1010 Radio

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中国人民元の対ドルレート(2)

2011-08-22 | ラジオ
中国は国債市場でかなり冷静な行動をとることで、これと引き換えにバイデン副大統領の訪中において、アメリカ市場における自国の商業的関心の保証を取り付けようとしていることは明白だ。
李副首相は先日声明を表し、現在、外国投資家にも中国国内で発行の有価証券を、人民元で購入することが許可されたことを明らかにした。

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これに付いてロスビズネスコンサルティング社のニコラエフ社長は、人民元の魅力を高めるため、そしていわゆるソフトカレンシー・流動性の少ない通貨の仲間入りを果たすために、これは大きなジャンプとなるものの、人民元が国際化する事態が明日にでも到来する訳ではないとして次のように語っている。
「人民元をソフトカレンシーへと高める構想は、中期的どころか長期的なもので恐らく10年、いやひょっとすると、ま5年は掛かるだろう。
それよりも早く人民元が準備通貨となることはないと思う。とはいえ、その可能性を排除することもできない。
と言うのもドルの、そしてユーロの問題があまりにも急速に拡大している様子を目の当たりにしているからだ。これに伴って人民元も準備通貨へと、ステータスを高めるチャンスを手にするかも知れない」
社長は、このように発言している。

バイデン副大統領は今回の訪問でドルの信頼性を保証しようと試みた。そのついでに人民元のレートを引き上げる必要性に付いても、言及することを忘れていなかった。
自信たっぷりではあるものの、自国経済の脆弱性も認識している中国の指導者たちは、この問題に付いて一番の貿易相手国であり、債務国であるアメリカとは如何なる衝突も避けたいと願っていることは明白だ。

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