goo blog サービス終了のお知らせ 

まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

イケメン桜前線③ ティープリ(緑茶王子)!

2010-03-26 | 日本のドラマ(単発)
 イケメン桜前線のラスト、第3弾は...
 ③NHKの「母さん(かかさん)へ」
 福岡県南部の田舎町、黒木町の小学校に赴任した新米教師ひかりの受け持ったクラスには、ほとんど口をきかない山村留学生の亜矢という少女がいた。博多にいる母親と問題を抱え、心を閉ざしている亜矢を気遣いながら、ひかりは生徒たちと人形浄瑠璃の稽古に励むが...
 あたたかく優しい佳作でした。娘を愛するがゆえに冷たくしてしまう不器用で悲しい母の愛、それが理解できず怒りながらも母を求める娘の愛。ひかりと亜矢の母親との確執と人形浄瑠璃の物語が重なり、ああ~母と娘の関係って難しい、でも強く深い絆で繋がってるんだよなあ、と嘆息。おんなって、やっぱ複雑な生き物だよ。母と娘の情愛を、ベタベタお涙ちょうだいには描かず、ドラマに出てくる爽やかなお茶のような味わいだったのが、返って心を潤してくれました。
 一緒にいてくれない母に、亜矢は傷つき憤っているのですが...確かに、寂しいだろうなあ、悲しいだろうなあ、と同情せずにはいられなかったけど...別に捨てられたわけではなく、虐待みたいな深刻な問題を抱えてるわけでもない。母子家庭なので、お母さんが必死になって働かなきゃならない、という事情は、あの年頃なら理解できるはずだけどとは思った。もっと悲惨な状況でも、けなげに明るく振舞ってる子、いっぱいいるだろうし。ひかりだけでなく、クラスメートも里親も、みんな亜矢を女王さまのように扱うのが、ちょっと不自然に見えた。ひかりは自分と似た境遇の亜矢に、どうしても感情移入してしまうんだろうけど、他の生徒と比べたらかなり亜矢を贔屓してるようにも。
 亜矢のクラスメートの子たちが、すごく可愛かった。みんな素人?子供店長とかポニョ娘とか、大人に媚びたプロフェッショナルキッズとは違う、飾らない自然な子供らしさが微笑ましかったです。特に、やんちゃなケンタ役の男の子が、演技も見た目もいい味だしてて、助演男優賞ものでした。浄瑠璃舞台の本番中、台詞が言えなくなった亜矢の手をそっと握るケンタに感動。きっと彼、いい男に成長するだろうなあ。
 ヒーリング映画のような美しい映像も秀逸。瑞々しい茶畑の緑、清涼感ある小川のせせらぎ、高く済んだ青空、素朴な町民。ああ田舎っていいなあ。こんな環境で子供を育てたいと思った。くだらなくて有害な民放のバラエティよりも、こういった良質のドラマをもっと子供に観せたいなあ。
 このドラマを観たのは言うまでもなく、小澤征悦に会いたかったからさ♪

 お茶農家の青年、哲也役のオザユキ。か、可愛い~シリアスな二枚目役だと大根な(かっこいいけど)オザユキですが、オハコである飄々と明るい田舎青年役だと、チャーミングで味がある。オザユキご本人は、生粋の坊ちゃまで都会育ちなのに。不思議ですよね。とぼけてるけど頼りになる哲也は、まさにオザユキのためにあるような役でした。

 オザユキ、ほんとルックスがイケすぎ。背が高くて(ひかりや生徒たちと一緒だと、ほとんどガリバー状態)ガッシリしてて精悍、健康的な豊頬と色黒さ、濃くてワイルドだけど野卑じゃなくて。田舎男なのに、どこか品の良さと垢抜けた感じが。ラフなTシャツも農作業のツナギ姿も、何かオサレ。嫁が来ない、と嘆息してた哲也ですが...あんなカッコよくて優しい青年が相手なら私、喜んで農家の嫁になって死ぬほど子作り作業したい♪

 ひかりの入浴シーンが何度もあって、またかよ~と思ったら、お!哲也も湯船に♪ひかりの乱入にビックラこく哲也。ちょこっとだけですが、腋毛&乳首見せサービスのオザユキでした。
 ひかり役は前田亜季。地味美人?彼女、傍聴マニアに殺人未遂の被告役で出てましたよね。浄瑠璃の会長の老人役は、またあんたか!な働き者爺さん津川雅彦。エビゾーの霧の旗にも出てたし、スペシャルドラマにはかなり高い確率で出てきますよねえ。嫁の朝丘雪路は最近見かけないけど、まさか南田洋子みたいなことになってるのでは?!と心配。
 
 ↑ホントいい男だね~滝クリとはまだ付き合ってんのかしらん?オザユキと池松壮亮は、ヘンな映画や民放ドラマには出ずに、もうNHK専属俳優になればいいのでは...

イケメン桜前線② エロベン(好色弁護士)!

2010-03-24 | 日本のドラマ(単発)
 第二弾は...
 ②日本テレビのスペシャルドラマ「霧の旗」
 映画とTVでこれまで何度も映像化された、松本清張の作品。
 若き敏腕弁護士の大塚の前に、柳田桐子という娘が現れる。大塚は桐子から、強盗殺人の濡れ衣を着せられた兄の弁護を懇願されるが、すげなく断る。やがて桐子の兄は獄死。大塚の恋人が殺人容疑で逮捕され、彼女の無実を証明できるのは桐子だけだと知った大塚は...
 歌舞伎界のプリンス、市川海老蔵の現代劇初主演作。数々の浮名を流した艶福家のエビゾーが、ついに年貢を納めたことも番宣になったのでしょうか。視聴率は悪くなかったとか。でも...エビゾーの記念すべき初現代劇は、ぶっちゃけドラマというより長いコントみたいだった。女泣かせなエビゾーが女に泣かされる姿に、視聴者はニヤッ&クスッみたいな。エビゾーご自身も製作側も、確実にそれを狙ってたよ。私もエビゾーに、コップの水をぶっかけたり土下座させてみたい~♪
 若いくせにフンゾリ返ってる傲慢さ。女への優しさと冷たさ。ほとんど地でやってるエビゾーが笑えた。まさにセルフパロディ。結婚したばかりのエビゾーに『女房は大事にしないと』とか私生活を揶揄する台詞もあったり、嫁が出てるニュースゼロがTVに流れたり。やっぱり女は食わねば、なラストといい、自らの下半身をもパロるエビゾーに拍手

 エビゾーのセルフパロディとしては愉快だったけど、ドラマとしてはレベル低すぎ。清張先生が草葉の陰で呆れてるよ。松本清張の世界を映像化することよりも、とにかく話題のエビゾーを使うことが最優先、みたいな。日本テレビのエビゾーへのご祝儀ドラマ?それにしては、とんでもなく安すぎる内容。
 エビゾー、見た目はやっぱ稀有な男前!オカマみたいな薄い草食男子や気持悪いガキンチョばかりが蔓延る中、まさに♂な濃い肉食男子なエビゾーは、とても新鮮で貴重。♂臭いけどギラギラしてなくて、女たらしだけど卑しくないところが素敵。肉食だけど野生ではなく、温室育ちの高慢で優しい獣って感じ。ハングリーさが微塵もないので、苦労して弁護士になったって設定も説得力なし。長い睫とか、悲しそうな表情が何か可愛いエビゾー。そーいうところも、おんな心をくすぐる武器にしてるんだろーな
 そんなエビゾーに、もっとぴったりな役は他にあったはず。エビゾーが弁護士~!?違和感ありすぎ!と観る前は思ったけど、いざ観てみると...やっぱ変!あんな弁護士、いねえよ!まず坊主頭が異様。ちっとも知的に見えないところにも失笑。どー見ても、マフィアの親分のドラ息子だもん同じ松本清張なら、「わるいやつら」の主人公のほうが絶対エビゾー向け。あと、色に溺れる坊さんとか、女をコマすホストとか。現代劇なら何でもいいってわけじゃないよエビゾー。歌舞伎っぽいオーバーな表情は、まあご愛嬌としておこう。肉体自慢のエビゾーなので、韓流男優みたいに無駄脱ぎしてくれるかな?と期待してたけど、濡れ場どころかシャワーシーンさえなし。ダメじゃん!
 
 でも、ドラマを支配してたチープ感&軽さは、エビゾーのせいではありません。キャストが酷すぎ!
 桐子役が、なぜか相武紗季。桐子って、清楚な翳りと静かな狂気を秘めたヒロインなのに。どこから見ても明るく健康的なアイブちゃんは、恐ろしいまでのミスキャスト。かつて桐子を演じた倍賞千恵子、山口百恵、安田成美は、なかなかハマってたよなあ。それにしても。すごい大根なのは、もはやアイブちゃんの個性?いろんなドラマに出まくってるのに、いまだに素人演技なのは、やっぱ彼女って女優じゃなくてCMタレントだから?上戸アヤとかと同じで、30秒以上は輝けない、みたいな。ホステスになって男を誘惑しても、ぜんぜん危険な妖しさがない。可愛いジャパゆきさんみたいだった。
 あと、東貴博とか柳原可奈子とかカンニング竹山とか元モーニング娘とか、意味不明で破壊的なお笑いタレント&B級タレントの大量起用も、ドラマを安っぽくしてた。ベテランも、大物なんだろうけどちっとも豪華感がない中井貴一とか津川雅彦。良い役者だけど、お手軽2時間ドラマでおなじみすぎる六平直政や本田博太郎。エビゾー主演だと、まだまだ脇はこのレベルなのか(笑)。
 
 ↑プロレスラーではありません、歌舞伎役者です
 
 
 

イケメン桜前線① ムコデカ(婿刑事)!

2010-03-23 | 日本のドラマ(単発)
 春の嵐!先日の家を揺らすような暴風雨、ひとり震えて眠ったstormy night...朝晩の寒さも、冬の悪あがきでしょうか。桜の本格的な開花宣言が待ち遠しいですねお花見も楽しみですが、おとこ見で酔っ払うのも一興かと♪
 大好きな男前3人が出演した単発ドラマを、まったり3連発で観ました。
 第一弾は...

①TBSの月曜ゴールデン「刑事シュート2 しゅうと&ムコの事件日誌」
 北大路欣也主演のシリーズ2作目。定年退職した元敏腕刑事の百瀬が、嘱託として復帰。部下で娘婿の千本木と、コンビを組んで事件を解決!
 もちろん目当ては北大路キンキンではなく、千本木くん役の石垣佑磨我が家では、名前は知らなくても「ふくまる旅館」の子といえば、あ~あの可愛いイケメンね、とすぐに顔が思い浮かぶほど、お茶の間アイドルだったユーマくん。
 
 暴行事件を起して謹慎してたユーマくんの復帰姿に、やっと御目文字かないました。いや~相変わらずカッコカワイイですね!心なしか、マッチョだった前より顔も体も痩せて萎んでしまったようだったのが、ちょっと不祥事の後遺症みたいで痛ましかったけど。ふくまる旅館に出てた頃の彼は、ほんとピッチピチのムッチムチで美味しそうだった。スーツがはちきれそうなほどガタイが良くて素敵だった。ツルッツルの丸い顔は肉の味がしそうなプラムみたいだった。早くふくまる旅館の頃のジューシーさを取り戻してほしいです。
 北大路キンキンの、カッコいいチョイワルおやぢぶりがメインディッシュなドラマなので、話は二の次三の次。犯人、殺すつもりはなかったのに、もみあってるうちに被害者をナイフでブスッ!もみあってるうちに被害者を突き飛ばして頭ガツンッ!はぐれ刑事なパターンですが、2回も続けてはないだろ~ユーマくんは可愛かったけど、パート1同様ただそれだけって感じでした。しょーもない2時間ドラマで、どーでもいい存在感で終わるぐらいなら、いっそ昼ドラやVシネマに落ちて脱ぎまくるほうが、活路が開けるんじゃないかなあユーマくん。せっかくの肉体美、宝の持ち腐れにしないで。
 
 ここにも出てる!な売れっ子、不破万作さんが珍しくシブい役。怪しい看護婦役、山口智子?かと思ったら、石田えりだった。病院の若院長役の浜田学が男前でした。彼ってどっかで見たことあるな~と思ったら、あ!「夜光の階段」のイケメントラック運ちゃんじゃん!百瀬の娘で千本木の嫁役は、お塩まなぶの元嫁?んなわけないか
 
 ↑このガチムチ感がたまりませんわ♪
 

イケメン冬の陣③ 神戸 泣いてどうなるのか

2010-01-21 | 日本のドラマ(単発)
 第三弾は。フジテレビのスペシャルドキュメンタリードラマ「神戸新聞の7日間~命と向き合った被災記者たちの闘い~ 」。
 1995年に起きた阪神淡路大震災。壊滅状態の街で取材に奔走した、神戸新聞の記者たちの苦悩と活躍。
 震災から、もう15年も経過したのですね。朝起きてつけたTVに映し出されたショッキングな惨状に、しばし呆然の態だったことを今でもよく覚えています。なじみある神戸の街の、変わり果てた姿に涙。空襲を受けたかのような炎と煙。特に、あの高速道路の倒壊には目を疑いました。
 現実とは思えない、信じたくない悪夢の震災。苦しみと痛みを余儀なくされている被災者の方々をよそに、同じ日本にいながら安穏とした生活をしていること、なすすべもなく傍観するしかないことに、罪悪感と無力感を覚えずにはいられませんでした。同時に、普段は当たり前のように見なしているもの、水や電気、電話や交通機関などのありがたみを痛感せずにはいられなかった。
 内容が内容だけに、いつものようにミーハーで不埒な愚見を書き散らすことは憚れるのですが...
 ドラマでは、神戸新聞の記者たちの苦難と奮闘が、ヒロイックに描かれていました。台詞とか、ちょっとカッコよすぎかな、とも。彼らの活躍を賞賛することが主な内容だったためか、被災者の悲しみや苦しみはあまり伝わってこなかった。ドラマの部分よりも実際の映像と写真のほうが、比べものにならないほど恐ろしく悲痛。やはり事実に勝るものはない。でも、萩原聖人扮するカメラマンが、焼死した母親の骨を拾う少年を泣きながら撮影するシーンとか、論説委員役の山本圭の社説『被災者になって分かったこと』朗読には、涙腺が緩んでしまいました。
 キャストは...
 
 若手カメラマン役は、櫻井翔ナレーションも担当。なかなか頑張って熱演してました。シリアスでハードなドラマの中でも、アイドルな可愛さは不変。きれいな標準語に???彼は東京出身という設定?ライフラインが麻痺した中、不眠不休で走り回ってるにしては、おしゃれで可愛い髪形が崩れず、無精ひげも生えず、高価そうなファー付き上着も汚れず。震災の現場をゴージャスなファーコートを着てレポした宮崎緑を思い出した。
 同輩記者役の田中圭、先輩カメラマン役の萩原聖人が好演。Kくん、ほんと働き者ですねえ。ハギーはやっぱ良い役者だなあ。ベテランでは、内藤剛志、山本圭、小野武彦など味わいあるシブい面々。
 あらためて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。人間の作ったものは儚く脆いけど、人間は強く逞しい。苦難を生き抜いた人々の笑顔に、勇気づけられました。
 
 ↑ananで脱いだ櫻井くん。きれいなカラダだとは思うが...ジャニーズのタレントって、誰が脱いでも全然エロさや色気がないよなあ
 

イケメン冬の陣② お兄ちゃんが優しすぎて、怖い・・・

2010-01-20 | 日本のドラマ(単発)
 第2弾は、TBSのスペシャルドラマ「筆談ホステス」。
 幼い頃に髄膜炎に罹り聴力を失った里恵は、彼女を厳しく育ててきた母親に反抗的な不良娘となり、高校も中退。絶望の中、ひょんなことからバーのホステスとして雇われた里恵は、筆談という形で接客。それが人気となり、青森から東京へ上京。やがて銀座でもナンバーワンのホステスに成長するが...
 耳が聞こえないながら筆談で人気ホステスとなった女性の自伝ドラマ。障害があっても未来は切り開ける、という前向きなテーマと内容は、かなりありきたり。耳は聞こえても里恵のように立派な生き方ができない私、健常者のくせに無能ね!と里恵に嗤われているような気がして、何だか居心地の悪さを覚えてしまった。
 恋は下に心があるから下心、愛は真ん中に心があるから真心etc.相田みつを的な筆談メッセージ以上に、美人なのが里恵にとってかなりの利点だったのでは。ブスだったら、誰も里恵に手なんか差し伸べなかっただろうし。ブスの書く言葉など、男はまともに取り合ったりしないだろうし。苦難と感動の半生ドラマというより、華やかなサクセスストーリーって感じでした。
 里恵に対する同級生やボーイフレンドの、無神経で非道い仕打ち同様(あんなストレートすぎる障害者への差別偏見、する人ってホントにいるのかなあ)、里恵を助ける優しい人々が次々と現れるのも、何か信じられなかった。努力し困難を乗り越えるというより、周囲に助けられて幸運任せなトントン拍子、みたいな展開だったのが残念。
 里恵役は、北川景子。CMでは毎日のように見るけど、ドラマでは初。ちょっとエリカ様に似てる?美人だとは思うけど、ほんとイマドキの娘って感じ。すごく軽い。演技は悪くなかったけど(台詞がほとんどなかったから?)。でも、高級ホステス役よりキャバクラ嬢役のほうが似合いそう。
 里恵の兄役は、福士誠治
 
 妹思いの優しいお兄ちゃん。ちょっとシスコン?と思えるほど、異様なまでに里恵を大事にしてましたねえ。うちの兄貴がもしあんなだったら、結構キモいかも。そんな“僕は妹に恋をする”的な兄ちゃんを、福士くんが好演してました。もし私の兄があんなイケメンだったら、近親相姦しそうそれにしても福士くん、顔からもファッションからも昭和の匂いが。彼ってホント、古風な男前。イマドキなギャルの北川景子と血が繋がってる役なんて、かなり違和感あった。スーツ姿もイケてたけど、やっぱ福士くんには武士の装束が一番似合うかも。
 里恵の母役は田中好子。北川景子より、スーちゃんのほうがキレイに見えたおばさんだけど、透明感と清潔感があります。
 
 無人島に流れ着いた遭難者たちの中には、女はひとりだけ。彼女をめぐって醜くも滑稽な争いを繰り広げる男たちを描いた桐野夏生の怪作「東京島」が映画化!福士くんもキャストに名を連ねてます。原作のように、福士くんもほとんど裸な原住民になってるのかな?楽しみ♪
 

イケメン冬の陣① 23歳の男が私に・・・

2010-01-19 | 日本のドラマ(単発)
 録りだめしてた去年末から新春の単発ドラマ、まったりと消化していきました...

 第一弾は。地上派で放送されたBee TVの携帯ドラマ「40女と90日で結婚する方法」。
 売れっ子カリスマ美容師の琴音は、40歳の誕生日を独り寂しく迎えてしまう。そんな彼女の前に、翔という23歳のイケメン青年が現れる。彼は琴音に、結婚を前提とした交際を申し込んでくるが...
 ハリウッド映画と韓流ドラマのラブコメ大好きなオバサンが、妄想をフル回転させて作ったって感じの内容でした。気持ち悪い反面、結構笑えて面白かったです。『まさかこんな韓流ドラマみたいな展開になるなんて』とか『ハリウッド映画みたいなタイトルをつけてしまった』とかいった台詞などから、確信犯的なパロディとして製作されたのかな、とも。
 おやぢご用達の安食堂に入って、独りで親子丼を食べたり。平成生まれはヘンな名前が多いと呆れたり。カラオケはドリカムの未来予想図2がオハコだったり。おしゃれなカフェには半額の日を狙って行くカッコつけたセコさとか、琴音のアラフォー生態がツボを突いてて苦笑。キャメロン・ディアスとか松嶋なな子の出演作を口にすることも、オバサンの証なんですねえ。気をつけなきゃ(笑)でも、琴音のアファフォーぶり、みっともないとは思えなかったけど。身も心も、年齢に合った状態でいることが健全だし理想的。いつまでも若いつもり!な錯覚や、若くありたい!と無茶するほうが、よっぽど悲惨で醜いことになりかねない。
 確かに17歳の年齢差(母子だ。実際、我が甥ダミアンは17歳の母が産んだ子だし)は、躊躇するのも当然な巨壁。でも琴音はオバサンかもしれないけど、美人だし性格はいいし手に職はあるし、男からしたらションベン臭い小娘より魅力的なのでは?なので翔のアプローチに、私って騙されてるのでは?という疑いを払拭できない自信のなさが、返ってイヤミにも思えたぞ。あれがもし私だったら、完全に詐欺のカモになってる最中。疑わないほうがどうかしてるけどね(涙)。
 翔がなぜ琴音に恋心を抱くことになったか、その真相がキモかったし理解不可能。何でそんな事情で好きになるかなあ?私が琴音なら、ドン引きします。いちばんドン引きしたのは、ラストシーンですが。あんな姿で空港に。でもあれって、どっかで見たことあるようなシーンだった。何かのパクリっぽい。
 翔役の市原隼人が、か、か、可愛い

 確かに、こんな子がガンガン攻めてきたら、嬉しくて有頂天になると同時に、何か企んでる?魂胆があるに違いない!と疑っちゃうよなあ。友達との賭け?罰ゲーム?!と、琴音じゃなくても疑惑を抱きます。でも、腹にイチモツあるのではと警戒するのが難しい、イッチーの無垢で屈託のない笑顔ときたら!萌えない女は女じゃないよ。ほんと、可愛いすぎる!
 慶応卒で大手広告代理店勤務の翔。でもイッチー、そんなエリートぼんぼんには全然見えません。言葉づかいもノシノシとイカツいガニ股歩きも、ほとんどアホな高校生。何を演じても芯にあるヤンキー魂は隠せない。そんなイッチーが好き黒目がちな瞳と低い声も素敵。珍妙な喋り方も味がある。スーツ姿もso cute!初登場シーンの髪型のほうが、爽やかで可愛かった。エリートな坊っちゃんじゃなくてもいい、アホなフリーターでもいいので、イッチーみたいな年下彼氏と、一度は付き合ってみたいものだ。
 琴音役は飯島直子。ダウンタウンの浜田の嫁に似てきてる?!顔が福々してるので、シワとかが目立たず若く見える。スタイルも崩れてないし。自虐的なコミカル演技に好感。琴音の親友役の杉田かおる、翔の叔母さん役の高橋ひとみ、二人の怪女優がさすがの存在感。
 
 ↑イッチーは新作映画でボクサー役に挑戦。坊主頭にも萌え~
 

嵐だヨ!全員集合2

2010-01-15 | 日本のドラマ(単発)
 my mother & sister M子と一緒に、むずかる赤ん坊を交互にあやしながらTVを観ていたSaturday afternoon...
M子『嵐のドラマだって~(冷笑)ほんまにこの子ら人気あるん?』
my mother『可愛いけん私は好きじゃけど、ドラマとかは観る気せんわ~土曜ワイド観んにゃいけんし』
M子『(私に)あんたも土ワイ観るんじゃろ~嵐なんか観んよね~』
私『え?あ、当たり前田のクラッカーですよお。み、観るわけないですよお。あ、あはは♪』
 ごめんなさい、嘘をついて。録画して隠れキリシタンのようにコッソリ観ました。嵐が5人そろって主演したお正月スペシャルドラマ「最後の約束」を。嵐のメンバー全員が競演したのは、TVドラマでは約10年ぶりだとか。
  コアでディープな嵐ファンの方々は、スルーされることをおすすめします。ちなみに私は、決してアンチ嵐ではありません♪
 厳重なセキュリティーが敷かれたビルを、謎の武装テロ集団が占拠。身代金を要求する犯人グループに、人質の中にいた5人の青年たちが立ち向かうが...
 うう~ん。ほんと嵐のファン限定、ファンじゃないと観てらんな~い!内容でしたねえ。前半は金のかかってないハリウッド映画のパクリ調、あるいは凝った仕掛けもアクションもない香港映画の出来損ない調。後半は、ほとんど嵐のバラエティ番組でやってそうなコントだった。前半のテロ犯の正体とか、機関銃どこで調達したんだよ?とか、はあ?!な部分も多すぎ。でも細かい部分をあげつろうのは、何だか名探偵コナンにツッコミするのと同じぐらい意味がないかも、みたいな。嵐ファンのためだけのオコチャマな内容だったのが、想定内とはいえ惜しいと思いました。5人が競演した映画「黄色い涙」は悪くなかったのになあ。
 ラスト、正体を現す犯人。意外でも何でもないのが、とっても残念でした。犯行の動機を聞いて何じゃそりゃ、と肩がガクッ。やっぱコナンみたいで笑えたが。それにしても...おまえらな~あの社長より、おまえらのやってることのほうが卑劣で非道いと思うよ。どんな理由や事情があるにせよ、暴力で訴えることは許されない。近年こんなに非難されてるテロ行為を、まるで英雄行為みたいに描いてて目がテン。薬害で死んだイギータも可哀相かもしれないけど、関係ない人質の恐怖と迷惑も考えろよ!と、自分たちの主張>他人、なくせに正義ぶった犯人たちに呆れるやらムカつくやら。放課後の友情ごっこは、自分たちだけでやれよ!
 老朽化したスマップの後釜として、ただいま日本一のアイドルグループに仕立て上げられつつある嵐。後押しされる前のビミョー状態だった彼らは、わりと好きだったけど今は...ワタシ的には、いろんな意味で前よりビミョーになってる。老けた中学生みたいだもん。もうアラサーなのに、♂の魅力がなさすぎ。
 清掃員役は、リーダーの大野智。あまり美味しそうじゃないアンパンみたいな顔。童顔なのに、目つきだけは冷酷で怖い。演技は悪くないですね。嵐の中では一番巧いかも?
 保険会社の営業マン役は、きゃ櫻井翔

 櫻井くんはルックス的に私のタイプなので、いかがなものかな演技でもOK♪こんな可愛くて爽やかな営業マンが来たら、即ハンコ押しますよ。メガネもスーツもキュートでした。可愛い櫻井くんですが、彼って実際にはブラックっぽい(下品じゃない中居、みたいな)ので、いい人ぶってるけど実は周囲を見下してる、裏表の激しい高慢な男の役とかのほうがハマるんじゃないかなあ。

 コーヒーショップの店員役は、相葉雅紀。ネズミみたいな顔してますねえ。喋り方がキモい。あざとさを感じるほど、癒し系キャラを確立しようとしてますね。
 セキュリティ係役は、二宮和也。うう~ん。チビで貧相な子供みたい。ぜんぜん賢そうに見えないので、クールで知的な役に違和感。
 メール便の配達人役は、松本潤。うう、爬虫類系?整形後のマイケル系?
 あと気になったのは、5人とも肌が...松じゅんはブツブツ、大野は不健康なドス黒さ、相葉は目の下にクマが、二宮も顔色が悪く、美肌だった櫻井くんさえくすみが。馬車馬のように働かされてる疲れのせいなんだろうなあ。
 って、言いたい放題でゴメンなさい。でも、ご寛恕あれ!これも嵐への愛ゆえ(←ウソつけ!とツッコまないで)♪
 脇役もビミョーでした。どこの東南アジア人?宮里アイ?な黒木メイサ。社長令嬢なのに、何でヤンキーみたいな口調なの。大塚寧々、老けたねえ。夜光の階段のミチヲこと藤木直人、柄にもなくテロ犯にキックとかして笑えた。見るからに怪しい社長役の津川雅彦、あんな子供じみたテロの訴えに屈するなよ!警察の指揮官役の男優がキモかった。それにしても...スマップ全員競演のドラマだったら、もっと豪華な脇役なんだろうなあ。嵐だと、まだこの程度なんだね。
 どうでもいいけどイギータは、スマップでいうと森くん(若い子は知らないかな)?もし森くんが非業の死を遂げても、スマップは復讐なんかしそうにないけど(笑)。
 
 櫻井くん、16日は阪神淡路大震災のドキュメンタリースペシャルドラマ、翌17日からは連ドラ「特上カバチ!」スタート。どちらも内容・視聴率ともにサクラサクになるか?!
 
 
 
 

ブラック壮亮のイケメン♂スクーリング

2010-01-04 | 日本のドラマ(単発)
 昨年の秋に録画し忘れ発狂しそうになるほど悔しい思いをした、TBSのパナソニックドラマスペシャル「いのちの島 生きる力をとり戻す物語」を運良く観ることができました
 失業に失恋にと人生に行き詰っていた元学習塾講師めぐみは、屋久島にある通信制の高校そよかぜ学園に仮採用され、さっそくクラスの担任を任される。9日間のスクーリングのため島に来た生徒5人は、いじめや引きこもり、リストラなどそれぞれに事情を抱えており、心を開かない彼らにめぐみは苦慮するが...
 きゃ~my lovely boy 池松壮亮しばらく見ない間に、ちょっと大人っぽくなってるやん。期待してた通り、わし好みのイケメンに成長しとるやないけ。↑なぜ録り忘れて気が狂いそうになったのかは、これでお分かりいただけたことと存じます。壮ちゃまの記念すべき民放ドラマ初出演を見逃すなんて、ファンにあるまじき切腹ものな失態!
 名門高校の受験に失敗して引きこもり、親に強制されて屋久島にやってきたトオル役の壮ちゃま。優等生の役はいつもと同じですが、今までの“凛々しく真面目な優等生”ではなく、“おかしくなっちゃった優等生”な役だったのが、新鮮かつ意外とハマってた。


 どよよ~んとした目つき&雰囲気、冷め切った無表情。く、暗い...めぐみもクラスメートも見下した嘲笑や、『この人たちと一緒にしないでください』『典型的な負け組パターンだ。てか負け犬?』『死にたい奴は死ねばいい!』などなど、ひっど~い!な毒台詞の数々を吐く、かなりブラックな壮ちゃまに驚く、とともに萌え~私も壮亮に屈辱的な言葉攻め、されてみたい~♪ 
 でもホント、壮ちゃまって演技巧いわ。大根なジャリタレだと、ただのヤなクソガキになってしまったことでしょう。でも壮ちゃまは、静かにコワレてる、学校より病院へ行ったほうがいいのでは?な、危なっかしい脆さと不器用な孤独を抱える少年として演じきってたもん。

 壮ちゃまの素敵なところは、賢そうで若いのにすごく落ち着いてて、19歳にして(いや、大河ドラマ「義経」で頼朝の幼年期を演じた頃から既に)老成感と男の憂愁があるところ。軽薄なチャラさなどゼロ。アラサーな嵐の連中なんかより、よっぽど大人っぽいよ。もうちょっとイマドキの若者らしさを出してもいいのでは?軽い彼も見たい、とさえ思わせるほど。きれいなソフトヴォイスも好き。演技が端正で繊細で、思わず見入ってしまう磁力があるんですよねえ。やっぱ天才なのかも?
 イケメン度もUPしてた壮ちゃま。すごい美形ではないけど、それは俳優として利点。どんな役でもできそうだし。可愛すぎたり美男すぎると、年とってから悲惨になる危険性大ですが、壮ちゃまは今とあまり変化しそうにない。いずれは、明るい王子さま、ではなく、翳りのある武士って感じの男に成長しそう♪

 威厳ある聡明な少年(「義経」)、純真で包容力ある少年(「砂時計」)、クールなスポーツ少年(「DIVE!!」)今回の屈折した悩める少年、を完璧に演じてきた壮ちゃま。少年時代の総仕上げとして挑戦すべきなのは、やっぱ年上の女との“青い体験”ものでしょ!ぜひ「愛を読むひと」の日本版を~! 
 って、壮ちゃま語りオンリーで終わってしまいそうですが...ドラマじたいも、とても気持ちの良い内容でした。あんな美しい島で、私もスクーリングしたいものです。縄文杉とか海亀とか、屋久島の自然も素晴らしいです。

 他者と上手く協調できず、自分の殻に閉じこもる子供たちを見てて思ったけど...協調しようと必死になって、迎合迎合!自分を殺して他人に合わせまくれ!な私のほうが、自分を見失ってて病んでるのかな~なんて...
 貧しいから、勉強ができないからって理由で人をイヂメたり。進学校に入れなかった自分の子供を、期待はずれとか恥ずかしいとか見なす親って...存在することが信じられない残酷さ卑しさに慄然。
 めぐみ役の永作博美は、年齢不詳の童顔。可愛いけどブリっコではなく、サバサバした明るさに好感。
 生徒役の林剛史と尾美としのりも好演。カープのマエケン(前田健太)をイケメンにしたようなルックスの林くんは、昼ドラ「エゴイスト」でもイケてた。今回の人懐っこい元ヤン役も微笑ましく爽やかで、ドラマの清涼剤的でした。尾美さんは、地味だけど名優ですよね。

 ↑壮ちゃま主演のNHK連続ドラマ「とめはねっ!鈴里高校書道部」は、1月7日スタートぢゃ!皆様、ドラマを視聴率30%ぐらいにして、壮ちゃまを大ブレイクさせよう!某事務所の変なゴリ押しタレントなんか蹴散らせ壮亮!
 

あなたを殺していいですか・・・

2009-12-28 | 日本のドラマ(単発)
 録画していたNHKのミステリードラマ2本を観ました...

 まずは「シスター」。
 人気カメラマンの成瀬生馬は、函館で由比という娘と出会う。由比は電車に轢かれて死んだ生馬の恋人・祥子の妹だった。祥子の死は事故か自殺か、それとも殺人なのか?
 うう~ん。時間軸をシャッフルさせてたり、同じシーンを登場人物それぞれの別視線で描くなど、トリッキーで才気走った演出でしたが...奇をてらった映画やドラマは苦手です。構成が似てるフランス映画「愛してる、愛してない」みたいに、話やキャラクターが面白ければ問題はないんだけど、このドラマ...いかんせん幼稚すぎる。恋愛の情感とか狂おしさなんか、ぜんぜん描かれてない。そのせいで、キャラたちの言動が寒イボでバカみたいに思えて仕方なかった。中学生が主役の少女漫画のほうが、よっぽど驚きと深みがあります。
 ヒロイン由比役の加藤ローサが...彼女を女優と呼んでいいのでしょうか?あれほど吸引力のない演技も珍しいかも。ロリータ妊婦?みたいなルックス&ファッションには、由比に備わってなければならないミステリアスさとか緊張感とか微塵もなくてトホホ。なぜ彼女が起用されたのか謎!「愛してる、愛してない」のオドレイ・トトゥは、すごく可愛いくて、且つキモくて怖かったよなあ。
 生馬役は、きゃ小澤征悦

 オザユキ、めっちゃカッチョE~今まで木曾義仲とか堀部安兵衛、西郷隆盛など、“熱血ワイルドで有能だけど、お人よしでトボけた田舎武士”なオザユキしか見たことがなかったので、現代劇の都会的な二枚目役は新鮮で驚喜。最近のTVにはチビで貧相で下品な男ばかり跋扈氾濫してるせいか、オザユキのスラ~っとガッシリした長身や、野性的だけど上品な雰囲気は、とても稀少貴重に思えます。
 ホント男前なオザユキですが、演技は...悲しいかな、加藤ローサとどっこいどっこいぜんぜん苦悩とか苦痛とかが伝わってこない。ぼ~っとしてる、しょんぼりしてるだけに見えた。でも、カッチョEから許す!男前には相変わらず超甘い私♪
 
 由比の幼なじみの直太役、田中圭もカッコカワイかった♪素朴でイモイモしいところが好き。唇がエロい。それにしても。オザユキとKくんに愛されるなんて!加藤ローサに、殺意に近い妬みを覚えました。
 ラストに、こども店長こと加藤清史郎くんがが登場。可愛いけど、イケメンには成長しそうにない?TVに出まくってるけど、過度に子供をもてはやすとロクなことにはならないよ by 杉田かおる、マコーレー・カルキン

 誰かに盗られるくらいなら あなたを殺していいですか~♪by 石川さゆり
 次は、松本清張原作の「天城越え」。1978年の作品。
 大正15年、伊豆の天城越えで、流れ者の土工の他殺死体が発見される。容疑者として逮捕された娼婦のハナは、刑事たちに厳しく尋問されるが...
 こちらは名作ドラマの誉れが高いだけあって、映画好きな大学生が作ったって感じの↑「シスター」と違い、内容も出演者も大人のプロの技って感じでした。同じNHKなのにね。
 娼婦ハナ、被害者の土工、そして少年。3人がめぐり会ってしまう天城越えが、まさに運命の岐路みたいでした。ハナと土工の暗く辛い人生が哀切。殺されたことで孤独と苦しみの呪縛が解けたみたいだった土工よりも、悲惨な人生を歩んでいかねばならないハナのほうが悲劇的。その宿業に胸を打たれました。
 ハナと少年の不思議な絆が、微笑ましくも切ない。無実の罪に陥れられたのに、虫けら同然の自分をそこまで想ってくれた、と犯人に感謝するハナの心情に、ちょっと涙腺が緩んでしまいました。
 
 ハナ役の大谷直子が、う、美しい!純和風で清冽な彼女の美貌、いつ見ても惚れ惚れしちゃいます。今こんな美しい女優、いないよな~
 驚嘆だったのは少年役、子役時代の鶴見辰吾!当時14歳?見えねー!9、10歳ぐらいかと思った。声変わりしてないもん。とにかく、か、か、可愛い!ツルっとプクっとした頬っぺたに萌え~演技も巧い!美しいハナを見つめる目には、ガキンチョながら性的な男の葛藤や情念が浮かんでた。↑「シスター」の35歳のオザユキより、よっぽど男の深みがある演技でした。鶴見さん、金八先生でブレイクしながらも少年Aになったり紆余曲折したけど、今は良い役者になってますよね。
 土工役の佐藤慶も強烈。真っ黒なドーラン顔は、いったいどこの国の人?だったが。老人になった少年役は、宇野重吉。息子の寺尾聰よりも、拉致被害者の蓮池薫さんに似て見えた。事件を洗い流す元刑事役、中村翫右衛門の存在感も、お手軽2時間ドラマでは味わえない重厚さでした。
 吃驚したのは、原作者である松本清張先生の特別出演!お遍路役でチョコっと登場、台詞もありました(棒読みですが)。
 川の清流や木々の緑など、自然を美しく撮った映像も素晴らしかったです。
 

シゲルとエツコ

2009-12-14 | 日本のドラマ(単発)
 DVD化された土曜ワイド劇場の松本清張ドラマ2作を観ました。
 80年代の土ワイって、ほんと面白いですよね。ぶっちゃけ、キムタクのドラマやヘタなハリウッド映画よりも、役者は言わずもがな演出・脚本すべてにおいてクオリティが高いかも。何より、アダルティなテイストがexcellent!

①「松本清張の寒流 銀行を手玉にとった女」
 謹直な銀行の支店長・沖野は、融資先の料亭の女将・奈美と深い関係に。だが、大学時代の同級生で上司の桑山に彼女を奪われた挙句、左遷の憂き目に...
 太陽にほえろの山さんこと露口茂が、崖っぷちに追いやられる悲しきリーマンを熱演。知的で冷静沈着なイメージだった露口氏の、女の色香に溺れてボロボロになるダメダメな姿が意表を突いてて新鮮でした。濡れ場もあったりして頑張ってました。シブいんだけど、何となく可愛いかった露口さん。つぶらな目と天然パーマのせいかな。
 サスペンス、というよりも、サラリーマンの悲喜劇?組織の主流派から外れた流派=寒流、に追いやられた沖野が、足掻けば足掻くほど沈んでいく展開が面白かったです。悲惨なんだけど、同時に何か笑えるドラマでもあります。桑山と沖野と奈美の箱根旅行なんか、ほとんどオトナのエロコメディ。
 奈美役の梶芽衣子が、う、美しい!妖艶、というより、凄艶?したたかな悪女をクールに色っぽく演じてました。それにしても梶さん、マジでスゴい美人だ~!着物も似合ってて素敵。今の30代の女優なんて、ほんとフツーで地味だよなあ。
 桑山役の山口崇の、悪辣なパワーハラスメントとネチっこいスケベぶりも見事。それはそうと。露口さんも山口さんも、最近お見かけしないですよね。ご生存、確認したいです。
 
 
 ②「松本清張の熱い空気 家政婦は見た!夫婦の秘密“焦げた”」
 先ごろ惜しまれつつ終了した、市原悦子の家政婦シリーズの記念すべき第1作目。
 家政婦のテーマが流れてきただけで、ワクワクしちゃいます。後のシリーズは、義憤にかられた悦っちゃん扮する石塚秋子が、庶民を舐めきってるブルジョアやセレブの欺瞞と偽善を暴き、視聴者にスッキリと溜飲をさげさせる、という内容になってましたが、第1作目はちょっと違います。まず、名前が石塚秋子ではなく河野信子。のぞきやアラ探しも、歪んだ好奇心と妬み、他人を自分より不幸にしたい、という黒い願望にかられて。嬉々として家庭崩壊させる、陰湿で陰険な性悪女として描かれてます。ブラックな笑いも毒ガスのように充満。
 ほんと信子って、こんな家政婦には絶対に来てほしくない!な疫病神みたいな女なんだけど、ターゲットになる家族もイヤな連中なので、いい気味!もっと酷い目に!と彼女を応援してしまうんですよねえ。でもホント、信子が疑惑や怒りを煽って事態を悪化させる遣り口って巧妙すぎ!あれって、かなりの頭脳と演技力がないと不可能だよなあ。
 市原悦子が、さすがに若い!まだちょっとほっそりしてます。やっぱ彼女って名女優だなあと、その絶妙すぎる細かい動きや表情に感嘆。特にスゴい!と思ったのは、家の主人が隠してた愛人からのラブレターを盗み読みするシーン。一瞬ですが、何ともいえない侮蔑に満ちた冷笑を見せ、ゾっとさせられた。あの笑みは、生半可な女優にはできないよ。
 女主人役の吉行和子の、キモいカマトトぶり&若い男にハアハアアヘアヘ状態も、かなり笑えます。彼女の80年代マダムファッションも強烈。