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小さな島々が大きな領土紛争を巻き起こす

2012-02-11 | ラジオ
東シナ海にある小さな島々が日本と中国の間での領土問題において、ますます大きな意味を持ち始めている。
東シナ海での両国の衝突は、ほとんどが地質調査やボーリング調査などの活動に関わるものだ。
今日、日本は東シナ海におけるガス田で、中国が独自に開発を始めたことに付いて公式の抗議を表明している。

NHKが最近放送した映像によると、東シナ海にあるカシガス田を上空から撮影した結果、プラットフォームから火が出ているのが見えている。
それは中国が本格的な開発だけではなく、すでに天然ガスの採掘を始めている可能性があることを示している。
これより先、日本は30以上の無人島に日本名を与えることを発表していたが、そのうちいくつかの島々については、中国も領有権を主張している。
日本は少しでも自らの排他的経済水域を中国側へと拡大しようとしている。両国の間の国境は今に至るまで最終決定を見ていないが、ロシア科学アカデミー極東研究所のキスタノフ専門家は、経済的利害に加えて、軍事的な利害も関わっていると指摘している。
「日本は中国の海軍力が伸びていることや、その活動範囲が太平洋にまで活発化していることを懸念している。そのため、現在係争中の島々は日本にとって、中国の拡大を防ぐための砦とすることが必要なのだ。
それは中国の太平洋への出口を防ぐことになり、日本の防衛能力を強化することになる。それらの小さい島々をめぐる戦いは、まさに中国と日本との経済的、軍事的戦略的利害が交錯しているからなのだ」
キスタノフ専門家は、このようにコメントしている。

2008年、日本と中国は、東シナ海でのガス田開発を共同で行うことに関する合意に調印した。しかし2010年9月に、尖閣諸島をめぐる問題が発生し、両国の関係はかなり冷却化し、共同開発の話も凍結された。
専門家であるパヴリャテンコ氏は、この問題が二国間では収まらなくなる可能性について指摘している。
「日本はアメリカの対中国戦略を支援するため、アジア太平洋諸国との軍事協力を活発化させている。一方で、中国の領土問題に対する姿勢は、完全に二国間でのものだ。最近の出来事の結果として、この問題がより高い次元、地域全体の問題となることも有り得る」
専門家は、このようにコメントしている。

小さな島々ををまめぐる(なんだこりゃ)領土紛争が、日本と中国との関係を悪化させるだけはでなく、アジア太平洋地域全体での軍拡競争を巻き起こす恐れがあることは、最近の状況から明らかだ。2010年、平和国家・日本の軍事予算は、アメリカ、中国に続いて第3番目となっている。

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この男性アナウンサーは鼻濁音が苦手なようですね

2月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル