意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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提言  99  死刑をしない理由を発表せよ

2011年11月04日 | 提言
日本の死刑判決を受けた受刑者の死刑未執行者が120人になりました。
それもこれも法相が死刑執行にサインをしないからです。

赤熊は現行の死刑制度に関して賛成していません(死刑制度には消極的賛成)が、現行法で死刑制度の規定(刑事訴訟法475条)があり、そこに取り決めがある以上義務であり、大臣がどんな思想信条をしていようともそれに従うべきだと思います。(※)

これを、『勉強中だから』とか『議論がされることだから』とか極めてふざけた理由で執行しないのは万死に値しますね。
しかも法相。
法が守られているのかを維持するのが仕事の法務大臣が死刑論議とは並行してやるべきことであって、こんな言い訳は法律の自爆テロです。

とはいえ、思想信条ではなく『死刑判決に不審な点がある』というのなら認めてもいいと思います。
でも、それなら死刑にできない理由を全員分公表すべきでしょう。

それができないというのなら、司法には不備がないとして即座に死刑執行のサインをすべきことです。

でもこれって、裁判所にケンカ売ることになりますよね?
『お前の判断は間違っている!!』と言っているわけですから。

しかしながら、それぐらいのことを覚悟してから死刑執行にサインしないで欲しいものです。

ヘナヘナしたすぐに風に飛ばされるような理由で死刑執行を停止されるよりはマシですね。
最低限度の覚悟をもって法相の位についてもらいたいものです。

(※)本来なら6か月以内に執行しなければなりませんが、上訴権回復、再審の請求、非常上告、恩赦の出願・申出がされその手続が終了するまでの期間と共同被告人であった者に対する判決が確定するまでの期間は算入されない(刑事訴訟法475条2項の但し書)