唐移す滝

九重町民劇場さんの公演の撮影へ行った。

関係者の方に挨拶をしたりしていると…
ものすごいヒゲ面の大柄な男がこっちにノッシノッシと近づいてくるではないか。

うわっ！
なんだこの人！

と思ったが、よくみるとそれはよく知るＹ氏。
どうやら役作りでヒゲを伸ばしたみたいんだよね。

なるほど。
それは大変ですなぁ。

でもヒゲが似合ってていいわ。
元々、どちらかというと野性的というかワイルド系というかそっち系の顔なんだけど、それがますます際立っている。
毎日、熊と戦ってます。
って感じの荒々しい雰囲気になっているんだよね。
昨日も猪肉食いました。
って感じになっているんだよね。
実にいいよ。

そして実に羨ましいよ。

ボクもそんなヒゲ生やしてみたいと常々思っているんだよなぁ。
でも似合わないんだよなぁ。

それが分かってるから伸ばさないんだよ。

Ｙ氏の場合はヒゲで豪傑になるからいい。
例えばイチローの無精髭も、元々精悍な顔立ちが更に際立ってくるからいい。

ボクの場合はこのノッペリ顔にいくらヒゲがあろうと、どうにもならないんだよな。
そしてなによりヒゲが伸びるの遅いし。
という事で密かにＹ氏のヒゲに憧れつつ、かといって触らせてもらうのもお互い気持ち悪いので、そんな態度は出さずにセッティングをしましたわ。

さて。
朝から行っていて、なんだかんだで夕方になった。
「ご飯を用意しているからあっちの部屋へどうぞ」
と言われたので、行ってみる。

お昼もお弁当いただいたのに申し訳ないですなぁ。

と思いながら行ってみると…

夜ご飯はカレー！

それも、お持ち帰り弁当のカレーとかではない。
その場でスタッフの方がでっかい鍋からカレーをよそってくれるという方式の手作りカレー！

素敵だ！
なんて素敵なご飯なんだ！
この為にこの大量なカレーを用意してくれたんだろう。
撮影に行っててお弁当はいただく事はあるけど、でもこんな事は滅多にないもんね。
実に嬉しい。

てな事を書いたら、「弁当じゃ不満なのか！」と、ここを見ている一部の撮影関係者に言われるかもしれない。
いやいや。
そうじゃないんですよ。
お弁当いただけるだけでありがたいんですよ。
感謝しているんですよ。

でもやっぱりその場で出来たものとは感動具合が違うよなぁ。

なんて事を行ったら「俺らの弁当に気持ちがこもってないと言うのか！」と言われてボクはアワアワなってしまうかもしれないが、仕方ない。
実に美味しくいただきましたよ。

舞台のほうも素晴らしい出来。
セットも手が込んでて凄かったなぁ。
撮影しながら楽しませてもらいましたよ。

引っ込み思案のためカレーのおかわりをもらえなかったのだけが心残りなので、もしまたこんな機会があった時のために強い男になっておこっと。

ずんだ

今日はテニスの日。

こないだ仙台へ行った時のお土産を持って行った。

けど…。
事前の連絡によると、今日はボク入れて４人だけ？
少ない。

もっと人が多い日に持って行こうかな。
でも生ものだから、今日中に渡しておかなくちゃいけないか。

ということで、持っていってみんなで食べる事にした。

仙台のお土産といえば、これに決まっっている。
ずんだ餅だ。
枝豆をすりつぶしてアンコと混ぜたような感じのがたっぷりついたお餅。

みんな喜ぶぞ～！

と持っていったんだけど…。

全く無反応の３人。

屋外でやるスポーツ中には、ずんだ餅は相応しくなかったかな？
全然嬉しそうじゃないよ。
おっかしいなぁ。
テニスに食べたら元気出たりしそうだけどなぁ。
確か、シャラポアとか錦織も休憩中にずんだ餅食べてなかったけ？
食べてないか。

まあでも食べなさいよ。
せっかく買ってきたんだから。

と言うが、Ｍ氏は「枝豆は嫌いだから食べられない」と言う。

おまけに「あんこも嫌いだから、ずんだ餅なんて絶対に無理」
とも言う。

お土産を買ってきて、ここまで一刀両断で拒絶される事はないだろう。

まあ食べられないのなら仕方ないか。
ここまで嫌われるとむしろ清々しい。
他の３人で始末しよう。

あ、違う。

他の３人で美味しくいただこう。

９個入りのずんだ餅。
となると、ボクを含めて１人３個か…。
普通の時なら別にいいけどさぁ。
テニスをしていて汗だくになって疲れている時のずんだ餅３個。
これはかなり厳しい戦いになりそうだぞ。

お土産で買ってきておいて自分が食べるのもどうかとは思うけど、そうでもしないと減らないから仕方ない。
ボクが食べなきゃ１人４個か５個になるんだもん。
恐らくそれで、最後の一個をどっちが食べるかでＨ氏とＳ氏が押し付け合い、揉めることになってしまうだろう。
誰だって少しでも食べたくないもんね。
テニスの最中に、ずんだ餅が原因で大喧嘩になるのはバカらし過ぎる。

という事で公平に分けられるように３人にした。
とりあえず一個食べてテニス。

キツイ。
４人しかいないからダブルスしたら、ずっと試合になっちゃうんだよね。
もっとゆっくり休みながらやろうよ。
と言うが、熱血テニスバカのＨ氏がそれを許さない。

そして口の中にずっと、ずんだの枝豆のカスがあるんだよね。
これがイヤだわぁ。

４人でダブルスだから、３試合したら組み合わせが一巡する。
一巡ごとにずんだを食べるという自分ルールを決め、口の中がカスでいっぱいのまま、終了時間まで打ちまくりましたよ。
倍疲れたな。

今度仙台に行っても、絶対にテニスへのお土産はずんだ以外にしておこっと。

仙台３日目

仙台に旅行へ来ていて今日が最終日。

念のため、来る時に渡した飛行機のチケットを持ってるか確認すると「あれいるん？もう捨てたで？」と言う母・美智子。
ウソだろ！？
行きと帰りの便の名前が書いているんだから往復用って分かるだろうが！
いや、そんなの見てないんだろうな。

幸い、捨てたのが伯父さんちだったので、ゴミ箱を漁って発見出来たから良かったけどね。
一人一人に手渡していたのが失敗だったな。
両親と旅行なんて滅多にないけど、もし次があれば全て管理しておいたほうが良さそうだ。

さて。
今日も朝から婆ちゃんが入居している施設へ。

途中、タバコを吸うために施設内を彷徨っていた父・康彦は、職員さんから「新規入居者ですね」と言われたらしい。
フラフラヨボヨボ歩いているからだよ。
情けない。

その付近では昨日も今日も、石ノ森章太郎電車を見た。
遠くから見ただけだから細かくは分からないけど、サイボーグ００９とか仮面ライダーとかロボコンのイラスト付きの電車。
宮城県出身で、近くに記念館もあるんだよね。
時間があったら行きたかったなぁ。
猿飛佐助とかキカイダーのグッズとか買いたかった。
まあ次来たときの目標にしておこう。

空港では楽天グッズをちょびっと買ったりした。

仙台着いたらさ。
あっちもこっちも楽天グッズであふれてる。
ってイメージだったけど、それが全然違ったのに驚いたね。



グッズ売ってるとこって、オリジナルのショップだけなの。
そしてかろうじてこの空港にコーナーが少しあったくらい。
著作権とかの管理をしっかり徹底してるんだろうな。
観光地とかに行ってもどこにも関連商品は売ってない。
よく観光地にあるみたいに、まーくんまんじゅうとか、キティちゃんまーくんキーホルダーとか、まーくん木刀が並んでいる事はない。

オリジナルショップには２日間通ったけど、売り切れているのか何なのか、まーくんグッズはほぼ見当たらず。
愚妻は友達から、まーくんＴシャツを頼まれていたらしいけど残念ながら買えませんでしたわ。
「お金払うから買ってきて」
と言うほど欲しがっていたらしいんだけどねぇ。
１００均一でＴシャツ買って、『まーくん１８』と書いて売りつけようと思ったけど、１００均が近くになくて断念しましたわ。
たくさん作って大分県で売りまくったら大儲け出来たのにな。

しかし仙台は３日間とも暑かった。
この旅行用に上着やら耳あてやらを買いまくっていた母・美智子と愚妻だけど、ほとんど使う事なく。
勿体ない。

まあでもいい旅行になりましたよ。
婆ちゃんにはなかなか会う機会ないけど、なるべく早いうちにまた会いに行きたいものだね。

仙台２日目

昨日から仙台に来ている。
朝から伯父さんや両親と合流し、今日は松島観光へ行った。

久しぶりに来たけど、やっぱりこの景色は凄いね。
以前と変わってしまった箇所があちこちにありつつも、でも凄さは変わりない。

遊覧船に乗って見て回る。
ここではデッキに出て、カモメに餌をあげられるんだよね。
息子（５歳）に是非やらせたくて餌のカッパえびせん持参で来てみた。

本当は持ったまんまあげさせたかったけど怖がって全然出来ず。
でも投げても大丈夫なので、あっちこっち動き回って投げ回っていましたわ。

松島なんて全く見てないな。
動物園とかの延長で、カモメに餌をあげる施設にきたような感じだよ。
ま、別にいっか。



そこでは伯父さんに海鮮丼を御馳走になった。
他人が美味しいものを食べた話なんて聞きたくないだろうし、ましてやそれが奢ってもらったとなると悔しさ倍増だろう。
そんなのここに書いても喜ぶ人はいない。
それが分かっていながらも、言わずにいられない。
大変申し訳ないけど最高に美味しかったです。



その後はいったん伯父さん達と別れ、愚妻と息子とアンパンマンミュージアムへ行った。

もうアンパンマンのテレビは見なくなってきたんだけどね。
でもまだアンパンマンは好きだ。
なかなか来れるもんじゃないし、いい機会なので行ってみた。

おお。
なかなか楽しいじゃないですか。



以前、高知のアンパンマンミュージアムに行った事があったけど、そこは正直それほどのものじゃなかったんだよな。
美術館的な色合いが濃くて絵の展示とかが多かったからさ。
でもここは違う。
ショーがあったりお店があったりして賑やかだ。
金儲けの為と行ったらそうかもしれないけど、色んなグッズや施設があって面白いよ。

アンパンマン肉まんとか、アンパンマンウドンとか、アンパンマンコロッケとか、なんでもかんでもアンパンマンだ。
パン工場ではジャムおじさんがパンを焼いていたしね。



そして館内のあちこちにキャラクターが現れて握手なんかをしていた。

ま、恐がりの息子は逃げ回っていたけどね！
いつもそうなんだけど、着ぐるみは怖いようで、どこのどんなキャラにも近づかないのよ。
それが大好きなアンパンマンであろうと、こっちに来たら逃げ回る。

館内をキャラクターに見つからないように行動する息子。
逃走中でハンターに追われているようだよ。

夜は伯父さんの家で手作り餃子。

ボクは初めてだったけど、伯母さんの手作り餃子は絶品らしいのよね。
皮から作るのでみんなで手伝い、たらふく食べましたわ。

もうダメ！
もう苦しい！

と思うが「こんなのツルッといくらでも食べられるだろ」と伯父さんに言われ、更に食べる。
ツルッと食べられると言っても限界はあるでしょ！
いっぱい食べて飲んでフラフラになりながらホテルに向かう。

が、着いたのはホテル近くの仙台駅。

仙台に来る前から、牛タンを楽しみにしていたんだよね。
でも今回はもう食べる機会はなさそうだ。
なんとか、ちょっとだけでも食べておきたい。

愚妻も同じ考えのようで、はち切れそうなお腹のまま、以前も来たことがある牛タン屋さんへ寄る事にしたのよね。

１．５人前なんてのがあったのでそれと、豆腐とドリンクを注文。

う～ん。
苦しい。

最初の数枚こそ美味しかったものの、それでも空腹の時よりも魅力が半減している。
そしてそれ以降は苦しいだけの対象でしかない。

夢にまで見てた牛タンが、まさか最後愚妻と押し付け合いにまでなるとは…。
次に仙台に来る時は、一食は必ず牛タンを予定にいれるようにしておこう。

仙台１日目

朝の５時から家族と両親を乗せて福岡空港へ向かった。

今日から２泊で仙台に行くんだよね。
婆ちゃんと伯父さん夫婦が住んでいるから、みんなに会いにね。
行くのは６年ぶりだ。

眠い目をこすりながら車を走らせていると、助手席では朝の５時だってのにプシュッとビールを開けている父・康彦。
糖尿で酒禁止にされているとは思えないくらいの傍若無人っぷりだ。
でも眠いようで、ウトウトなるたびにボクはこぼされるんじゃないかとヒヤヒヤしながら運転を続ける。

空港では「誰か有名人いないか？」とキョロキョロしている母・美智子。

飛行機に乗ったら、通路を挟んだ向こうから「今から飛ぶぞ～」「ほら！雲の上だぞ！」と、そんなに反応していない息子（５歳）に言い続ける２人。
うるさいなぁ。

そして父・康彦は持ち込んだワンカップを飲んでいる。
困ったもんだよ。

仙台に着くと、叔父さんが迎えに来てくれ、そのまま震災の跡地を案内してくれた。
ここに船が積み重なっていたとか
この高さまで水が来たとか聞くが、その場所に来ていながらその状況が想像できないほどだ。

家は無事だったものの伯父さんもこの近くに住んでいるので、テレビなんかの情報では伝えられていないとこまで教えてくれる。



観光バスが続々とやってきていた。
自分も見に来ているだけでありながらその光景にちょっと複雑な気持ちにさせられるけど、でも見に来て良かったと思う。

それから婆ちゃんのとこへ。
思ったよりも元気そうで良かった。
ボクの事はよく分かってなかったみたいだけど、ひ孫である息子を一度会わせておきたかったんだよね。

さらに青葉城。
伊達政宗の像があるので有名な場所だ。
ボクは何度か行ったことあるから正直もう行かなくても良かったんだけどね。
でもまあ仙台に来たからには行くべきだし、そして何よりもスタンプ帳があるからさ。

日本１００名城のね。



以前、高知城に行く前に本屋さんで買ってみたこのスタンプラリー。
別に城好きでも何でもないけど、集めたら面白いかなと思ってね。

日本全国の城なので、当然日本全国に行かなくちゃ制覇出来ない。
なのでどこか行く時はなるべく押すようにしているんだよね。

無事にスタンプ場を発見して、ペタリ。
よし。
これで残るは９６個。

まだ４個だよ…。



名物ずんだ餅も食べた。
６年前に来た時も同じとこで買い、「桃鉄で臨時収入が出るわりにはそこまで旨いもんじゃないな」と思ったけど、今日もそう思った。
店によって全然味が違うんだろうから、せめて違うとこの味を試してみりゃ良かったな。
観光地で簡易的に売られているようなやつだったもんね。
次に来た時は専門店で食べてみよう。

その後は伯父さんの家へ。
楽天優勝決定を見に行った時の話を聞きつつ、料理上手な叔母さんが大量に用意してくれたご飯を食べつつ、「テレまさむね」なる番組を見つつ、ダラダラ過ごす。

直前まで両親はどっちに泊まるか分からなかったので３部屋とっていたホテルだけど、結局両親はそのまま伯父さんの家へ泊まる事に。
なのでボクらだけでホテルへ。
今さらキャンセル出来ないので３部屋借り、せっかくだからあっちの部屋でお風呂に入ったり、ボクだけそっちの部屋で寝たりして無理矢理使いましたよ。

疲れたけど、有意義な一日になって良かった。
明日も満喫しよう。