スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるVS誰に歌わそうか?このメッセージを!

2013年07月12日 | 自分的エッセー

とにかく生きてみる!奇跡はおきていない!!されどあの頃にくらべると大分ましになって来ている。やっぱりあれは完全な、「ストレス」であった。ワンアウトツーアウトと食らった男の、深夜バイトは、紛れもなくストレスを私に教えてくれた。学校や会社に行きたくないという、奴をみて「なんと軟弱な・・・・・」と思いあがっていた自分に、この年になって訪れた、行きたくない病、行こうとすれば、胸が締め付けられるように苦しくなる・・・この辛さを判ったことだけでも、深夜の懲役、2年6ヶ月が甲斐もあったということである。さてそんなことで、今も梅田まで、自転車で通っているのである。
自転車で通うメリットとバイクや電車で通うメリットを考えたら、幾分自転車のほうに歩があるから、そうしているのだが、やっぱり深夜の仕事終わりの帰り道は、物思いに耽る自転車通勤となる。 

梅田から帰る幹線には、沢山の24時間営業の牛丼やがある。
深夜、ソノ店等を自転車を漕ぎながら覗くと、若い男の子や、中年の男性や、ここは微妙であるが、そう派手でもない大人しそうな女の子が、カウンターに座って食べている。
私はその光景を見るのが、そんなに嫌いではない。ソノ光景を見ると、後ろにいって「がんばれよ・・・」「負けるなよ・・」と背中を押してやりたくなる。その彼らのバックボーンについては全く判らないまま言ているのだが、 今食べてるそれはうまいのか?一人で何を考えてて食べているのだ?
友達いてるのか?みんなでワイワイとした食事は、何時やった・・・・などなどと考える。
そしてソノ光景を私の右脳にダウロードして、しばらく漕いでると、それが一遍の歌詞となってでてくる。

深夜の牛丼や 一人で食べる君の背中がさみしそう
何があるか、話も聞けないけど、君が正直者であるのはわかるさ
自分にエネルギーを入れる、不確かな明日も生きていこうと
決めているからこそ背中はつぶれていないよ
横にいって、励ますことなど出来ない間の他人だけど、
この前の信号の色が赤から青に変わる、ささいなラッキーを君にあげよう

こんな歌である。さてこれを誰に歌ってもらおうか?
スピッツ、ファンモン、氷川きよし・・・・それともアルバイトしてくれてる 、もうすぐメジャーデビューかなという石田くんのロイヤルコンフォーとかなと思いながら自転車を漕ぐ。

そしてまたまた、若いカップル、それも案外真面目そうな雰囲気のカップルが、微妙な距離感で、立ち話をしている。どうもその素振りから、別れ話のように感じる。その光景を途中のコンビニの駐車場の端で見かけた。あれが私の娘だったら。別れ話をしている女の子が、私の娘だったら・・・・と思った瞬間に歌詞が右脳に顕われた。

さっき見てしまったのだよ 
偶然にお前が背中を震わしながら、あいつをまっすぐ見ているのを
別れ話し・・ なんだろう。パパはお前を泣かす奴は許さないけど、二人の思い出には入れないから、遠くで見ていたよ。
綺麗に生んであげられなかった、もっと 出来る子に育ててあげられなかった、
でも、ピンと伸ばした背筋と、そろえた足で、涙する君は可愛い
話が終わったら、涙がつきたら君は、一人で帰るのだろう
そのときはパパは後ろから君を追い抜いて
「おう・・・」とだけ声をかけよう、後ろに乗せて走ろう
何も聞かないけど!しっかり抱きつくくらいスピードをだそう!!

この歌詞は、ゆず!?ちゃうか?ミスチルもちょっとちがうかも。
パパの気持ちだから年齢的にも、さだのまさし君かな?ちょっと路線がちがうぞ
世良君か、鈴木雅之くらいかなとも思うが、ちょと以外性のところで堺マチャアキ!!
いやいや、これは長いことあっていないが、 京都のリーマンシンガーソングライターの稲妻屋キビーに歌ってもらおう。かれも同じ年頃の娘を持っているし、この切ないパパの気持ちはわかるはずである!そうしよう。

 そして深夜帰宅する。数日前に知人からもらったお洒落な、バスエッセンスが、何故か冷蔵庫に冷やしてある。もうボケが始まっているお袋が、いつも猫を先頭におきてくる。

晴れているのに、「雨ふっている ・・」と聞く
食べているのに、必ず「ご飯は?」と言ってくれる
冷蔵庫には味噌とラップしたかまぼこがあるだけで・・
お洒落な包みと思っら、昨日もらったバスエッセンスが冷えている
いつまで、俺の名前を覚えておいてくれるのか
いつまで、母でいてくれるのか
痩せていくからだが歩きづらいのか
チラシの裏にかいた、「おかずあるから、明日はぜったいに買ったらあかん」という文字
おかん・・すまんと言うしかない 

この歌詞は、意外と近藤正彦かな?つるのもいいかも!でもやっぱりこの感じは、こうせつで決まりでは・・・

そんなこんなで深夜自転車通勤は、妄想を膨らまし、「あっというまに」1時間がたつ。
リアルに生きられない男です。