天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

嬉しくも、映画評論家土屋好生氏は『NINE ナイン』の評論でソフィア・ローレンを要となる女優と賞賛

2010-03-19 23:14:25 | 日記
今日の日記は、本日の読売新聞夕刊『オールザットシネマ』での、今日から公開された映画『NINE ナイン』(ロブ・マーシャル監督 ダニエル・デイ=ルイス主演 ソフィア・ローレン共演)に関する映画評論家・土屋好生氏の評論コラム記事です。以下に、その映画紹介文を掲載します。
『音楽よしダンスよし衣装よし。そしてなにより俳優陣の魅力全開で実に壮観!久しぶりに躍動感たっぷりのライブ感覚に浸れた。
もとはといえばブロードウェイのヒットミュージカル。しかもその原作はフェリーニの傑作「81/2」だけに、創作に行き詰まった映画監督(ダニエル・デイ・ルイス=写真中央)の自画像が克明に描かれる。苦悩と混乱、そして復活。その中心軸にあるのは女性に対する夢と幻想と現実のせめぎ合いである。
手を替え品を替え登場する、監督を囲む女性たち。献身的な妻(マリオン・コティヤール)に奔放な愛人(ペネロペ・クルス)、心のよりどころの主演女優(ニコール・キッドマン)に取材記者(ケイト・ハドソン)。さらに助言を惜しまない母親(ソフィア・ローレン)に理解ある衣装デザイナー(ジュディ・デンチ)、9歳の監督の記憶に残る娼婦(ファーギー)。
監督の人生を凝縮したようなこの群像劇を支える女優たちに、ここぞとばかり見せ場を用意するのも振付家出身のロブ・マーシャル監督ならでは。今が旬の女優から大ベテランまで次から次へと歌い、踊り、怒り、悲しみ、励ますのだから役者冥利に尽きるというもの。その要となるのはデイ・ルイスとローレンだ。
題名のいわれは「81/2」に半歩(音楽とダンス)を加えた内容と重要な役割を担う9歳の少年にあるという。その真偽はともかくブロードウェイに通じた監督だけに、最後まで華麗にして荘重な舞台を見せてくれる。』
この土屋好生氏の評論を読んで、私はますます明日の映画鑑賞が楽しみになりました。土屋さんも、この豪華な共演女性陣の中で、その「要」の女優として、ソフィア・ローレンを第一にあげてくれました。主演のデイ・ルイスもローレンを「最高だね」と賞賛しています。ソフィア・ローレンが大好きな私には、これらはとても嬉しいコメントです。
そして、私がローレンの後継者と強く信じている劇場演技者女性に、劇場で再会もできない今の私には、この映画鑑賞だけが、誰にも干渉されず唯一自己の衷心の思いを、彼女に直接届けられる肉体を超越した霊魂交流の場でもあります。
さらに、明日、その彼女の51年後の姿を彷彿させるとても美しい女優ソフィア・ローレンを劇場舞台で鑑賞できる喜びに、私はこの世界の美を司る女神にとても感謝しています。
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