1010 Radio

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イラクの分割を準備するアメリカ

2006-10-30 | ラジオ
イラクは連邦(?)に向けた、最初の措置の数々を取った。イラクが下した決
定と、その裏に何があるのかに付いて、ロシアの声の評論委員は次のよ
うなコメントをしている。
イラクの議会は連邦地域設立に関する法案を承認した。それに従ってイラ
ク憲法には然るべき修正が加えられる。連邦地域作りのプロセスそのもの
は、今から1年半後それを目処に、つまり2008年に始まる。この条件はイラ
クの様々な政治ブロックや、宗派の間の緊張のレベルを下げるために、法
案作成作業が始まるまだ前に、予めつくられていたものである。
公式的にはこの改革は、イラクの国家機関によって実行される訳だが、そ
の裏にはアメリカの存在があり、アメリカの同意無しに改革を進めていくこ
となど恐らく不可能だと思われる。

アメリカも、そしてイラクの一部の政治家達もイラクの連邦化をイスラム教シ
ーア派とスンニ派の間の、激しい対立を克服し流血の事態に歯止めをかけ
る手段として期待している。
アメリカ政府にとって、連邦化という措置はアメリカ国内において極めて不
人気で、巨額の出費と人的な損失が求められる、イラクでの戦争から脱出
できる可能性のあるものと言える。

連邦制という措置が成功するかどうかに付いては、ロシアの専門家もそれ
ぞれ意見を持っているが、これに関連してロシアの政治学者ドラゴンスキ
ィ氏は、私どもの質問に次のように答えてくれた。
「イラクにおいてイスラム教シーア派とスンニ派間の対立を、抑えることが
出来たのは、あの独裁者サダム・フセインの体制だけだった。しかしフセ
イン大統領が打倒され、あらゆるものが表面に噴出してしまった」ドラゴン
スキィ氏はこのように指摘している。
その上、融和和解の代わりに連邦化するということには危険が伴う。連邦
制を支持する人々は融和を期待しているのだろうが、イラクの分裂・分割
それを促す可能性がある。

アメリカと結んでいる一連の同盟国のなかでは、イラクでこれまで取られて
きた措置に対する疑いの念が広がってきている。例えばイギリス陸軍参謀
司令官参謀総長は、新聞ディリーメールのインタビューの中で、イギリス軍
部隊のイラク駐留は、イラクの安全を悪化させていると指摘し、我々は招か
れざる客である。我々はただ2003年の軍事作戦監視の際に扉を破ってイラ
クに入った訳だ。住民から敵視されている条件の中で、イギリス軍が今後も
居続けることは、単に意味の無いばかりはでなく危険である。何故ならそれ
は世界の他の地域における、イギリスの利益への脅威を生み出すからだ。
イギリス陸軍司令官参謀総長はこのように述べている。

(?)はノイズで聴き取れず

依頼人はサダム・フセイン

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10月15日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望


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