とにかく生きてみる。前回のブログの親父の画像が、生々しいので、早く次の更新をと考えていたのですが、なかなか世の中で、私の心をつかむものや、脳裏にシャッターを切ってダウンロードするようなものが見つからず、書きそびれていたのですが、どうしても更新しなければ、ずーと親父のピンリボの写真を見ないといけないので、今日は、書かなければいけない状態からの更新になってしまった。
このブログのタイトル的にも、昨今、僕の中にインプットされる言葉は、癒し系、モチベーションアップ系、人生それでも感謝系・・・・・とかが多いのである。それはそれで本当に、この年になって気づかされることばっかしで、今頃気がついても、アフターカーニバルというとこで、と思っても、人生死ぬまで勉強と言われればそれまでで、ありがたいことなんだけど？思うが！
やっぱりそれが私が死ぬときの、寄せ書きの真ん中に書く言葉としての候補に、それらの言葉が、 挙ってこないのである。やっぱしロッケンローラーとしての生き方を伝えておかなければと言う思いがある訳で、何がいいかなと考えながら、今日も自転車を漕いでいると・・・・・頭の中に今日の反省的な言葉と、明日の変われない生活の、ため息交じりの言葉が溶解した。そのとき、ふと「あぁあ・・・家帰って、屁こいで寝たろ・・」と一人言が、くちから出たのだ。
「屁こいで寝る」・・「屁こいで寝る」「屁こいで寝る」・・・
その瞬間から急に肩の力がぬけて、呼吸が穏やかになり始めたのだ。自分に沁みる言葉というものがあるなら、これかも知れないと思うほど穏やかになっていく。国道の車の音も、緩やかな風のように感じる自分がいるのだ。
そもそも「屁こいで寝る」ということはどんな時に使うワードであるのか？
友達に誘われた合コンで、会費を払って、さんざん盛り上げて、結局何もなかった時に、「これからカラオケでも行こうか？」て言われた際に、「今日はやめとくは・・・家帰って、屁こいで寝るは・・」的に使うのではないか？それは決してハイテンションでなく、ちょいガクと落ち込んでいるものの、明日、立ち上がれないほどのダメージも被っていないけど、ちょっと一人にさせて的な、心もちの時に使うのではないだろうかと思う。
これは、現代に生きる、男の再生の儀式の言葉である。
屁こいで飯喰うはでは違うし、屁こいでＣＤ聞くはでもない。屁をこいだら寝なければならないのだ。それ以外に、明日に再生を約束して期する行動はないと思うのだ。
屁をこいで寝る・・といことは明日は必ず目覚めるという自分自身への暗黙の言い聞かせなのである。突き詰めれば、毎日、毎日、ささやかに生きてみるということなのである。
だからこの「屁こいで寝る」は、一人称以外には使い道がないのだ。
「君は屁をこいで寝る・・」「彼女は屁をこいで寝る」「国民は屁をこいで寝る」では、ただただ、身体的におきる事柄を言っているのであり、その深い人間的振動が伝わらないのである。
そしてこの言葉の霊性とも言えるところは、この言葉を聴いた人間は、それが甘美で弱気であるけれど、何か羨ましく聞こえるような気持ちになるのである。
あいつ今晩、屁こいで寝るという・・言葉というのは、今晩女と一発やるねん位の震度を与えるのである。 聞いた本人はちょとそわそわして、なかなか寝付けないのだ。
だが、そこには救いもある。「俺も、屁こいて寝たろ」 と連鎖さしてしまえばいい話である。
また深夜の恋人同士のメールやラインのやり取りで、最後のフレーズに、「ではでは、屁をこいで寝るとします・・」と入ってきたら、それを受けたほうはどれほど安心するか？あなた明日の目覚めは、間違いなくすっきりとしたものになるであろう・・という安心感を受けることが出来る。そこに愛という身内意識も芽生るのである。
一緒に住んでいる場合なども、「さぁ屁こいで寝るは・・・」という言葉は、親しき中にも礼儀ありの、まだソノ上をいく霊性的なマントラになる。「私は今晩も穏やかであるよ！」「だから何も心配しないでゆっくりお休み・・」という予祝につながる。
そしてもうひとつ大事なことであるが、僕が、「屁をこいで寝る・・」と言出た時には、自分の体に張りがでるのである。屁をこくための細胞チームが、必死になって、哭く作業にはいるのだろう。その張りが体に好い緩い張りなのである。
最後に、結局、屁はコイても、コガなくてものいいのであるが、私は死に際して、子供たちに「しょうむな・・・屁をこいて眠るは」と言い残して、すーと死ぬつもり、かな？？
まとまらん話である。そろそろ午前２時だ。
「さぁ屁こいて寝よか・・」と最後に書いて終わる！
どうか・・・みなさんに祝福を！！
