スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるvs最も憂鬱なこの時間

2011年10月22日 | 自分的な生きるエッセー

 とにかく生きてみる。このブログの連載小説が、自分が思っていた以上に読んでいただいていることにびっくりしている。しかしその反面、才能がもともと無い所に、深夜バイトで疲れてまったく続きが書けないでいる。ストーリは出来ているのだが、頭が立ち上がってこない。その結果、笑いにならないのである。そして今・・憂鬱な時間を過ごしている。
あと3時間もすれば、自転車を漕いで深夜バイトに向かう。結構きつい雨が降っているのが、さらに気分を落ち込ませる。カッパを着て、靴にビニール袋を巻いて、深夜の雨の中を突っ走るのだが、もう元気がないのだ・・そして日曜日は、残業があり零時から昼の14時まで作業をする。
お金になるから・・それは耐えられるのだが、そういつまでの良い子ちゃんに納まっていられない、もともと私の中にある、悪い子ちゃんがむくむくと芽が出てくる。
しかし悪い子ちゃんと言ってもまあぁ・・可愛いものだと思うのだが?
旅に行きたい。知らない街を歩いてみたい。
友達に逢って、鉄板焼屋でビールを飲みながらショウムナイ話をしたい。
女性を横に乗せて、近場の街に出かけてみたい。
出来れば、そのままホテルに入りたい。
その女性が、やらしく積極的に咥えて舐めまくってほしい。
仕事関係でない、仲間内のパーティに行きたい。
「最近どうしてる・・」なんて聞かれたら・・「とにかく生きてる・・」とさらりと言ってみたい。
親戚の集まりで、ぼろくそに言われながらも血につながりを感じてみたい。
子供達と飯を食いに行きたい。昔のように焼肉とすし屋をはしごして、腹一杯食わしてやりたい。
近所の寄り合いに出て、真面目に生活している人と、缶ビールとおかきで話がしたい。

おおぉ・・・したいことが一杯ある。
しかし迷惑を掛けた他人に返さないといけない物がある。
我慢だろう。ただ返せる日までひたすら我慢だろう。
それにもまして・・金がない日々が続く。電車に乗ることもためらいがちになる。
コツコツしかお金を呼ぶことが出来ない。何か腹も立たなくなった。諦めた・・のか?
この深夜バイトから抜けて、スカーンと気持ちのいい時がくるのか・・

益す益す外の雨が強くなった。もうカッパを着る気力はない。
腹も減らない。ただ喉が渇くだけである。足の指にたこが出来たのは、この夏くらいからで、何回か削っていくうちに、更に肉が盛あがり、指と指の間がピット引っ付いた。その影響で、靴の中で他の指が圧迫されて痛くなった。いづれこの指もたこが出来、さらに肉が盛り上がるのだろう。

一人言が頻繁にでる。「●●●したい・・」という欲望を丸だしに言う。
隣にたまたま他人が居ていることもある。ひょとしたら寝言でも言っているのかもしれない。
休みの日が楽しみにならない。それが終わるとまた6日連続勤務があることを脳味噌が知っているからなのか、休みの日がただ寝ているだけに終わっているからなのか・・ワクワクしない。

間もなく・出勤の目覚ましがなる。やっぱり雨はやんでいない・・・
やっぱりカッパを着るのだ。何のために・・
雨に濡れないために・・
何故雨に濡れたらいけないのか?
仕事が出来ないから・
仕事が出来きないことは何故いけないのか?
お金が入ってこないから・・明日からたちまち食えなくなるから、それはそのまま死へと繋がるから。 
それでも・・深夜同じようにカッパを着て仕事をしている人が居ることをで、勇気がもらえる。
その人達も、必死で自転車を漕いでいく姿を見て勇気が湧いているとしたら、それはそれで私は嬉しい。でもこのモチベーションだけでは今日は立ちあがれない。
明日はいいことがある・・という確信はない。明日は15時位に帰ってきて、何か食って、寝たら直ぐに深夜バイトというパターンがある。
明後日なら、なんかあるかも知れないと思うことにしようか?
何があると聞かれたら・・具体的には判らない。
判らないということが今は非常に意味がある。
判らないから・・面白いのだ。

雨が強く降る深夜、自転車を漕ぐ、カッパ姿の男。
憂鬱を雨が流してくれる。











コメント
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