意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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年金の運用想定は正しい

2011年11月26日 | 政治
集められた年金の積立金は運用されてます。
100年安心プランでの目標設定は、

・インフレ率 1%
・給与上昇率 2.5% (実質1.5%)
・運用利回り 4%  (実質3%)

としているわけです。
しかしながら、2000-2009年の平均実績でいうと、

・物価上昇率 -1.90%
・賃金上昇率 -0.72%
・運用利回り  1.77%

これを見た多くの人たちはこういいます。
『年金の積立て想定は失敗だ!!』『これでは年金は持たない』『100年安心プランは破綻している』等々、メディアやコメンテータは言ってますね。

でも、数字をよくご覧ください。

物価上昇率 -1.90%

なのです。
物価が下がっているのですから、
賃金上昇率は-0.72-(-1.90)=1.18ですから、実質1.18%増
運用利回りは 1.77-(-1.90)=2.49ですから実質2.49%増です。

・・・・・だいぶ印象が違うでしょう?
100年安心プランの実質想定には届いておりませんが、そう極端に悪いわけではありません。
勿論、このままこの水準が進めば、大問題になるわけですけど・・・・・。

それでも『現実的には下回っているから問題だろう?』という人がいると思います。

それはその通りなのですが、『デフレ経済は悪い』『何とかマイルドなインフレーションにしなければならない』というのは経済学者のみならず、国民の大多数、政治家だって同様のことを言っています。
『デフレーション経済こそ正しい』っていう人は見たことありません。(探せばいるかもしれませんが)
マイルドなインフレーションにするのは この国の共通認識なのです。
共通認識である以上、インフレを目標に経済対策をするってことですから、それを想定して物価上昇率を1%と算出しているのは数値目標として正しいのです。

ついでに言うと、マイルドなインフレーションとはどのくらいか?というと、だいたい2~3%くらいとされますので、物価上昇率を1%という目標設定は手堅い(将来をかなり悲観している?)数値目標ですね。

結局は年金の積立金の問題のように感じてますが、この問題は経済の問題だということです。
それにもかかわらず、物価上昇率1%の目標を『厳しい』とか『破綻するする』いうコメンテータはものの本質が見えてない大馬鹿野郎でしょうね。
視野が狭すぎです。

年金が破綻するする言うまえに、政府に適切な経済対策をおこなうよう主張すべきですが・・・そんなこと望んでもしょうがないのかな・・・・。
コメンテータはもっと勉強してからしゃべってほしい。
いや、この調子ならいらないっす。