意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

KAGEROU を読んでの感想

2010年12月25日 | 社会
過去にネタにしてしまった以上、読まないわけにはいかないかなと思い、齋藤 智裕のKAGEROUを読んでみた。
といっても、本屋での立ち読みです。

なんだけど・・・・・。
最初の数ページで断念。
これは無理。
これを読むというのは苦行である。
最後まで読んだという人間は尊敬に値しますね。

何が無理なのかといえば、表現力のなさである。

さびた鉄粉を食べて、その表現を「血の味」だなんて陳腐以前の問題。
こういうところにこそ、独自の表現を入れて読むものを感心させるものだろう。
この表現では絶対に、錆びた鉄粉を食ったことがないでしょうね。

しかもこれは「あっさりとした文体」ではなく、劣悪で無駄な比喩表現で飾っている作品なのである。
「ヤスリで削ったような三日月」とか、「ゴキブリのように気配を殺し」とかはまだましで、とかく酷いのが「コンビニかなにかの袋」である。
『コンビニのビニール袋』では何がいけなかったのか作者に聞いても絶対に答えきれないだろう。
もっと読み進めると、ひどい表現がワンサカある。
荒削りとかいうレベルではない。
削ったカスの表現である。

ほめる部分があるとすれば、これを世に出した水島ヒロの『勇気』だろう。
あと、これに大賞を与えたというポプラ社の『勇気』である。
赤熊には絶対無理だね。
その部分だけは褒め称え、崇め奉り、崇拝してもいい。

赤熊は、まぁ、出来レースだろうけど、それでも最低限の表現力を持ち、絶賛はされなくとも、賛否両論あるちょっとした小品・・・程度のものを予測していたものだが、それをはるかに下回る出来だなんて。
この程度の作品なのでゴーストを使っていないのでしょうけど、それにしても酷すぎる。
なぜポプラ社は辞退した賞金2000万円でゴーストを雇わなかったのか、不思議にならない。
・・・いや、ゴーストを使ってこの出来なのかもしれない。
文章の繋がりが微妙におかしいもの。
どちらにしても、この程度では『出来レースです』とバラしているようなもので、ポプラ社に何のメリットなどないでしょうに。
今後どういう経営をするつもりなんでしょうね。

馬鹿しか世の中にいないのか疑問になってきましたね。
まぁ、民主党が政権をとるくらいだから、これくらい当然だと嗤われるのかも知れませんが・・・・。
世も末だ。