天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

ドイツ人監督Wペーターゼンは映画『トロイ』でヘレン演じたドイツ女優Dクルーガー金髪を栗色に染めるべき

2011-09-03 21:25:40 | 日記
今日の日記は、トルコ航空機内(帰り便)で鑑賞した映画『トロイ』(2004年製作 ウォルフガング・ペーターゼン監督 ブラッド・ピット主演)のことです。尚、私は6月11日付日記『映画「トロイ」ラテン民族神話であるアキレスを金髪B・ピットが演じたのは監督のスクリーンテスト軽視表れ』で、この映画を紹介していますので、その投稿の続編補足です。
この日記で私は『ラテン系民族の神話の登場人物である「アキレス」を長い金髪のブラッド・ピットが、「ヘレン」をとても美しい金髪のダイアン・クルーガーが演じているのに、私はとても強い違和感を抱いています。これでは、古代ローマ帝国のゲルマン民族の王子・王女に見えてしまいます。』と書きました。その思いを今回再鑑賞して、強く抱きました。
ヘレンは、ギリシヤ神話に登場する絶世の美女です。ギリシアの神々の三人女神(ジュノー、アシーナ、ビーナス)で”最も美しい女神”の争いが起こり、羊飼いの少年パリス(トロイ王プライアムの子であるが、国に災いをもたらすとの予言で母に捨て子にされた)に判断させます。ジュノーは自分を美しいと判断したら、権威と富を与えようと言い、アシーナは名誉と功績を授けようと誘い、ビーナスは、少年が最も慕う女性を与えようと説きます。そして、パリスはビーナスを選びます。
ビーナスは喜び、すぐにギリシヤ本土に行くことを勧めます。こうして、パリスはスパルタ王メネレウスの食客になり、后ヘレンを一目見て恋い慕うようになります。同時にビーナスは約束通りにヘレンに情欲の火を灯します。二人はたちまち激しい恋に陥り、パリスはヘレンをトロイに連れ帰ってしまいます。
こうして、トロイとスパルタの間に絶世の美女ヘレンを巡る戦いが始まったのです。この前半の神話部分は、この映画『トロイ』では登場しませんが、スパルタ王メネレウス王后ヘレンは、ギリシヤ人系のラテン民族の女性だと考えられます。
映画『トロイ』で絶世の美女ヘレンを演じたダイアン・クルーガーは、1976年ドイツ・ヒルデスハイムで生まれたドイツ人の女優です。添付した写真は、映画でのとても美しいダイアン・クルーガーです。
この写真を見れば、ダイアン・クルーガーは出生地と同じ国籍のドイツ人らしいゲンマン民族系王女を、私は想像してしまいます。だから、6月11日付日記でも私は言及したのです。
1955年に製作されたアメリカ映画『トロイのヘレン』(ロバート・ワイズ監督)でヘレンを演じたのは、1934年イタリア領リビア(当時)のトリポリで生まれたイタリア人女優ロッサナ・ポデスタでした。アメリカ人のロバート・ワイズ監督は、ヘレンの民族性を考慮して、このラテン系女優をヘレンにキャスティングしたのでしょう。
一方のドイツ人であるウォルフガング・ペーターゼン監督は、その民族性をまったく考慮もせず、同じドイツ人女優であるダイアン・クルーガーを選んでしまいました。
私は、ダイアン・クルーガーの美貌は絶世の美女ヘレンにとても相応しいと思います。しかし、美しく長い金髪の彼女を映画で見せられば、その彼女の国籍は隠せなくなります。だから、ダイアン・クルーガーのその美しく長い金髪を、ラテン系女性に多い栗色に映画では染めて欲しかったです。
コメント
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