意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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個人主義が家族関係を希薄にした?

2011年01月08日 | 社会
個人主義が横行したから家族関係が希薄になった、破壊された・・・などと述べている人がいるが、これは明らかに間違えている。
それを許す環境になったから希薄になっただけである。

例を挙げれば、戦後に一般化した専業主婦という役割でしょう。
戦前はあまり専業主婦という概念がなかった。
それは物理的に不可能だったからだ。

本来、家事というのはそれだけで一日仕事である。
ご飯をお釜で炊いて見ればわかるだろうが、炊飯器がなければ、ご飯を炊くというだけで何時間も要するのである。
そこに、掃除、洗濯、買い物・・・が加われば、一人では難しい。
一人では難しい以上、親と同居ということになる。
でも、炊飯器や掃除機、洗濯機に冷蔵庫・・・それらが手に入るようになると家事が1人でできるようになる。
そうすると協力者・・・煩わしい嫁姑問題(人間関係)がない核家族となり、専業主婦が生まれたのである。

個人主義の横行は せいぜい それに拍車をかけただけです。
少なくとも主因ではありませんね。

現在では、その専業主婦でさえなれない・・・というか、技術の発達に伴い、家事が一日仕事ではなくなったために必要がなくなったわけです。
専業主婦は消え、兼業主婦になるわけです。
というか、家事労働の軽減のために様々な家電を買うために、2人で稼がなければならなくなっただけでしょうが。

昔と比べて幸せなのかどうかというと微妙ですね。
なんだか本末転倒な時代になってきているような気がします。
機材さえそれえば、1人でも快適に暮らせるのならば、家族関係はこれから先、ずっと、ただただ希薄になっていくのでしょうね。
さて、その時、人は幸福になるのでしょうか?