とにかく生きてみる。深夜バイトも週6勤というハードなシフトに体が悲鳴を上げ始めている。
先週は風邪を引き(ひき始め)喉と鼻水と疲れとで、まったく思考がなかった。見るもの、聞くものにもまったく無関心無感動の状態になり、ただただ、その日のシフトにとにかく入るが為のコンデション作りというか、体調管理をしている状況だった。
今、私小説風のワンアウト、ツーアウトを喰らった男達の生き様を小説にする企画を進めている。
主人公は私でもあり、それに影や、ふくらみを持たしたある男を想像している。ここのモチーフが、なかなかかたまらない。(すでに編集会議10回を超えている。)
それでも、何人かのバブル以降ずーと世の中の底に生きている方との取材や交流を続けて、
みなさんにもそれぞれの人生があり、決して「ドラマですね・・」では落とせない事柄もしばしばあることに感嘆している。
ここ最近はまったく旅行とかに行っていない。かれこれもう3年ちかくなる。
最後に行ったのは、ある業界の組合旅行のお供での韓国ソウル板門店見学ツアーだった。
本当に金のない時期であった。断ることもできなく、当日までになんとかお金ができるだろうという甘い考えで、連れってもらうことにしたのだが、やっぱりお金がなく3500円くらいの所持金で行ったのだ。常識で言えば行くほうが「馬鹿」であるが、宿泊と食事つきのため本当の小遣いだけでいいのでなんとかなる・・との思いだった。周りの方もまさか私の所持金が3500円であるとは思ってもいなかったようである。ソウルに到着して、送迎のバスのなかで、ウオンとの両替がいいレートで出来るということで、全員が両替をし始めた。
「とにかく30000円だけ・・にしとこ」とか、「カードがるから飲み物とか簡単な買い物だけやから」と
10000円だけ替える人のなか、「北村さんどうしますか・・?」と尋ねられる。
両替できる金もない・・・ましてやこれを替えると今度は帰国してからの日本での交通費に困る。
「私はいいです・・」と元気なく答えていた。また近況の私の状況を知っている方も「ひょとして文無し・・・・」と聞きたそうでしたが、そこは大人ですからそのまま流してくれた。
3泊の文無しを自分からバラして・・・なんとか最小限の借りで済みましましたが、「いい大人が・・」という声をまともに聞いた自分がなさけなくて・・・・情けなくて、ただ笑っているしかしかたがなくいました。・その後は何のお誘いもかかるはずもありません。
それから3年・・・・気持ち的には、厳しいこともありますが、落ち着いた生活が出来ています。
同じようにワンアウト、ツーアウトを喰らった人間が、この世間でどう生きていくかを知りたいし、書いて見たいと思うのです。必ず出版までにはこぎつけたいと思います。
私はかって「霊気」「レイキ」の教室を大阪で開講しました。
いけいけ時代の最後のプロジェクトでした。私もレイキヒーラーのデグリー3を取得して、また部下にはティチャーの講習を受講させ、レイキを広めよう<レイキで儲けように傾倒して、結局失敗に終わりましたが・・・そもそもこのヒーリングスピリチャル物に、お金儲けのネタがあること自体がおかしなことなのだといまさら思います。
その頃はただスピリチャル的要素への関心がつよく、レイキを習えれば、不思議なことが見える、もっと言えば願望がすぐにでも実現できるのでは・・などと浅はかにも思っていました。見返りたっぷりの思いが入ったレイキ教室運営は、自分が落ちていくのと平行してすぼんで行きました。それからというものレイキを人前で言うことも、することもしなくなりましたが、そこには大きな気付きが隠されていたのです。
深夜バイトは11時40分に出かけます。片道1時間あまりを自転車にまたがりただ、ただ漕ぎます。
それが・・・・しんどいのでついつい家を出る前には登校拒否の児童のように胸が苦しく、息が出来なくなることがあります。それは3日に一度くらいの割合でおこります。
まさしくストレスと呼べる代物です。これがストレスか?と思いながら、かって、学校に行くのもいやな、会社に行くのも嫌な方達を、まるで弱いもの、負け犬のように思っていた私がいました。・・・
そしてストレスなんか・考え方次第や、性格の問題や・・などとほざいていましたが、この歳になり私にもストレスが起こることにびっくりするや・・いまさらその緩和方法を持っていないことに戸惑っていました。
そこにレイキが当てはまりました。いつもより10分早めに用意して、照明を暗くして、静かにマントラを唱え邪気をはらい、両手を胸にあて何も考えないでじっとしています。胸の圧迫がゆっくりと取れていくのが判りますし、呼吸が楽になります。「あぁ・・楽になる・・は」と一人語を発します。
それでいいのです。それでありがたいのです。大きな変化や、奇跡などは興るとは思っていません。ただちょっとでも楽に出かけられたらいいのです。それで本当に助かるのです。
呼吸も落ち着いて自転車を漕ぎます。快調までいかないまでも、普通に深夜バイトに向かえることが有難いのです。
レイキで、一発当てたろう!!と思ったアノ頃。それは間違い?と誰にも言われないまま(言われたとしてもやっていただろう)そして絶対な成功の武器を持った人間のように振舞ったあのころから考えると、今、大きな気付きを得られた気がします。そんなことでも苦しむ方がいる>そして体がきしみはじめる>動くのがつらい>何処にも出たくない・・・の繰り返しをして、だんだんと孤独になっていく人の気持ちと体のバランスとの関係を・・・医学の専門ではないし、裏づけも、データーもないのですが、理解できる気がします。それは「つらいこと」です。
レイキを施すことにより、じゅわぁと泡が消えるように体にまとわりつく重い、硬い、ものが解けるのが判ります。そしてその瞬間に気づく・・・「健康が一番や!!」と。
昔なら、困っていたときなら、この命10年カットしてもいいから1000万の仕事にありつきたいと願ったこともあるし、金持ちの病気持ちなんかも、金があるからいいやんけ・・・苦しいのは明日の支払いやで・・・なんやったら変ったろうか!的な発言もしたし、恩顧ってもいたのでした。
しかし・・ようやく健康が一番・・ありがたいことであることに気づかしてもらいました。
これを気付くまで3年かかりましたわ・・・・・・・と自分にあきれる。
人間のからだもチューニングが必要であり、それに適しているのが自分の中ではレイキなんでしょう。
今日も、深夜バイトに出かける。休み明けである。最高のチューニングを施して深夜出かけることにしよう。