まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

血祭り!魔女学校

2014-05-16 | イタリア映画
 ♪宮島さんの神主が おみくじ引いて申すには 
 今日もカープは勝ーち勝ーち勝ーち勝ち

 やったー!!今日もカープが勝ちました~大瀬良くーん!!君やっぱスゲーよ!カッコよすぎ!!抱いてー!!
 とまあ、カープの勝敗に一喜一憂な毎日を過ごしておりますカープのおかげで幸せな反面、カープのせいで憂鬱なことも…
 最近、上司ふたりとのコミュニケーションに困惑してます…
 上司その① 正男編
 40代後半のバツイチ部長は、金正男クリソツ。自分でも自覚してて、ネタにしてるほど。いい人なのですが、最近しんどい人と化してます。それというのも、何かというと私のところに来て、カープ語りをするのです。それはいい。私だって熱烈なカープファンですから、カープの話題はウェルカムです。でも、正男ったらファンとは思えないほど超ネガティヴなことしか言わないのです。負ければカープもうダメ、終わった宣言。勝っても勝ち方がマズい、あの選手は過大評価されすぎてる、大したことない、ゴミ選手、産廃レベル、とかクソミソに貶めるのです。はじめは、見切るの早いですよ~とか、温かい目で見守りましょうよ~とか、細かすぎますよ~とか、そういう見方もあるんですね~とか、彼はやればデキる子ですよ~とか、笑って聞き流してたのですが…毎日毎日、仕事中にもそばに来てカープの批判、いや、悪口を滔々とのたまう正男に、これは新手のイヤガラセなのだろうか?ひょっとして遠回しな肩たたき?!と、ノイローゼ寸前な私なのです。いいかげんにしてほしいけど、羊のようにおとなしく従順な私は、ウルサイ!あっち行け!なんて絶対言えない。今日も朝イチでとっ捕まってしまい、絶対優勝無理無理無理無理!もうダメダメダメ!と、30分ぐらい強制傾聴。ああ~しんどい~どうしたらいいでしょうか…

 「サスペリア」
 ドイツにあるバレエ学校に入学したスージーは、校内で次々と起こる陰惨で怪奇な事件の背後に、邪悪な魔女崇拝が存在していると気付くが…
 “決して、ひとりでは見ないでください”という公開当時の宣伝キャッチフレーズは、ドリフのコントやギャグ漫画でも使われたほど有名ですよね。日本でも大ヒットしたという、イタリアンホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督の代表作。小さい頃、TVで観た記憶があるものの、かなり曖昧。スカパー放送で、あらためて観ることができました。
 私、悲しいかなホラー映画が全然怖くないんですよね~エグい惨殺シーンとかウゲゲとは思うけど、だいたい笑いながら観ちゃったりしてます貞子とか、ワタシ的にはほとんどギャグです。この古典的ホラー映画も、もちろん独りで観ましたし、予想通り笑いながら観てしまいました。さすがに何もかもが古めかしく、昔の映画だな~という印象が強いです。でも、その時代を感じるムードとノリが、返って新鮮でもありました。
 話じたいは、他愛もないというか、昔なかよしで連載されてた松本洋子先生のオカルト漫画っぽいです。確か、松本先生の作品の中に、似たような話あったよなあ。無害ファンタジーな某魔法学校よりも、私はオドロオドロしいオカルト魔女学校のほうが好きかも♪お話よりも、当時は斬新でショッキングだった(今は違った意味で斬新ですが)演出と映像こそが、この映画の見どころです。かなりインパクトあります。
 まず、BGMが強烈です。一度聴いたら、しばらく耳に残ります。要所要所で入る、Witch(魔女)!という声とか、なかなか印象的に使われてます。そして、アルジェント監督の才気がほとばしる怪奇シーンと殺人シーン。凝ってるというか、何だか楽しんでやってるような過剰演出が、恐怖よりも笑いを誘います。

 血まみれ首つり!落ちてきた窓ガラスが刺さって惨死!盲導犬に首食いちぎられ死!屋根からボトボト落ちてくる蛆虫!などなど。ウゲゲなんだけど、リアルじゃないので怖くないです。血とか、首に食いつく犬とか、どう見ても偽物で、何だか微笑ましささえ感じます。ただ殺すだけでなく、テンションの高いめくるめくような舞踏調で演出されているのも楽しいです。
 
 そして、毒々しくも鮮やかな色彩が強烈な映像。赤や青の光が何だか、安いストリップ劇場のスポットライトみたいです。ケバい色彩は、ちょっとペドロ・アルモドバル監督作品を思い出させましたが、アルモ姐さんのケバさは熱と湿気があるけど、ダリオ先生のケバさは冷たく乾いています。
 とまあ、演出と映像がユニークなので、ストーリーの細かいところは気にならない、ていうか、気にしないほうがいい映画です。でもやっぱ、???な謎が多いんですよね。冒頭、あの腕が毛むくじゃらだった殺人者の正体とか。暗闇の中、窓の外に一瞬あらわれた目とか。魔女の親玉とか…
 ヒロイン、スージー役のジェシカ・ハーパーが、可憐で清楚で可愛かったです。見た目と違って、声が何か熟女のようにシブかったけど。往年の名女優アリダ・ヴァリが、厳格な女教師役。いかにも魔女って感じで怖いです。ちなみに、この映画のリメイク化が進められていたそうですが、諸事情で頓挫したみたいです。イザベル・ユペールが女教師役を演じる予定だったらしいので、とても残念!
 ダリオ先生の最新作、「ダリオ・アルジェントのドラキュラ」早く観たいな~。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする