朝6時に入港した船は午後10:00に出航する。
けっこう朝から今日は沢山仕事をしたもんだ。
あと数分で船の艫綱を外して、僕はこの橋を渡って戻る。
二船が夜に岸壁に停泊している珍しいロケーションの中を、橋を渡る僕は目をキラキラさせた少年になるはずだったが、戻る僕は、逆に疲れた親父になってしまったのです。
「小料理屋に行きたい!」とすこぶる思う。
その店の名前は「七夕子」と書いて「バタコ」と呼ぶのがいい。
「女将はレズビアン!」と言う噂があればもっと良い!
そして少年のように微笑んでーー
見果てぬ夢がある限りーー
Do what you wanna do again—
(やりたいようにやりなさい)
て、レズの女将が、酔いが回り始めた僕に囁く様に聞かせてくれたら尚良い。
そしてイルカに乗ってる夢を見たとしたら、もう良いの良いのー良い良い良いだ。
それでも少年の心がだんだん減ってきているのが悲しい‼️