天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

オリエント急行発着シルケジ駅はボスポラス海峡横断鉄道トンネルが完成するとその中継・新地下駅北口に変身

2011-09-29 21:26:40 | 日記
今日の日記は、トルコ旅行第6日目の8月18日(木)午前中に、移動するバスから見たオリエント急行(1977年に廃止)の発着駅・シルケジ駅のことです。
添付した写真は、その使用しなくなったシルケジ旧駅舎外観です。現地トルコ人の大半の客はこの旧駅舎側出入り口ではなく、アンカラ通りに面した現在の駅舎出入り口を使用しています。
このシルケジ駅は、007シリーズの映画『ロシアより愛をこめて』や『オリエント急行殺人事件』に登場(私も自身の日記でたびたび記述)しているので、私は現地イスタンブールでその実物をとても見たかったです。
だから、私は車窓から眺めるのではなく、下車してこの建物をよく見学したかったです。でも、この観光ツアーのすべてが、団体行動で組まれているので、自由な観光は何もありません。私はとても残念でした。
そして、このオリエント急行発着駅であった現在も利用しているシルケジ駅は、現在工事が進められている『ボスポラス海峡横断鉄道トンネル』が完成すると、その役目が大きく変わります。新しいシルケジ駅(注:現在駅舎より150m南の位置に、地下50mに新地下駅を建設中)が完成すると、この現シルケジ駅舎は、ローカル線の旧跡駅舎になるみたいです。さらに、この新シルケジ駅は、アジアまで列車が発着する”新オリエント急行”の中継駅になります。イギリスのロンドンからイラクのバグダードまで一本の鉄道レールで繋がるのです。
ただ、この現駅舎(注:完成後、新地下駅の北口となる)から、地下道を歩いて新シルケジ駅まで行くことが出来ます。そして、世界遺産があるアヤソフィアやブルーモスク、トプカピ宮殿に近い場所に、この新シルケジ駅の出入り口(南口)も造られます。この南口から徒歩で約5分ほどで、世界遺産を観光できることになります。
私がその日の午後にバスから下車して、これら世界遺産を見学した時、こんな大工事プロジェクトが行われているような工事現場を見つけられませんでした。それは、この大工事は、二本の東西に設置する立坑を唯一の作業用出入り口として慎重に施工しているからです。さらに詳しく説明すると、その立坑からパイロットトンネルを掘って、状況(文化財登録された住宅や店舗、ホテルが多いので)を確認した後、大断面掘削用ロードヘッダーや柔らかい土に対応するツインヘッダー(シールドマシン)などを使い分けて慎重に地下大空間の掘削を進めているからです。
だから、この世界遺産地区のまったく目に見えない地下大空間では、現在とても巨大なプロジェクトが慎重に遂行されているのです。私はこの新シルケジ駅が完成したら、もう一度イスタンブールを訪れたいと、今思っています。
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