とにかく生きてみる。完全に週6勤のシフトに組み込まれた。尊敬する働く主婦達(僕的には夜間キャビンアテンダント)と呼び、ジェットスターの毎日の深夜のゴールドコースト便にフライトしているようなイメージをしている。なので、一人での乗務員がかけるといけないので・・・・・せっせと深夜、自転車をこぎながらエアーポートという野菜の冷蔵庫に向かっている。
先日に、深夜のチャリ不審者検問にあった。橋の袂で、3人の警官に止められた。
「なんか・・ふらふあして自転車をこいでいるようですが・・お酒でも飲んでるんですか?」と職質された。
「酒・・・」
「そんなもん飲んでるか・・」とちょっときつい口調で答える。
「これから仕事や・・」と仕事という単語を強調しながら答えた。とにかく自転車の盗難を検車して、無事盗難登録と私の名前が一致して無罪放免となった。
それにしても・・私はそんなにふらついて自転車を漕いでいたのか?と自問した。
それは・・疲れのせいも多少あるが、深夜自転車をこぎながらの考えごとが原因であった。
最近のJポップは、その前からだったのだが、震災以降、「人々への応援歌」的な楽曲が多くなった気がする。ゆずも、アユも、森山直太郎も、AKBもスマップも嵐も、平原綾香にいたってはそのメッセージしんどいは・・と思うくらい音楽界はメッセージ的応援ソングが花盛りである。
自転車で走っていると、アスファルトに咲く花なんか結構多く咲いているもんだ。
桜の樹の下を通って、「どんなに苦しい時も、君は笑っているから・頑張れるきがしたよ・・」て言うけどそんな簡単には頑張れるモチベーションなんかあがってきませんし・・・・
ゆずの「誰にも見せない泪があった・・人知れ流した泪があった・・」 俺も泣きたいけど・・泣かれへんのや、この年になったら・・とかを自転車を漕ぎながら考えていたのだ。
人生の応援歌もあっちも、こっちもで連発されたら、生まれつきの反逆児、天邪鬼の私は、「もうえいいわ・・綺麗なことばっかり、そんなにスッキリと歌が心に染み渡るかいな・・」と、このボケを一言いれて突っ込む。
「生きていく答えは、そうOh自分を許していくこと、過去を振り返るより未来に会いに行こう・・」と平原さんは応援してくださっているのだが、自分を許したら私なんかあしたから何処へ飛んでいってしまうか判らなくなりますやん・・・とまた一人突っ込む。自分を許そう!!そうしよう、よーし、もう深夜バイトはやんぺにしましょうか?と考えると自転車を漕ぐのもふらつき気味になるのだろう。
それにしても・・人はこの勇気百倍のうわべの美しい言葉に弱いのか?
やっぱち誰かに背中をさすってもらい、軽く推してもらいたいのかなーなどと考えてみる。
私は、長渕のRUNの賽銭箱に100円玉投げたらつりせん出てくる人生がいいと・・が非常に心にしみる。頑張れや愛や、勇気や、明日や夢や、泪や汗には心が動いてこないのだが、10円の賽銭を入れようとして、100円しかなく、神様ここは「お願いごとを多くいいますので・・100円無理していれますからと言うて、おつりくれませんやろか!あと90円あればなんとか牛丼が食べれますのや・・」と悲痛な叫びをこらえて我慢して100円を入れる人の気持ちにしびれる。
そして・・・・極めがこれに続くのである。
金 カネ カネとカネを追いかけたら
一夜にして幸せがすりぬけた
追いかけてばかりいるうちに
頭もはげてきた・・し
ちんぽもたたなくなったし、
周りに人もいなくなった・・・
真実、真実真実だけが頭を垂れる。
厳しい・・・・けどこれが世の中なんだぜ・・ワイルドだろ!
とにかく熱い、耳障りのいい言葉だけでは前には進めないのがこの世の中なんだぜ!
真実の愛はどこからやってくるのかと歌ったhitomiさん。偽者なんかに興味ないは、本物だけをみつけた!!!と、のたまうのだが、いいか、偽者でもその場では愛も通うし、本物ばっかり追い求めたら、時間とカネがついていきませんのや・・・我慢して偽者でも平然と生きていける、ド厚かましさがいるのだぜ・・・ワイルドだろ!
でも、わかっている。言いたいことは、ようようわかっているのやけど、この世の中は、その偽善とどう手を打っていくかなんやと思う。・・・そしてそのことに後悔をし、自分を責め、情けないと思いながらも、また立って歩くし、飯も食うし、くそも、、オナニーも悪人のような善人顔でしているのだ。それが生きるということなんだろう。清濁あわせ呑む。、これが健全ということなんだ.
新しく整備された街並は、それはそれで綺麗な心を生むが、その傍らの路地で、お客を引くパンパンや、段ボールに屈する男がいてる風景こそが私には人間的な社会の健全があるような気がするのだ。
私はこの齢になり、Jポップスの応援ソング屋のメッセージは届かない。
昨日おごってもらった一杯の酒や、励ましを言葉に載せず、無言で私の肩を軽く殴る仕草で別れるツレにグーっト熱い感謝が湧き起こってくるのだ。
すまんかった!!
ありがとうしかいえないけど・・・
もう少し生きてみるは・・・・決してめっちゃ幸せではないけれども・・と何回も何回も呟くのだ。
こんなことを自転車を漕ぎながら考えている私は・
多分酒に酔ったようにフラフラとしていたのかもしれません。