故現場を撮影しフィルムをTV局に売るパパラッチと遭遇し、彼らのマネを始める。スクープをモノにし味をしめたルーは、次のスクープのために常軌を逸した行動をとるようになり…
スクープを狙って夜を徘徊するルーが、まるで死臭をかぎつけて死肉に食らいつくハイエナみたいで、怖い&キモい!スクープを追うだけならまだしも、映像を煽情的に刺激的にするため、不法侵入は序の口、事件現場を勝手にイジリ回したり、挙句の果ては自分で犯罪現場を演出したりと、もうやりたい放題。ライバルの同業者や、言うことを聞かなくなった子分への制裁も、邪悪すぎて戦慄!まさにゲスの極み、鬼畜の所業。さすがにルーみたいな異常者はいないとは思うけど、そんなことまで知る必要ある?そんな場面まで観る必要ある?な、パパラッチの常軌を逸したスクープ合戦には、実際にも眉をひそめてしまうことって多いですよね~…TVでよく観る衝撃映像とか、こんな風に撮られてるんだな~と、人の不幸や悲劇を生活の糧にしてるパパラッチという仕事に、不快感や反発を覚えながらも、それはキレイごとな偽善、他人の不幸や悲劇が大好きな人間が世の中には大多数だからこそ、パパラッチは蝿のように飛び回り続ける、という否めぬ事実に暗澹となってしまいます。視聴率のためには、なんでもアリ!人権?法律?モラル?そんなんクソくらえ!なアメリカのTV事情も、ほとんど病気に近いアナーキーさ。やらせは横行してるみたいですが、さすがに日本で殺人事件の被害者の死体や殺人現場を生々しく放送、なんてことはないですからね~。
この映画、とにもかくにも、ルー役のジェイク・ギレンホール渾身の怪演に尽きます。ジェイク、ヤバすぎでしょ!見た目からして、もうアブなすぎます。うさん臭さ、不穏さMAX!ぜったい近づきたくない、関わりたくない系。災厄を撒き散らす負のオーラ、死神ムードもハンパじゃない。いつも薄ら笑いを浮かべてるのが、ほんと不気味なんですよ~。何か変な歩き方といい、悪びれない理路整然とした喋り方といい、異常に整理整頓された部屋やキレイ好きなところとか、静かに狂ってる壊れる。一瞬たりともフツーじゃないです。
ルーの人格破綻は、あのギョロギョロした目だけで判ります。暗闇の中で獲物を狙ってる夜行性動物のような、あの爛々とした目。ジェイクが役作りで激やせしてるので、ただでさえデカいお目目が、骸骨みたいで怖い!見た目同様、キャラも怖すぎるルー。うわ~クソ野郎すぎる~!とゾっとしたのは、番組プロデューサーの熟女ニナを脅すところ。彼女と仲良くなりたい、できればねんごろな仲になりたいルーが、スクープをエサにジワジワとニナに迫るのですが、そのもって回った遠まわしな脅しが陰険陰湿で、卑劣卑怯すぎ。結局ルーに屈するニナも、いかがなものか。打算的すぎる。仕事のためには悪魔に魂を売り渡すとは、まさに彼女のこと。ルーの増長、暴走は彼女の責任とも言えます。
強烈な異常者ルーを大怪演したジェイク・ギレンホール。もともとジェイクって、こんな自分世界で生きてるサイコな役が似合うし巧い役者ですよね。キモい怖いけど、何だろう?何か憎めない可愛いところもあるのが驚異です。ルーって邪悪な異常者なんですけど、誰かを不幸にしたいとか傷つけたいとかいった悪意はなく、あくまでスクープしたい熱意と、自分はクズじゃない!有能なんだ!ということを証明したい意地、ゆえに暴走してる感じ。悪い意味で頑張ってる、歪んだいじましさ。スクープに成功し、みんなに褒められた時のあの嬉しそうな顔は、まるで子供のような無垢さ。頭いいし、度胸もあるし、人格が破綻してなければ、世の中にとって有益な人間になれただろうに。ルーの下流生活も、一歩間違えれば誰でもあーなり得る、なリアルな恐怖と切なさに満ちてました。
フツーの人気俳優なら二の足を踏む役を、得意の肉体改造も活かして、鬼気迫る中にもチャーミングに演じたジェイクは、やっぱ卓越した役者です。狂ってるだけの映画にならなかったのは、ジェイクがどことなくブラックコメディっぽく狂人を演じてたからでしょうか。禍々しい外道言動も、どこかトボけた天然不思議くんな味わいがあって、何度もプっと笑ってしまったし。確実に黒い笑い、狙ってましたよジェイクは。役はキモいけど、やっぱイケメン!と、この映画を観てる間、何度も思いました。長い髪を束ねてダンゴにしてるのですが…ブサイクなオタク男がやったらかなりアレだけど、ジェイクがやったらフツーにカッコいい。
プロデューサーのニナ役のレネ・ルッソ、久々に見ましたが、すっかり熟女になってて驚きました。ネチっこく迫ってくる若いキモ男を心底ウザい、キモいと疎みつつ、むげにできず大人の対応してる姿が笑えました。カッコいいミュージックビデオみたいな映像や編集も、なかなか粋な映画でした。カーチェイスシーンとか、スタイリッシュにスリリング。それにしてもアメリカ、ほんと怖い国ですね~。あんな惨劇が毎夜起きてるなんて。命がいくつあっても足りん。安全な場所なんてどこにもない…
ジェイク、新作“Southpaw”では、バッキバキの肉体美を作りあげてボクサー役を熱演してるみたいです
その日暮らしのコソ泥ルーは、事件や事故現場を撮影しフィルムをTV局に売るパパラッチと遭遇し、彼らのマネを始める。スクープをモノにし味をしめたルーは、次のスクープのために常軌を逸した行動をとるようになり…
スクープを狙って夜を徘徊するルーが、まるで死臭をかぎつけて死肉に食らいつくハイエナみたいで、怖い&キモい!スクープを追うだけならまだしも、映像を煽情的に刺激的にするため、不法侵入は序の口、事件現場を勝手にイジリ回したり、挙句の果ては自分で犯罪現場を演出したりと、もうやりたい放題。ライバルの同業者や、言うことを聞かなくなった子分への制裁も、邪悪すぎて戦慄!まさにゲスの極み、鬼畜の所業。さすがにルーみたいな異常者はいないとは思うけど、そんなことまで知る必要ある?そんな場面まで観る必要ある?な、パパラッチの常軌を逸したスクープ合戦には、実際にも眉をひそめてしまうことって多いですよね~…TVでよく観る衝撃映像とか、こんな風に撮られてるんだな~と、人の不幸や悲劇を生活の糧にしてるパパラッチという仕事に、不快感や反発を覚えながらも、それはキレイごとな偽善、他人の不幸や悲劇が大好きな人間が世の中には大多数だからこそ、パパラッチは蝿のように飛び回り続ける、という否めぬ事実に暗澹となってしまいます。視聴率のためには、なんでもアリ!人権?法律?モラル?そんなんクソくらえ!なアメリカのTV事情も、ほとんど病気に近いアナーキーさ。やらせは横行してるみたいですが、さすがに日本で殺人事件の被害者の死体や殺人現場を生々しく放送、なんてことはないですからね~。
この映画、とにもかくにも、ルー役のジェイク・ギレンホール渾身の怪演に尽きます。ジェイク、ヤバすぎでしょ!見た目からして、もうアブなすぎます。うさん臭さ、不穏さMAX!ぜったい近づきたくない、関わりたくない系。災厄を撒き散らす負のオーラ、死神ムードもハンパじゃない。いつも薄ら笑いを浮かべてるのが、ほんと不気味なんですよ~。何か変な歩き方といい、悪びれない理路整然とした喋り方といい、異常に整理整頓された部屋やキレイ好きなところとか、静かに狂ってる壊れる。一瞬たりともフツーじゃないです。
ルーの人格破綻は、あのギョロギョロした目だけで判ります。暗闇の中で獲物を狙ってる夜行性動物のような、あの爛々とした目。ジェイクが役作りで激やせしてるので、ただでさえデカいお目目が、骸骨みたいで怖い!見た目同様、キャラも怖すぎるルー。うわ~クソ野郎すぎる~!とゾっとしたのは、番組プロデューサーの熟女ニナを脅すところ。彼女と仲良くなりたい、できればねんごろな仲になりたいルーが、スクープをエサにジワジワとニナに迫るのですが、そのもって回った遠まわしな脅しが陰険陰湿で、卑劣卑怯すぎ。結局ルーに屈するニナも、いかがなものか。打算的すぎる。仕事のためには悪魔に魂を売り渡すとは、まさに彼女のこと。ルーの増長、暴走は彼女の責任とも言えます。
強烈な異常者ルーを大怪演したジェイク・ギレンホール。もともとジェイクって、こんな自分世界で生きてるサイコな役が似合うし巧い役者ですよね。キモい怖いけど、何だろう?何か憎めない可愛いところもあるのが驚異です。ルーって邪悪な異常者なんですけど、誰かを不幸にしたいとか傷つけたいとかいった悪意はなく、あくまでスクープしたい熱意と、自分はクズじゃない!有能なんだ!ということを証明したい意地、ゆえに暴走してる感じ。悪い意味で頑張ってる、歪んだいじましさ。スクープに成功し、みんなに褒められた時のあの嬉しそうな顔は、まるで子供のような無垢さ。頭いいし、度胸もあるし、人格が破綻してなければ、世の中にとって有益な人間になれただろうに。ルーの下流生活も、一歩間違えれば誰でもあーなり得る、なリアルな恐怖と切なさに満ちてました。
フツーの人気俳優なら二の足を踏む役を、得意の肉体改造も活かして、鬼気迫る中にもチャーミングに演じたジェイクは、やっぱ卓越した役者です。狂ってるだけの映画にならなかったのは、ジェイクがどことなくブラックコメディっぽく狂人を演じてたからでしょうか。禍々しい外道言動も、どこかトボけた天然不思議くんな味わいがあって、何度もプっと笑ってしまったし。確実に黒い笑い、狙ってましたよジェイクは。役はキモいけど、やっぱイケメン!と、この映画を観てる間、何度も思いました。長い髪を束ねてダンゴにしてるのですが…ブサイクなオタク男がやったらかなりアレだけど、ジェイクがやったらフツーにカッコいい。
プロデューサーのニナ役のレネ・ルッソ、久々に見ましたが、すっかり熟女になってて驚きました。ネチっこく迫ってくる若いキモ男を心底ウザい、キモいと疎みつつ、むげにできず大人の対応してる姿が笑えました。カッコいいミュージックビデオみたいな映像や編集も、なかなか粋な映画でした。カーチェイスシーンとか、スタイリッシュにスリリング。それにしてもアメリカ、ほんと怖い国ですね~。あんな惨劇が毎夜起きてるなんて。命がいくつあっても足りん。安全な場所なんてどこにもない…
ジェイク、新作“Southpaw”では、バッキバキの肉体美を作りあげてボクサー役を熱演してるみたいです
この映画のジェイク、凄かったですよね。
実はこの映画を観た後、「複製された男」を観たんですが、ジェイクのセクシーシーンはすごく観応えがあったものの、映画としてはあまり面白くなくて。
他にも主演作はいくつか観たんですが、彼って主演作としてはあまりいい作品に恵まれてこなかったのかなという気がしました。
この作品でかなり存在感を示した感じですよね。
でも、「ブロークバック・マウンテン」の頃のキラッキラのジェイクがやっぱり一番好きだぁ・・・(*ノωノ)
ロンドンで見た「エベレスト」にも出演してましたね。
「エベレスト」は山に登る話だけにすんごく重装備で、ジェイクなんだか誰なんだか状態だったので、ジェイク萌えは不完全燃焼でした(苦笑)
ジェイク、怖かった~。インパクト強烈!
「複製された男」何だかワケワカメ系の映画みたいで、観たいけど躊躇してます。ジェイクの出演作は、キモいけど可愛いストーカー役の「グッド・ガール」とか好きです。でも確かに、彼の個性と演技力を十分に活かした映画、少ないかも…
なので、「ブロークバック・マウンテン」はまさに奇跡のような傑作ですよね~。今は亡きヒース・レジャーとのラブシーン、衝撃的でした。ヒースが受けかと思ったら、ジェイクが掘られる側だったので、ビツクリ(笑)。
「エベレスト」も早く観たいです!それよりも、私もロンドン行きたい~!
壊れかけのジェイクのどこまでいくんだ感が半端なかった。
でも確かにちょっとかわいいところがあって、お近づきになりたくないけど嫌いになれないのはジェイクの魅力。
これはほんと面白かった。
どんどんコワレてくジェイク、キモ怖い、けど、予測不可能で面白かったですよね~。
キモいけど、何か可愛いかったですよね。ぜったい関わり合いたくないけど、あんな役でも魅力的に見えてしまうジェイク、やっぱ稀有な役者ですよね。新作もいっぱいあるみたいだし、今後ますます目が離せません♪