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日米関係の刺

2012-02-25 | ラジオ
日本の野田首相は今月(2月)26日、沖縄県を訪問し沖縄の仲井真県知事と会談する予定。首相は普天間基地に関して、8日にアメリカと合意した内容について説明する見込みだ。
普天間基地の行く末は、日米関係の、いわゆる病的刺となった。

ロシア科学アカデミー・極東研究所・日本研究センターのキスタノフ所長は、日本とアメリカは8日、普天間問題を進展させるために2006年の合意に修正を加えた共同声明を発表したと指摘し、次のように語っている。
「新たな計画によるとアメリカは合意で規定されている、8000人のアメリカ兵士のうち、4700人のみをグアムへ移転させ、その他の兵士はオーストラリア、フィリピン、ハワイなどアジア太平洋地域の別の地域へ移転させて、基地を構える予定だ。
これはアジア太平洋地域における、アメリカ軍のより効果的な配分を見込んだアメリカの新戦略に完全に合致している。戦略の目的は増強する中国の軍事力を押さえ込むことだ。ですがこの新プランでは、普天間基地の名護市以外への移設に関しては規定されていない」
所長は、このように話している。

野田首相の沖縄訪問によって、沖縄県民の不満や激しい感情が沈められることは恐らくないだろう。
日本の政治家たちはこの問題を解決しようと試みているが、常にアメリカの厳格な立場に出くわしている。アメリカはアジア太平洋における、アメリカの軍事的プレゼンスの拠点となっている、沖縄の基地を維持し続ける意向だ。  
普天間基地の移設は予定されている野田首相のアメリカ訪問で、重要なテーマの一つになるとみられている。
野田首相は、この問題を解決することができるだろうか。それとも普天間基地は今後も日米関係の、いわゆる不快な刺として残るのだろうか。

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草思社

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