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1010 Radio

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北朝鮮の核開発問題に関して開かれた露米外相会談

2006-10-26 | ラジオ
ラブロフ外相とアメリカのライス国務長官が、北朝鮮の核開発問題をめ
ぐって話し合いを実施した。
ロシア外務省の発表によると、この露米外相会談では北朝鮮が実施し
た核実験に関して、国連安全保障理事会が採択した決議を、具体的に
どのような形で実現していくかが主なテーマとなっている。
この問題に関連してロシアの声の評論委員は、次のようなコメントをして
いる。
今回モスクワを訪問したライス国務長官は、それまでに韓国、日本、中
国を歴訪している。複数の通信社が報じているところによるとライス国務
長官は、日本および韓国の外相と会談を行ったなかで、朝鮮半島の核
問題を解決するために、協力を進めていくことを確認し、北朝鮮に対して
は、この問題に付いて話し合う6カ国協議に復帰するよう改めて呼びかけ
た。
ロシア、中国、アメリカ、日本、南北朝鮮の6カ国からなるこの協議は、参
加国の立場の食い違いから、長期に渡って中断したままとなっている。
またライス国務長官は中国を訪問したなかで、北朝鮮の核実験に付いて
発言し、世界の平和とりわけ東アジアの平和と安全を脅かす深刻な挑発
行為であると発言した。
一方ロシアも常に大量破壊兵器の拡散に反対する立場を取り続けている。
ラブロフ外相はライス国務長官との会談の中で、北朝鮮の核開発問題を
交渉によって解決することを目指している。6カ国協議の再開に全力を尽く
すというロシアの立場を歓迎した。
さらにラブロフ外相は、ロシアは北朝鮮が自制心を発揮し、過激な行動を
とらないよう、北朝鮮政府に対して働きかけており、中国も我々と同じ立場
をとっていると述べている。

ロシアと中国は一貫して、朝鮮半島の非核地帯化と大量破壊兵器の拡散
防止体制の保持を求めている。さらに露中両国はアメリカと北朝鮮が核開
発問題を解決し、北朝鮮に安定を保証するために、建設的な話し合いを実
施するよう望んでいる。

ところでどの様な国であっても、自らの安全に付いて配慮していく必要があ
ることは認めなければならないだろう。そして評論委員の考えではアメリカ
が北朝鮮を、ならず者国家として非難し、北朝鮮に対する軽水炉建設の義
務を果たさず、さらに北朝鮮をロシアや中国、イラン、一連のアラブ諸国と同
じく、自らの核攻撃の目標になりうると表明して、その安全に脅威を与えて
きたということになっている。

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10月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル