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朝鮮半島の核問題解決のために求められる協議の再開

2006-12-03 | ラジオ
IAEAのエルバラダイ事務局長は、朝鮮半島の核問題を話し合いにより早期
に解決することを求めている。エルバラダイ事務局長はウィーンで開かれた
IAEAの理事会の中で、このような見解を明らかにしている。
この問題をめぐってロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。

IAEAの指導部は先日、北朝鮮の核開発問題をめぐって協議する6カ国協議に
関して、これを再開する合意が得られたことを歓迎しているばかりでなく、北朝
鮮の核開発が、平和的な性格を持つものとなるよう、国際的な保障を与えるた
めIAEAとしても協力の意思があることを明らかにし。
よく知られているようにIAEAが、北朝鮮の核開発への査察を再開することは、
この問題を解決する上で、必要不可欠な要素となっている。
そしてロシアは他の協議参加国と同じく、IAEAが北朝鮮への査察を完全な形
で再開し、長年に亘って中断されていた査察団の派遣を行って、北朝鮮領内
で活動を実施することを望んでいる。

北朝鮮が爆発を伴う核実験を実施したという事実は、10年間に亘って存在して
いた、国際的な核実験凍結をモラトリアムに反するものだ。
そしてこの出来事は国際的に深刻な脅威を与えているばかりでなく、核実験を
禁止する為、より効果的なシステム作りが必要不可欠であることを物語ってい
る。そして核不拡散体制に付いても、これを刷新する必要があると考えられる。
というのも現行の核拡散防止条約は、今から数十年前に成立したもので、多く
の国々が自国の領内でウランを濃縮できるだけの力を身に付けているという現
在の状況までは想定していないからだ。
もしもこうした状態が続いていくのあれば、国際社会は核兵器の拡散を防止す
る体制を維持できない危険性がある。

ロシアも核拡散防止条約の内容を、より厳密なものにするか或いは新たな合意
を達成するべきと考えている。
しかし一方で、このためには長い時間が必要とされることだろう。現段階で朝鮮
半島の核問題を解決する為には、交渉プロセスの参加者らが意見の食い違いを
克服し善意と柔軟性を発揮して、6カ国協議の早期再開を実現するよう力を尽くす
ことが求められている。

「北朝鮮核実験」に続くもの―核拡散は止まらない

第三書館

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