スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるvsバテて見えるものはvs売れない演歌歌手の様なアイス

2018年07月18日 | 自分的エッセー
「売れない演歌歌手の様なアイス」は僕が食べる!

先週の超猛暑日、フェリー乗り場での仕事で一日中炎天下にさらされた帰りに、深夜スーパーでその晩の食料と一緒にアイスを籠に入れた。
多分その時の閃きは、昼間の酷暑の中、エアコンの部屋でシャワーを浴びてからのシロクマと妄想を浮かべながら仕事をしていたのだろうと思える。

それから5日が過ぎたが、僕の家の冷凍庫には、弱小芸能事務所に所属する演歌歌手の様に、売れない原因が努力も、コネも、アイデアも、勿論、実力も中途半端である事がわかりすぎるくらい、寂しく可憐んに冷凍庫の中にアイスが一個だけ出番と言うチャンスを待っている。
多分5日前の晩には、一人飯を食った後は横になったまま眠ってしまったのだろう。
そして今日このシロクマを発見したのだ。
相変わらず売れていないのは当然で、僕しかいない家には誰もがそれを食べる人はいないのだから。
冷凍庫の隅でフタを曇らせスタンバイするシロクマアイスの前で僕は一瞬躊躇をするというか、開けたドアーをもう一度閉めて、少し息を整えてからもう一度ドアーを開けてみる。
5日前のあの酷暑に挑んでいた強気の僕と違う、もう一人の僕がシロクマを眺めている。
そして手に取る気持ちも起こらない事に愕然ととする。
5日前の僕とは違う僕がいるのだ。
僕の夏は終わったのか、それとも夏と言う楽しいワクワクがイメージできないのか、そもそも夏を楽しむのには、最低でも二人以上がいる事が厳しいゲップとなって現れたのか?わからないが、シロクマアイスに触れる事も出来ないのだ。
わいわい言いながら食べるのが夏のアイスと冬の鍋なんだろう。
60近いオッサンが夜に家で一人で食べるアイスには、もっと強く生きようと言うエナジーは無いのだ。
でも、冷凍庫でメジャーデビューを待つ演歌歌手の様なシロクマアイスに約束するよ。
この夏中には、最高の楽曲を提供するからその時は、キャンペーンをしよう。
そして「ちゃんと食べてる?なんか送ろうか?」と言う娘からのメールに、「今シロクマ食べてる!」
「笑い🤣」と答えよう!

世の中、少しバテないと見えないものがあるのだ。それは案外素敵なものなのだと思う!


とにかく生きてみるvs中高年のバイトvs自分の不得手を知る

2018年07月09日 | 自分的エッセー
とにかく生きてみる的中高年のバイトについての中学生でもわかる事が、60歳を前に解った。
4月から始めた南港フェリーターミナルでの乗船サービスの仕事はここまでは続いている。
雨の中でもカッパを着て車やトラックを誘導したり、徒歩での乗船のお手伝いをしたりする事も僕には日常の中に取りこめているのは私的には合ってるのだと思う。
毎朝起きた瞬間から仕事の事を考えると、身体が硬直する様な感じではこの歳であろうが、若い奴であろうが続く訳わないと思う。

そんな私であるが、フェリーターミナルの仕事が午後からの為、朝からでも仕事が出来るのではと思い、インディードでさくさくと見つけたのが、とあるスーパーの惣菜部門の寿司の調理盛り付けだった。つくりこんだ職務経歴書が効いたのか、なんと!採用との運びになったのが、5月の始めでした。

得手とか不得手と言う言葉などこの歳までまともに口に出した事のない私は、「まぁ、何とかなるわ!」的なノリで出勤するのです〜〜
先ず、その衛生管理の徹底ぶりに戸惑う始末で、何んでも外からのものダンボール、ドア、文房具などなどを触った後は、必ずアルコール消毒をしないといけないルールとか、あの顔全体を覆う帽子とマスクから耳が出ていると、直ぐに指摘が入る始末で、そして最も私を憂鬱にしたのが、毎月提出の検便だった。便を人に検査される恥ずかしさに耐えられないし、便を上手い事小量だけ掬う事が僕には無理なんです〜〜
その時、僕の身体構造は、多少のばい菌との共生のよって成り立っているし3秒ルールの申し子で今では10秒ルール適用も辞さない私には、いくら客商売ゆえにここまでの無菌体質であっても、この清潔すぎる環境に私の精神は悲鳴をあげ始めた。
それに増して寿司のネタを乗せるのが下手!
ばってらや穴子の押し寿しを6等分に切り分ける作業なんかは、悲しいくらい不均等になる。
「こんなん自分だったら買います?」とベテランさんに怒られるが、私しはこんな寿しがあれば、オモロイやんけ!と思って買ってしまうかもと喉元まで出かける。
海鮮チラシ寿司てなもんになると、私のつくったものがチラシの中のチラシと言う商品があればと思うくらいの自信を持って、容器の中は海鮮チラシ放題になってしまう。
とにかく僕には向いていないと言う事は理解した。
ベテランさんの叱咤激励も諦めに変わって行くのがわかった。
何でもトライするは美しく強い言葉だが、時とし素直に受け止める言葉では無いと思う。
中高年のバイトは、しっかり自分の出来る事を自分で知ってから拘るべきであると痛感した。
余りにも寿し調理セクションの効率が悪いと言う店長からの指摘を下を向きなが聞いていた私は、その日に離職届けを出したのです〜〜
いすゞのトラック運転に続き寿しの調理!
「解って来たぞ、私の不得手なものが!」
「その歳でそれを言うかとのご指摘もあろう?」と言う事は甘んじて受ける覚悟はある。

要するに私は不器用なんだ!と今確信させていただいた。これだけでも成熟したのだではと思う!