天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

現地ツアートルコ人ガイドは世界遺産トロイ観光時間を削り次の目的地・外国人客のみ御用達の土産品店に急行

2011-09-14 21:05:39 | 日記
今日の日記は、トルコ旅行の第2日目(8月14日・日)に訪れた観光地・世界遺産トロイ遺跡のことです。添付した写真は、その遺跡入場券です。
トロイ遺跡は、19世紀後半にドイツ人実業家のハインリッヒ・シュリーマンによって発掘されたギリシア神話に登場する伝説の古代都市・トロイの城砦史跡です。その頃の発掘技術はまだ未熟であり、シュリーマン自身の発掘意図も純粋な学術的探求ではなかったので、現在残っているこの遺跡はまったく無残な姿になっていました。
また、発掘の際見つかった高価な埋蔵品は、当時のオスマントルコ政府の許可を得ず、シュリーマンがドイツ本国に持ち帰ってしまいました。とても悲しく残念な行動です。
だから、石垣や一部土台、集会所跡地が一部残っているだけのとても寂しい世界遺産でした。でも、ユネスコが文化的に優れた遺跡の世界遺産に認定したのは、その遺跡がその類まれなる”歴史の証人”だからと、私は強く思っています。
そして、訪問者はその遺跡に実際に立って、過去の歴史で人類が起した出来事を夢想することで、人類の叡智を深く知ることができるのです。私も、何もない廃墟になったトロイに立って、自己の夢想に深く浸りたかったです。
でも、この観光地の見学時間は、現地旅行代理店から派遣されたトルコ人男性ガイドが差配しているので、観光時間にまったく余裕がなかったです。
私は映画『トロイ』ダイアン・クルーガーが扮したヘレンが夫パリスと凱旋したであろう大通りの石畳に、もっと長く佇んで居たかったです。塩野七生氏は、自著『人びとのかたち』で「私が地中海文明に憧れることになる端緒は、映画『トロイのヘレン』を観たから」と告白しています。だから、私は、もっとトロイの夢想世界に触れていたかったです。
そして、トルコ人男性ガイドの強制的な差配で、このトロイでは遺跡の外にある土産品店にも立ち寄らず、次の目的地の観光地ではないオリーブ産地・エデルミットのオリーブ石鹸直売店(注:現地人はまったく利用せず、外国人観光客のみの御用達店)に向けて出発・急行したのです。
この御用達店で売られている石鹸(2個で30TL:約1,350円)は、私が思っている価格よりもとても割り高だったので、私は何の商品も買わなかったです。帰国してからネット通販でその商品を調べてみたら、日本で購入してもその値段は約1,200円前後でした。
いつも、海外旅行で私が体験することですが、お土産品や雑貨・欲しい特産品は現地人が利用する普通のお店で購入した方がとても安いとの”鉄則”を再び痛感しました。
トルコ人男性ガイドを派遣している旅行代理店は、このお店からマージンを得ているから、現地ガイドはトロイ遺跡の観光はそっちのけで、利益が還元される指定のお土産品店に多くの時間を配分するのです。
今回の旅行には、去年末の南イタリア・シシリア旅行(観光地ガイドは、観光地をよく知っているベテランツアー添乗員が行った)には一切なかった指定の土産品店が、とても多く含まれていました。だから、観光に要する貴重な時間をその店立ち寄りで、無駄に浪費してしまい、私にはとても残念なツアー計画でした。
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