スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるvs仕事に貴賎無しvs野菜イタメ弁当飯大

2018年01月13日 | 自分的エッセー

今年に入って探していた仕事が見つかったというより、とにかく仕事についたと言う事ですが、同じ市内で、クリニング屋さんが使う、ハンガーを製造している会社なのです。
当然その会社はアットホームな雰囲気満載で、まず此処で働く僕の気持ちが朗らかになるのがいいのだ。
朝は8時からだけどもう7時半には、あのギターリストのチャーに似た工場長と、トラックからリフトから製造機の修理、営業から配送、えべっさんのお詣りまでなんでも出来る、見るからに良い人な部長さんと、将来を渇望されてる安田大サーカスのヒロちゃん似の若手のにいちゃんがもう出社しているのです。
寒い朝の中チャリで20分を漕いで来た僕を待ってるのは、暖かいコーヒーでも、朝のミーティングでもないのです。
重さ25kのダンボールを倉庫に入れる事が朝一の仕事ときたもんですから、思い出す寒い朝の朝練の様に身体に熱が起こり、薄っすらと汗もかき、完全に心身共に目覚めるのです。
チャーに似ている工場長が僕の機械に材料を入れて、調整してスタートのボタンを押す。
25kほどのダンボール30個を作るのには1日かかる量を僕の仕事としてくれる。
作った製品を倉庫や、トラックに運ぶのにもこの身体を使うときたもんだから、鈍った身体は悲鳴をあげるが、決して無理な感じでもないのが味噌と言うか、彼らにはこれくらいは普通より以下の量なんだと、笑いながら言っているのです。
こんな感じで3日がたちました。
バイト君の僕の事も詮索しないし、ましてや薄髪にチョンマゲについても触れてくれもしませんし、もし聞かれたら、パターンC位まで用意してる僕ですが、そんな事はこの人達にとっては、沢山の変人や個性の強い人を見てきた経験からどうでもいい事なんでしょう!
でも、一つだけ僕を見せるシーンが立ち上がるのです。
それはお昼の弁当屋に注文をする時なんです。
ヒロ似のにいちゃんがメニューを11時頃に持ってきて、「何にしますか?」と尋ねてくれます。
身体を使う仕事、力がいる仕事は腹が猛烈に減ることを遥か昔のことの様に思い出しながら、
野菜炒め弁当!をお願いするのです。
「飯は大で?」と尋ねてくれるので、その勢いで「大で!」と返事をすると、50円アップです!と軽い返事が返ってくるから、「いいですよ!」と僕もかっての豪快野郎の気分になってくるから、さらに腹が減ると言う事になるのです。
伝票だらけの小さな部屋の椅子だけに座って、弁当を手に持って大盛り飯野菜炒めを喰らうのだが、その昼飯は、午後から力だけを湧き起こす為の飯として胃袋の中に消えていくし、確かにそれが力になる事は間違いない様な気がするのです。
もっと言えば、食堂の無いオフィスに文句を言う皆の衆よ、この状況を知って欲しいとも思うのです。テーブルが無いから弁当なんだと言う事を!
その次の日も、次の日も僕は「野菜炒め飯大〜〜」をお願いしてるのです。
機械から離れて弁当の注文を聞いてくれるにいちゃんに少しでも余計な手間(今日の日変わりは何?とか唐揚げに焼肉ミックスなど)がかからない様に、メモもしてない彼の可憐さに敬意を込めて、「野菜炒め弁当飯大〜〜でお願いします!」と言うのだ。
それが僕にできる、後からやってきたルールも知らない男の礼儀であると思うからなのだ!
テレビでみるオススメランチにはほどほどに遠い此処での弁当は、力だけを起こす為にあるし、それがなんかカッコいいんよねーと、Aマイナーコードで歌にしてみたいのだが!
仕事に貴賎無し!ただ軍手が増えて身体に力が起こる!ってー〜ーーーか!?



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