スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるvsたっぷりとマネジャーにつかる

2013年04月01日 | 自分的エッセー

とにかく生きてみる。今年の1月までの深夜の中央市場での夜間飛行が明け、大阪梅田の新感覚のハワイアンスタイルのホットポットデァイナーのジェネラルマネージャーをしている。
どんな店であるか、また雰囲気はどうか?などはホームページを見ていただければ判るので、その説明はここでは割愛したい。
まず・・GMとしての私の仕事は、当然繁盛店にもっていくことである。繁盛店にもっていく為には多くのファクターがある。当然、味、値段、雰囲気、サービスなどなどがそうだ。
味や値段は当然スタート時点から何回も試作を重ね、他店や繁盛店を食べ歩き決定したことであるから、自信をもってそのコストパフォーマンスはあると言える。
それでは、その料理をその価格で提供するスタイルとその雰囲気つくりが次の問題である。
これは決して卓上の理論では答えはでない代物なのである。

雰囲気を創る、場の空気を整える。それは決しマニュアルやコンサルの方の講義やアドバイスでは造れないと考えている。挨拶の時の礼の角度は?また「ようこそ!!SHAVEICECAFE」というような慣用的に使うワードも設定していない。そんなものは必要ないとは、言わないがそれよりも大切なものがある。それはお客様を「祝福」する気持ちを持っているかが重要なのだ。「祝福」する気持ちに常に変身できるような心の持って行き方のマニュアルがあるならば、それを使うが、悲しいかなそんなマニュアルはどこを探してもない。
すべてのスタッフには「祝福」の気持ちを持つ。そして「祝福」のパスを送る。「祝福」のパスをもらったら、祝福のパスをすかさずアイコンタクトのできた人へ返す、渡す・・・・・ことを口をすっぱくして言っている。
祝福を送る・・これこそがこのShave ice cafeの基本行動スタイルである。
そうこうそんなことをいつも言っているから、あるスタッフから、「トニーさんは、クリスチャンですか?」と聞かれた。「うん・んクリスチャンデイオールと言うとこやな・・」と答えてみせるがまったく受けもせず、かぶせてクリスチャンオジャールまで言ったもんの、まったく理解されずの、そんな天主の牧師みたいなイメージをもたれている。まぁ・・幼稚園はキリスト教やったわな・・と話の落ちをつける。

レストランのマネージャはお客様との会話も一苦労という もんや・・ではない。
楽しいのである。一期一会この出会いは、緊張感がみなぎるようになるのでは?と創造していたのだが、やはり「こいつ何者や・・」からはいってこない(飛び込みの営業ではないので)
分、また料理という介在するツールがるので、非常に常識的なところで挨拶や、少しの会話ができるのだ。そしてお洒落な会話をかわし、受けた時の気持ちいいことてありゃしないのである。

ベージュのコート

4人連れで35歳からアラフォーの女性のかたがこられた。
みなさん春風のいたずらの日であったので、スプリングコートを着ておられた。
お席にも物を入れるストックがあるのだが、そのときはこちらのクロークに預かった。
食事も終わり、会計も済まされてお席をたつ気配がした。
クロークより4名さまのコートをひじに掛けながらお席まで持ってきた。
そのとき、4名の女性のコートが、皆ベージュのコートであることがわかった。
4名の女性のお客様の一人から

「みんな今日はベージュのコートやね・・・」 と言われた。
周りの3名も大カブリのベージュのコートのことで「ほんまや・・わ」と照れ笑いと開き直りと、どうでも良い感が漂った。

「皆さん、指にルビーのリングしてます?・・・・・・探されますよ!!」と 突っ込んだ。
周りの若いスタッフはポカンとしていた。
その4名の女性達は笑った。クスクス笑いから・・大きな笑いの渦になった。

そして二年の月日が流れ去り街でベージュのコートをみかけると、指にルビーのリングを探すのさ、あなたを失ってから・・・・

お洒落な会話やんけ・・・・・と一人つぶやく
それを聞いていた平成生まれのバイト君たち、冷たい目。
その冷たい目をみなが、私が口ずさんだ・・・・

「冷たい目に打たれて・・・街に彷徨ったの」と歌う。 シーンとなる。

まさしく54歳のマネージャーのクールな会話は、バイト君達にはつたわらない。 

 引退は近い!!


 

 



 

 

 

コメント
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