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放射線量に安全な数値はあるか(1)

2011-08-27 | ラジオ
人間にとって個人的な生活や健康よりも重要なものは何かと問われれば、多くの人々は自分達の子供の生活、そして健康と答えるのではないだろうか。
それはロシアでも日本でも、世界どこでも同じだろう。
先日、日本の複数のマスコミが伝えたところでは、福島第1原子力発電所事故の後、発電所地区周辺に住む子供のほぼ45%の甲状腺から、放射性ヨウ素による放射線が発見された。検出された。

これは事故の2週間後の3月下旬、15歳以下の1149人の子供たちを対象に実施された検査結果によるものだ。 
国の対策本部の要請を受けて、この検査を行った広島大学の田代教授は、13日に開かれた日本小児科学会で報告に立ち、次のように述べている。
「甲状腺への被爆量は100ミリシーベルト以上に達した場合、健康に影響が出ると言われているが、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被爆量は、36ミリシーベルトを越えておらず、恐らく子供達の健康に何らかの否定的な影響を与える事はない(???)。微量なので将来、甲状腺がんが増えるとは考えにくい(語尾は情けないくらい曖昧な発声)」
教授は、このように述べている。

この報告は日本国内で大きな怒りを呼び起こし、子供達が浴びても安全だとする許容量の上限を、年20ミリシーベルトに引き上げる決定にも不満が示された。 その事は今年の3月に福島原発事故への対応に当たるため、内閣官房参与に任命された原子力の専門家である、東京大学大学院の小佐古教授が辞任した理由となっている。
記者会見で教授は、自分が辞任した理由は子供が浴びてよいとする放射線量を、年20ミリシーベルトに引き上げた政府の決定に、自分は絶対に賛成できないからだ。と語り、もしそうした数値を認めたならば、自分の学者としての人生は、完全に死んでしまう、とまで述べた。

見えない恐怖 放射線内部被曝
クリエーター情報なし
旬報社

(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れず
放射線量に安全な数値はあるか(2)へ続く

8月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル