スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるvsこの国で生きるvsカレーうどん鍋

2019年01月18日 | 自分的エッセー
「とにかく生きてみる」はやっぱりこの国で生きるのだ!
港の仕事はとにかく寒い!
海風は気持ちがいい時もいっぱいあるが、ちょっと荒れると、ずーと寒風が吹いているから、完全防寒で立ち向かうしかない!
そら北国や極寒の地の事を言えば、僕のこの「寒い」もアマチュア以下にしかならないのも十分わかるのだが、とにかく僕の身体は寒いを苦に感じているのだ。
そうなれば、着込みとは別に暖かいものを食べると言うソルーションが要求される!
しかしだ、一人で日が変わる前に帰る僕には、暖かい食べ物と言えば、湯を入れるか、チンするかしか無いのが現状なのだ。
そこでだ、前置きが長いのはHであると勘弁していただいて、先日友人の俳優のT 君に教えて貰ったお店に行った。
うどん屋である。
屋号はロッキー!
得意技は鍋焼きうどんなんだ!
カレー鍋焼きうどんと勿論の白飯を注文する。
グツグツした小鍋にカレーうどんの匂いとオーラが漂っている。
蓋を開けた瞬間、僕はこの国で生まれ、この国の言葉を喋り、この国の文化に馴染んできた事に感謝して、首を下げた。
美味い!そして熱い!それ以上に嬉しい!
親から貰った反猫舌に感謝しながら、ズルズルと言わせる。
勿論白飯には漬けもんが、取り放題乗せ放題なのも、ナイス大宮通りーー
そしてトッピングに甘あげとスジ肉を入ても検挙されず憲兵も秘密警察のいないこの国に感謝だ!
そら、世界の色々な所にコネがあり、明日からでもピーっと外国に住み、現地の言葉で会話するグローバル人にとっては、もっと美味い、熱たまるものはあるだろうが、今の僕はそんな見果てぬ夢を見る気もないのだ。
これがいいのです。いいのはこれなのです〜〜
ジワっと汗が出てきて、鼻が出てきて、もう一膳白飯をお代わりするか?思案するのが、この国でしか生きられない男のカレー鍋うどんに対するデッセンシーなのだ!
ロッキーという屋号が赤ちょうちんに書かれているのが、僕には異国に見えるのは無理な話しでもないと思う!

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とにかく生きてみるvs絶対に生きてみる猫vs港の屈強な男達

2019年01月15日 | 自分的エッセー

昨年の暮れに一匹の猫が、北九州門司からフェリーに乗って密航して来た事からこの物語は始まる。
我々の仕事は、地上側で荷役やお客様の上下船の安全を完了させる事だけなんですが、その日は船側の乗組員が、貨物甲板の端で挟まってる猫を発見したのです〜〜
それを陸上にいる我々に無線から連絡が入り、トレェラーを転がす屈強な男達が、その猫の救出にフェリーの中に飛んでいったのでした。
それから数分後、アメリカ映画のラストシーンの様に
猫を抱いた作業服の男がアルマゲドンの様にサウンドもマジ聴こえるかの様にスローモーションで船から降りて来るごとくでした。
しかし、作業途中の為一旦その猫を道端にダンボール箱に入れて置きました。
何人かが集まり、「衰弱酷い」とか、「もうあかんで!」とかを、剥きにならないけど、無関心でも無い大人態度で見つめていました。
そして誰かが水を汲んできて、誰かが自分の弁当の鯖を解してそのダンボールの中に置いてあげました。両目がふさがれて、尻尾が折れて、毛がバシバシの瀕死の猫が水と食べ物に口をつけたのを見た、屈強で髪の毛を後ろで束ねた侍みたいなドライバーと、スキンヘッドの作業員が、「こいつ生きよるかもしれん?⁉️」と言って、その猫を作業員詰所に連れて行きました。

そこでも、多くの屈強な港の男達がその猫を覗きながら、「あかんで!」「無理かも?」とかと話しをしていました。良い意味でも悪い意味でも、この猫はこの作業場の人気者?になりました。
また機会があればこの後をレポートします。
因みにこの写真は、その後医者にも行き、手術も受け、元気に猫らしい素ぶりをする様になった猫です。
誰か引き取ってくれへんかぁなぁ?とここ数日屈強な港の男達は頭をひねっています。

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