天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

『トロイ』ヘレンに扮したドイツ女優D・クルーガーはベルリン舞台『アンノウン』でボスニア不法移民を熱演

2011-09-02 22:07:59 | 日記
今日の日記は、トルコ航空機内で鑑賞した映画『アンノウン』(2011年5月7日公開 ジャウム・コレット=セラ監督 リーアム・ニーソン ダイアン・クルーガー主演)のことです。
この映画は、機内サービスの新作メニューでは原題”Unknown”と表示されていましたが、この映画の日本語題も同じ『アンノウン』であり、その画像は主演のリーアム・ニーソンが映っていたので、私が事前に知っていた映画だと判り、この作品を機内4番目鑑賞映画として選びました。
この映画の日本公開時の当初題名は『身元不明』だったそうですが、東日本大震災が3月11日に発生した為被災者に配慮して、その題名を配給会社が英語通りの『アンノウン』に変更したそうです。
この映画は、学会に出席する為に訪れたドイツ・ベルリンで、交通事故に遭遇して一部記憶喪失になった植物学者(リーアム・ニーソン)が、自分に成り代った者やそのバック組織に完全と対峙し、自分ははたして何者なのか?を、交通事故から彼を救ったボスニアからの不法移民の女性タクシードライバー(ダイアン・クルーガー)や、旧東ドイツの秘密警察員(ブルーノ・ガンツ)の助けを受けて、身元調査しその組織と断固として闘う男の姿を描いたサスペンス・アクションです。
添付した写真は、その紹介した三人です。左からリーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ブルーノ・ガンツです。
私は、この映画を冒頭観始めたら、記憶喪失した主人公が自分の過去の経歴を調べるプロットは、ふと最近読んだ小説の東野圭吾著『ダイイング・アイ』(2007年・光文社刊)に、とても似通っていると強く感じました。その思いは最後まで続きました。
東野圭吾著の小説『ダイイング・アイ』で感じた”主人公はまったくの善人ではなく、悪の部分も見せた人間であった”の最終結末に、私はとても不快感を抱いたものでした。
この映画も、私は同じ思いをしました。サスペンス映画の完全なネタばれになるので、詳しくは記述できませんが、この映画の”最後のハッピーエンド”に、私はまったく納得できません。
この不完全なプロットがあり、あまり好ましくない印象の映画でしたが、私には名優ブルーノ・ガンツと映画『トロイ』で絶世の美女ヘレンに扮しとても素敵だったダイアン・クルーガーに再び出会えたことは、とても幸せな時間でした。そして、ドイツ人のダイアン・クルーガーは、母国ドイツを舞台した映画でも、ボスニアからの不法移民で生活の為タクシードライバーになる女性に扮して、アクションまでこなし大いに熱演していました。ただ美しい女優だけでなく汚れ役も引き受けるとても役者根性のある女性であると、私は女優ダイアン・クルーガーに深く感心しました。
だから、帰りの便では、機内サービスの旧作メニューに紹介されていた映画『トロイ』を、私は何も迷い無く選びました。
コメント
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