1010 Radio

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横須賀基地で放射性物質が検出されたことに関連して

2006-10-16 | ラジオ
アメリカ海軍の専門家達は、日本の横須賀米軍基地周辺の海水から微量
の放射能物質が検出された問題と、アメリカの原子力潜水艦「ホノルル」の
寄航との間には関連性が無いとの見方を示している。これは駐日本のアメ
リカ軍海軍司令部が表わした声明に記されている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
今回この様な声明が出されたのには理由がある。というのも数日前、日本
の文部科学省が、横須賀にあるアメリカ軍基地周辺の入り江で、コバルト
60等の放射性物質のレベルが、上昇したとの報告を行ったためである。
ちなみに文部科学省はこの報告の中で、この放射性物質の濃度は水中の
動植物や人間の健康に、害を及ぼすレベルのものではないと指摘している。
一方アメリカ軍は、アメリカ海軍の専門家が調査を行った結果。原子力潜
水艦「ホノルル」から放射性物質は検出されておらず、意図的な放射性物
質の漏洩も、事故による放射性物質漏れも確認されなかったと伝えている。

アメリカ海軍図鑑―U.S.Navy21

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しかし何故アメリカはこのような声明を表す必要があったのだろうか。もし放
射性物質の漏れが無かったのであれば、何を正当化する必要があるのだろ
うか。
こうした場合に思い出されるのが「火の無いところに煙たたず」と言う表現だ。
もちろんアメリカの空母や潜水動力に原子力を用いた艦艇や、核ミサイルを
搭載した艦船からは、いかなる放射線の漏洩も在り得ない状態に保たれて
いるのが理想だ。しかし残念ながらここ最近、こうした事件が数十件も続発し
ている。
またアメリカのマスコミは、米軍兵士が放射能を浴びた、あるいは放射線症に
かかったという事件に紙面をさいている。
一方日本の毎日新聞は最近、沖縄にある嘉手納基地には5種類の劣化ウラ
ン弾が、およそ40万個保管されているとの報道をした。毎日新聞によるとアメ
リカは、およそ300万の劣化ウラン弾を、韓国に展開する三つの米軍基地にも
保管しているとされている。

劣化ウラン弾は核兵器や核燃料を製造するために、天然ウランを濃縮する過程
で出来る副産物で、天然ウランよりもウラン235の含有率が低いものだ。
アメリカ軍はこの貫通力を高めることを目的に、通常のロケット弾や銃弾に劣化
ウランを混ぜている。
イラク戦争やコソボ、ボスニアへの軍事介入の際に、アメリカ軍が劣化ウラン弾
を用いたことはよく知られている。
この劣化ウラン弾の使用後、地域での軍事行動に参加した多くの軍人達は、劣
化ウラン弾の被爆により深刻な病気に苦しみ、また数百人の兵士達が癌や白
血病に冒された。
尚、日本が第二次世界大戦で敗戦し、アメリカが沖縄を統治下に置いて以来、地
元政府や地元住民たちは、在日アメリカ軍の撤退を主張している。

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10月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル