天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

トルコ旅行3日目見学の遺跡エフェソス人は女神アルテミス豊穣信仰で街の図書館直ぐ向かい側に娼婦宿を残す

2011-09-16 21:43:44 | 日記
今日の日記は、トルコ旅行第3日目8月15日(月)に観光した、古代ギリシア都市国家エフェソスの歴史遺跡のことです。
先週の9月10日(土)TBSで放映した番組『日立 世界ふしぎ発見!:エーゲ海から母なる大地へ 追跡!女神誕生の謎』の中で、エフェソス博物館に展示されている女神アルテミスを紹介していました。添付した写真は、現地で購入(10TL)した遺跡ガイドブック(B4サイズのカラー版64P)に掲載されているエフェソスのアルテミス神です。
今回の私達ツアー客は、エフェソス遺跡(入場見学)とアルテミス神殿跡(遠方の車中より見る)を観光しましたが、時間の都合でこのエフェソス博物館は入場出来ませんでした。だから、このアルテミス神を紹介したTBSテレビ番組を、私は札幌の宿泊ホテルで見て、とても残念な思いを持ちました。
何故なら、古代ギリシア都市国家・エフェソスにとって、この女神はとても大切な存在(守護神)であり、この地を訪れたら必ず見なくてはいけない遺物だからです。豊作と多産を象徴した豊穣の女神を強く信奉した当時のエフェソス人は、街の中心部にある図書館の直ぐ向かい側に娼婦宿を残しています。
現地トルコ人ガイドの説明では、その建物入り口の床板に足型(約24cm程度)があり、その床石に自分の足を乗せ、その足サイズより大きい男性のみがこの娼婦宿に入れて、それより小さいサイズの男(少年か?)は、残念ながら向かいの図書館に入って勉強を強いられたそうでです。
日本的に言えば、男の年齢を調べる”踏絵”みたいだと、私はこの時ふと思いました。でも、次の彼の意外な追加説明を聞き、私は思わず微笑んでしまいました。彼は『でも、この図書館と売春宿は地下通路でつながっており、足サイズで失格した少年たちでも、売春宿に通うことが出来たのです。』と、とても真面目な顔で話したからです。
大自然に強く生きていかなければならない古代エフェソス人には、現代人の性倫理はまったく通用しないのです。この添付した女神アルテミスの写真の腰から足にかけて彫られている動物たちは、すべて三匹ずつ整然と並んでいます。それは、女神アルテミスが、処女・妻・母を兼ねている為と、ガイドブックはとても興味深く解説しています。
詩人ホメロスは、女神アルテミスを”野生動物の女神”とも呼んでいます。また、アルテミスの祭りを語ったカリマコスは、その詩の中で”誰もが待ち遠しいアルテミスの踊りは1か月続き、芝居や踊り、物売りなど多くの人々がこの祭りに参加するため諸国の隅々からエフェソスへと押し寄せた”と、女神アルテミスを大いに讃えています。
当時から、踊りを生業した女性が多くいて、勿論「最古の女性の職業」を生業した女性も国家治世者から何も迫害を受けず、古代都市国家エフェソスの街を活性化させていた歴史的事実に、私はとても感動しました。
だから、自然な人間の営みを硬直した倫理感で強く規制する現代の日本社会に、私はもっと柔軟な対応を取ってもいいのでは?と、私は今強く思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする